現地時間10月8日、2023年F1第18戦カタールGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで今季14勝目を飾った。2位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続き、アルファタウリの角田裕毅は15位となった。
ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に開催された第17戦は、既報のとおり決勝でのタイヤの総寿命が急遽1セット最大18周に制限される異例の一戦に。
タイヤコンパウンドは前戦日本GPと同じく、C1タイヤがハード(白)、C2タイヤがミディアム(黄)、C3タイヤがソフト(赤)となるが、1セット最大18周という制限により、各チームは戦略の大きな組み直しを強いられる状況となった。
そんななか、レコノサンスラップ直前に12番グリッドに着くはずだったカルロス・サインツ(フェラーリ)のマシンに燃料系トラブルが発覚し決勝を欠場。また、13番グリッドからスタートする予定だったセルジオ・ペレス(レッドブル)はパワーユニットを交換したことで、ピットレーンスタートとなった。
スタートタイヤは、ポールのフェルスタッペン(1周ユーズド)、2番手ラッセル(5周ユーズド)らを含む大多数がミディアムを選択。
3番グリッドのハミルトン(新品)、9番グリッドのバルテリ・ボッタス(アルファロメオ/ユーズド)、17番グリッドのリアム・ローソン(アルファタウリ/新品)、18番グリッドのケビン・マグヌッセン(ハース/新品)の4台がソフトをチョイス。そしてピットスタートのペレスがハードタイヤ(新品)を装着した。
気温32度、路面温度37、湿度73パーセントというコンディションのなか、19台が出走する57周のナイトレースはスタートを迎えた。フェルスタッペンがホールショットを守る一方、3番手ハミルトンがラッセルに並んでターン1に飛び込んだ。
アウト側から仕掛けたハミルトンだったが、イン側のラッセルと接触。これでハミルトンはリタイア、ラッセルは緊急ピットインを強いられる事態に。メルセデスのまさかの同士討ちでアロンソ、ルクレールがあおりを受けるなか、6番グリッドスタートのピアストリが2番手にジャンプアップする。
これでオープニングラップからセーフティカー(SC)導入となり、このSC中にソフトスタート勢のボッタスとマグヌッセンがミディアムに、ローソンがハードに履き替えている。
フェルスタッペン、ピアストリ、アロンソ、ルクレール、オコン、ノリス、ガスリー、角田、ヒュルケンベルグ、アルボンというトップ10となる中、レースは5周目に再開された。
リスタートからガスリーに果敢に仕掛けていた角田(新品ミディアム)だったが、6周目にヒュルケンベルグにかわされ9番手に後退。ただ、ヒュルケンベルグはフォーメーションラップ終了後、グリッド位置を間違え、サインツが止まるはずだった12番グリッドに止めてしまい、10秒のタイムペナルティを受けることとなった。
フェルスタッペンがクリーンエアで後続を引き離しにかかるが、前日のスプリントを制したピアストリも、好ペースを刻み9周目時点でその差は2.5秒と善戦。そんな9周目終わりには角田がピットインし、新品のミディアムに履き替える。
上位勢で真っ先に動いたのは3番手のアロンソ。トップのフェルスタッペンは17周目終わりにピットイン。各車が最初のピットストップを終えた時点でソフトタイヤスタートのボッタスがアロンソの前でコース復帰するも、20周目のターン1でアロンソがボッタスを攻略、フェルスタッペン、ピアストリ、アロンソのオーダーに戻った。
最大で18周というタイヤ制限により、普段よりもピットレーンの様子は慌ただしくなった。タイヤ、そして戦略の違いから見た目上の順位も目まぐるしく変化する中、フェルスタッペンは淡々とレースをリードする。
29周目、2度目のタイヤ交換を終えたピアストリの前に、作戦の異なるアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が現れた。ピアストリはアルボンを攻略する際に僅かに手間取り、1~2秒タイムロス。一方、同じく3ステイント目に入ったノリスがファステストを更新する勢いでピアストリとの間合いを縮めにかかるが、2台のギャップはまだ4秒開いた。
そんななか、3スティント目にハードタイヤを履いたアロンソが33周目にコースオフ。表彰台も狙えた位置につけていたアロンソだが、これでタイムを大きく失いルクレールにもかわされてしまう。34周目終わりにフェルスタッペンが2度目のタイヤ交換でハードタイヤに交換。ピアストリの6秒前でコース復帰すると、ミディアムタイヤのピアストリとの間合いを着々と広げる。
ピアストリの眼前からフェルスタッペンの姿が遠くなる中、0.3秒速いペースでノリスがピアストリの後方に接近する。一方、40周目に角田の背後につけていたローソンが3度目のピットインを終えミディアムに履き替えた。その動きに反応した角田も41周目にハードタイヤに履き替えた。ただ、ローソンはこの3度目のピットストップでタイムロスがあったか、43周目時点で角田とは9.4秒のギャップが開くことに。なお、41周目にはローガン・サージェント(ウイリアムズ)が体調不良を訴え緊急ピットイン。そのままレースを終えている。
43周目にピアストリが、44周目にノリスがピットインするがここでは順位は変わらず。ただ、その差は2.4秒まで縮まることに。ピアストリとノリスはファステストを更新し合うチーム内バトルを展開するが、チームは追うノリスに対し「そのままチェッカーを目指すんだ」と無線を飛ばす。ノリスは「わかった」と返事をするが、その無縁が飛んだあとの49周もノリスはファステストを更新し、ピアストリとのギャップを1.9秒まで縮めた。
51周目、ラッセルが4回目のピットインでソフトに交換。スタートのアクシデントで大きく出遅れたラッセルだが、ノリスに続く4番手でコースに復帰した。その翌52周目にフェルスタッペンが3度目のタイヤ交換で新品ミディアムに交換。左フロントタイヤ交換で僅かにタイムロスがあったが、ピアストリの6秒前でコースに復帰した。
54周目、ノリスがピアストリとのギャップを1.5秒にまで縮めた。ただ、ピアストリもほぼ同タイムで逃げにかかり、マクラーレンのチーム内バトルはチェッカーまで続いた。
57周目を終え、2023年F1王者フェルスタッペンが4.833秒のリードを守ったままトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインで今季14勝目を飾った。なお、フェルスタッペンは56周目に1分24秒319というこのレースのファステストを記録している。2位にピアストリ、1.136秒差まで迫ったノリスが3位にが続いた。以下、4位ラッセル、5位ルクレール、6位アロンソ、7位オコン、8位ボッタス、9位周冠宇、10位ペレスまでが入賞となった。角田は15位、ローソンは17位となった。
次戦となる2023年F1第19戦アメリカGPは、10月20~21日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。
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