現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 発売を熱望! 日本にも導入してほしい魅力的ルノー車5選!

ここから本文です

発売を熱望! 日本にも導入してほしい魅力的ルノー車5選!

掲載 更新 15
発売を熱望! 日本にも導入してほしい魅力的ルノー車5選!

 フランス本国のルノーは3月10日からクーペルックのミドルSUVとなる「アルカナ」を欧州に投入することを発表した。日本への導入があるのか? 気になるモデルだが、カッコいいクーペSUVなのでぜひ日本でも発売して欲しいところだ。

 というわけで、ここではルノーの新型車であるアルカナを紹介するとともに、そのほかにも日本にも導入して欲しいルノー車を、国内ではあまりライバル車がないモデルを中心にピックアップしてみた!

544馬力のEVのスーパーSUV レクサスLF-ZはEVのSUV世界一か?

文/永田恵一  写真/RENAULT

【画像ギャラリー】日本国内ではお目にかかれない注目のルノー車をご紹介!!

■ルノー新型SUVのアルカナってどんなクルマ?

2021年3月10日、欧州にて受注開始したルノーアルカナ。メルセデスベンツGLCクーペのような流線型のフォルムをなしている

 アルカナは2018年のモスクワモーターショーに市販前提のコンセプトカーが出展され、翌2019年にロシアで市販車が、2020年に韓国でルノーサムスン版となる「XM3」、そして2021年に欧州仕様、という順で登場している。

 ロシア仕様のアルカナはルノーとモスクワ市政府による合弁企業であるアフトフラモスで生産され、クルマの土台となるプラットフォームは日産ルノーアライアンスにおいて主に新興国向けの低価格車に使われている「B0+」を採用。

 それに対し韓国と欧州仕様のアルカナは韓国のルノーサムスン製で、プラットフォームは日産ノートやルノールーテシアの現行モデルなどに使われる「CMF-B」を使うなど、2720mmのホイールベース自体や見た目はほぼ同じなのに中身は別のクルマと、非常に紛らわしい。

 ちなみに、CMF-Bフォームのようにコンパクトクラスとミドルクラスでプラットフォームが共用できるというのは、日産ルノーアライアンスのプラットフォームが持つ拡張性の広さの表われともいえそうだ。

 この点はさておき欧州仕様のアルカナを紹介していきたい。

新型アルカナは日産ノートと同じCMF-Bプラットフォームを採用している。パワートレーンは1.3Lターボエンジン+1モーターのマイルドハイブリッドと1.6Lエンジン+2モーターのフルハイブリッドを用意

 まずボディサイズは全長4568mm×全幅1821mm×全高1576mmとミドルSUVのド真ん中といったところで、エクステリアでは特に側面から見るとベンツGLCクーペを小さくしたようなイメージを持つ点が目を引く。なお、最低地上高はファッション性重視のSUVとしては充分な高さで200mmが確保されている。

 インテリアは液晶メーターと大型モニターに加え、カーボンパネルを使うことなどによりコンセプトを反映したスポーティな雰囲気となっている。

 パワートレーンは、ベンツAクラスなどにも搭載される1.3Lの4気筒直噴ターボエンジン+超小型モーターに7速DCTを組み合わせたマイルドハイブリッド(TCe140)と、1.6Lの4気筒エンジン+2モーターのフルハイブリッド(E-TECH145)の2タイプを設定。駆動方式はFFのみとなる。

 グレード体系はTCe140、E-TECH145それぞれにベーシックな「ゼン」、充実した装備が加わる「インテンス」、スポーティな「RS」ラインが設定され、価格は2万9700ユーロ(約384万円)からである。

 アルカナはロシア仕様もあるなど、わかりにくいところもあるが、ルノーらしい個性的なモデルとして日本への導入も期待したいところだ。

■そのほかにもある! 日本でも発売して欲しいルノー車


●クウィッド

クウィッドは新興国市場で投入されている小型クロスオーバー。インドでは約47万円~と低価格で販売されている

 クウィッドはインド、ブラジル、インドネシアといった新興国に向けた、コンパクトカーのなかでも小さい欧州流に表現するとAセグメントに属するクロスオーバー。日本車ではインドなどで販売されるスズキのエスプレッソに近い存在だ。

 クルマの成り立ちは日産ルノーアライアンスのCMF-Aプラットフォーム、つまり日産デイズや三菱eKの現行型軽自動車が使っているものを全長3731mm×全幅1579mm×全高1490mm、ホイールベース2422mmに拡大。

 エンジンも日産と三菱の軽自動車が使う3気筒の排気量違い(0.8Lと1.0L)を搭載しており、このクウィッドもまた日産ルノーアライアンスが持つ基本コンポーネンツの拡張性の広さを感じさせる。

