■PHEVなのに安い価格に驚いたユーザーも
日産の中国合弁会社である東風日産は2023年7月9日、同社初のPHEVモデル「ヴェヌーシア大V DD-i Super Hybrid」を発売しました。
この新型「大V」について、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
【画像】「えっ…」 顔がスゴい… 真っ黒巨大グリル装備「大V」を画像で見る(63枚)
東風日産は、中国の国有自動車メーカーである東風汽車と日産の合弁会社で、「日産」ブランド、北米や欧州でも展開される高級ブランド「インフィニティ」、そして中国独自ブランドとなる「ヴェヌーシア」の3ブランドを展開しています。
このうち、新型大Vは2022年12月に開催された広州国際モーターショーにおいて世界初公開された5ドアクロスオーバーSUVです。
今回発売された新型大V DD-i Super Hybrid(スーパーハイブリッド)は、東風日産の設立20周年を祝うモデルで、東風日産初のプラグインハイブリッド(PHEV)技術である「DD-i」を搭載しました。
ボディサイズは全長4607mm×全幅1917mm×全高1624mm、ホイールベースは2700mmで、日本で販売されるクルマではトヨタ「RAV4」や日産「エクストレイル」と近いサイズを持ちます。
エクステリアでは、フロントバンパーの多くの面積を占めるブラックグリルやフロントフェンダーまで伸びる切れ長のシャープなヘッドライトを採用。存在感を高めました。
グリル中央部はヘッドライトから連続するように点灯するシグネチャーライトも設け、「V」をモチーフにした意匠も取り入れられています。
リアは左右真一文字につながるテールランプに加え、ハイマウントストップランプ形状もフロント同様に「V」モチーフとすることで、印象的なものとなっています。
インテリアは直線基調のインパネにワイドモニターを2つ設置。シフトレバーは電制タイプを装備。
ルーフは大きなパノラマルーフを装備し、広い視界と開放感を実現したほか、インパネやドアトリムにはステッチを施し、ドアハンドルやエアコン吹出口、センターコンソールなどにメタル調パネルをあしらうことで、高級感を演出しました。
パワートレインは1.5リッター直噴ターボエンジンに150kWの高出力モーターと10.3kWhまたは18.4kWhのバッテリーを組み合わせ、全車前輪駆動です。
航続可能距離は1132kmで、電気のみでは110kmを誇ります(いずれもNEDC値)。
そのほか、運転支援システム「Venucia V-Pilot L2」や立体サラウンドモニター、AI対話アシスタントなどを装備しています。
ヴェヌーシア新型大V DD-i Super Hybridの価格は11万8900元(約230万円)から14万9900元(約291万円)に設定されています。
この新型大Vについて、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
特に、価格について驚く声が多く、「安すぎないか?中国価格だから?」「中国向けは安い」「日本なら500万円オーバーは確実だ」など、比較的高価格になりがちなPHEVであるのに安いことに驚くユーザーが多いようです。
また、「スーパーハイブリッドって何だ?」「大Vってことは中Vとか小Vもあるんかな?」など、日本の車種では用いられることのない車名・モデル名についてユニークだとする意見も。
さらに、「日産さん!日本でPHEV出してよ。エルグランドでもセレナでも良いから」など、日本国内においてPHEVの展開を求める声もありました。
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