 クウィッドはインドで31万2800ルピー(約47万2000円)からという低価格車ながら、雰囲気の明るい内外装がなかなか魅力的だ。


●ZOE(ゾエ)

コンパクトEVのZOE(ゾエ)。写真は2019年登場の2代目モデル。気になる航続距離は386km~395km。フランスでは約420万円から販売されている

 ZOEは2019年登場の現行型で2代目モデルとなる電気自動車のコンパクトカーで、ルーテシアを電気自動車にしたイメージを持つ。

 電気自動車で気になるバッテリー容量は52kWhで、モーターは108馬力仕様(航続距離395km)と135馬力仕様(航続距離386km)の2つがあり、バッテリー搭載量と航続距離のバランスも良好だ。

 フランスでの価格は3万2500ユーロ(約420万円)からとなっており、日本にもプジョーe-208と同等の価格で導入されれば面白い存在となりそうだ。


●グランセニック

グランセニックは、BMWでいうところの2シリーズグランツアラーに近いパッケージング。3列シートを有する7人乗りのミニバン

 ルノーは初代メガーヌのバリエーションだったセニックで、2BOXカーで最大限広いキャビンを確保したスペースワゴンというジャンルを開拓したメーカーである。

 2代目モデルまで日本にも導入されたセニックだが、2代目モデル以降はメガーヌシリーズから独立したモデルとなり、2列シートワゴンのセニックのほかに、7人乗り3列シートとなるグランセニックも加わっている。

 つまりセニックとグランセニックの関係は、順番はセニックの方が先だが、BMW2シリーズのアクティブツアラーとグランツアラーと同様のものである。

 2016年に登場した現行型の4代目グランセニックは、セニックに対しホイールベースも含め全長がストレッチされており、2列シートが広くなっている点も特徴だ。グランセニックは日本に導入されると、2列目シートまでの居住性とラゲッジスペースの広さを優先したミニバンとして意外な人気を集めるかもしれない。


●エスパス

エスパスは全長4857mm×全幅1888mm×全高1677mmの大型ミニバン。乗車定員は7人

 1984年に登場したエスパスの初代モデルは欧州車のミニバンのパイオニアとなるモデルで、2代目モデルでは当時ルノーがF1のウィリアムズチームに供給していたV10をミッドに搭載し、2列目シートも持つという遊び心に溢れたコンセプトカーがあったことも話題になった。

 2015年登場の現行型5代目モデルはホンダオデッセイの全幅を広げたイメージの3列シートを持つ7人乗りのミニバンで、グランセニックを拡大した大型スペースワゴン的な存在だ。

 エスパスは4代目モデルまでのオデッセイのようにスライドドアでなくヒンジドアを使っている点など、「ミニバンとしても使えるけどフォーマルな雰囲気を持つ」というキャラクターを備えている。今の日本ならマツダCX-8などの3列目シートSUVと迷える存在となるかもしれない。


●トラフィック

商用バンのトラフィック。乗用モデルの9人乗り仕様は1~3列目のすべてが3人掛けという珍しいシート配置を採用。マニアックな存在だけに、日本に導入されれば注目の的となること間違いなし!?

 トラフィックはラージ商用バンのマスターの乗用車版で、日本車で例えるならグランエースのような存在だ。トラフィックもグランエース同様にいい意味でのミニバス的な魅力を備えている。

 トラフィックは欧州では日産にNV300として供給されているだけに「日産でNV300を売ればいい」とも感じるが、非常にマニアックなモデルなだけに日本ではマニアックなユーザーが多いルノーブランドのほうで売るという手もありそうだ。

■限定台数でもいいので日本で販売してほしい!

 このように日本で販売されないルノー車にも魅力的なモデルは多い。とはいえ、日本でのこれまでの販売台数を考えるとルノージャポンに「ラインナップを増やして欲しい」というのは酷なのも事実である。

  それだけにルノージャポンにはこの種のモデルも、実験的な何らかの限定販売でもいいので、日本への導入を期待したいところだ。

【画像ギャラリー】日本国内ではお目にかかれない注目のルノー車をご紹介!!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web

みんなのコメント

15件
  • ルノー
    プジョー
    シトロエン

    最近攻めてるね。
    オシャレで故障も減った。
  • 日本にも導入してほしい、というより、ルノーディーラーをもうちょっと増やす努力をしないと。
    最近、日産ディーラー併設店舗が増えてきていると思うが、本当に拡販を目指すならもっと増やすなり
    していかないと、とは思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

330.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.068.0万円

中古車を検索
グランセニックの車買取相場を調べる

ルノー グランセニックの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

330.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.068.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村