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ミニバンもひと味違った!! オーテックらしさ満載の個性派ミニバン5選

 日産車をベースに、コンプリートカーや福祉車両などを手掛けるオーテックジャパン。その歴史は、時代の一歩先を行く斬新なモデルたちで彩られている。

 そして、オーテックジャパンは、今やファミリーカーやアウトドア用車の定番のひとつとなったミニバンでも、独自のコンプリートカーを送り出してきた。

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 今回は、オーテックジャパンが初期に手掛けた個性派ミニバンたちを紹介していこう。

文/大音安弘
写真/オーテックジャパン

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■キャラバン フウライボウ(1988年登場) 

 まだワゴンの王道がワンボックスだったバブル期は、まさにRVブームの真っ只中。そこでオーテックジャパンは、3代目キャラバンの乗用ワゴン「キャラバン コーチ」をベースとしたアウトドア志向のモデルを開発。それが「キャラバン コーチ フウライボウ」だ。

 その風変わりなネーミングは、“風来坊”に由来し、自由気ままに旅する大人の相棒を意味していたようだ。特徴的だったのが、当時、RVの定番アイテムだったカンガルーバンパーを取り入れたフロントマスク。

キャラバンコーチフウライボウ。当時V6エンジン搭載の豪華仕様が売れ筋だった。そこにRVブームに合わせアウトドア要素を取り入れた自由な発想がオーテックらしい

 オーバーライダー組み込み式グリルガードには、シビエ製の大型フォグランプを備えたワイルドな出で立ちであった。

 この特徴的なフロントマスクは全車に共通するが、年式によりベースグレードと仕様の違いがあり、シンプルな仕様から豪華仕様のものまでが存在した。またシリーズ共通点としては、2.7L 4気筒OHVディーゼルターボエンジン搭載の4速AT車で、8人乗り仕様。駆動方式は、2WDと4WD車が選べた。また姉妹車となる「ホーミーコーチ」にもフウライボウは設定されていた。

■セレナ キタキツネ(1994年登場)

 国産ミニバンの先駆けのひとつである、1991年登場の初代セレナのマイナーチェンジで、新設定されたのが、1994年登場の「キタキツネ」だ。そのキャッチフレーズは、「キタキツネと遊ぼう」とし、ボディサイドとテールゲートには、キタキツネのキャラクターが描かれた専用デカールが装着された。

 その愛らしいデザインから分かるように、ファミリーをターゲットとしたRVで、鮮やかな柄の専用シートは撥水処理を施すなど、実用性も高めていた。特徴のひとつである力強いフロントグリルガードは、非装着車もあった。

セレナキタキツネ。セレナも以前はバンタイプから派生したFR車だった。それでもリアにマルチリンクを採用するなどより走りも重視。また世界初のパワースライドドアを採用したモデルでもある

 メカニズムは、2.0Lの4気筒DOHCを搭載したFRで、4WDの選択も可能。当時のニーズから、4速ATだけでなく5速MTも選択できた。

 ユニークなのが、4WD車に設定された「雪ん子ぱっく」。その名のとおり、降雪地でも元気に駆け回れる仕様で、ヒーターミラーやフロントシートヒーター、スタッドレスタイヤを装着。さらにサイドデカールも「雪ん子」仕様とするこだりようであった。

■ラルゴ ハイウェイスター(1995年登場)

 オーテック車のなかで最も有名なモデルのひとつが、「ラルゴ ハイウェイスター」だ。セレナの上級仕様として生まれ変わった3代目「ラルゴ」のなかでも、特に人気が高かった仕様だ。

 タフで力強く高級感溢れるラルゴに、エアロパーツを装着した「ハイウェイスター」は、1995年8月の一部改良で追加。あまりにも好調な販売を記録したため、特装車であったハイウェイスターは、後にカタログモデルに昇格する大出世を果たしたほど。

ラルゴは重量配分が50:50となり走りもよかった。そのラルゴを大ブレイクさせた特装車が「ハイウェイスター」だ。後日カタログモデルに昇格。またそのネーミングは現在まで引き継がれる

 専用のホワイトとシルバーのツートンボディとエアロの組み合わせは、爽快な走りのよさを表現。そのカッコよさ、そして、FRレイアウトと2.4LDOHCエンジンが生むラルゴの走りのよさが相まって、クルマ好きパパたちの心を掴んだ。ちなみにディーゼル車もあった。

 インテリアにも、オーテックのこだわりが光り、スエード調生地であるエクセーヌを取り入れたスポーティな専用内装となっていた。

 その後、ハイウェイスターは、他モデルでも展開され、今もエルグランドやセレナなどの人気のカタログモデルとして活躍を続けている。まさにオーテックの企画力の高さを象徴する一台といえよう。

■エルグランド ロイヤルライン(1998年登場)

 高級ミニバンのパイオニアである1997年登場の初代エルグランドをベースに、オーテックが開発したショーファードリブンが「エルグランド ロイヤルライン」だ。

 3列シートでもゆとりがあったキャビンを贅沢にも4名乗車仕様に変更。つまり広大な後部エリアは、たった2席だけのもの。航空機のファーストクラスシートを彷彿させる電動式専用造形のVIPシートが備えられた。

1997年登場のエルグランドにオーテックがVIP仕様に架装したのが「ロイヤルライン」だ。同社には後世に残る優れた企画が多数ある。こちらもT社のA車に「ロイヤルラウンジ」とほぼ名前丸かぶりの特装車が存在!

 しかも後席のみを豪華なレザーシートに変更するオプションまで用意。そのシート前には、大型キャビネットを設置し、電源付きのノートパソコン収納スペース、VHSビデオデッキ付きのテレビ、後席用オーディオなど、まさに動くオフィス機能を備えていた。

 一見、エクステリアは通常のエルグランドと変わらぬ雰囲気ながら、専用のメッキグリルやシックな専用ボディカラー「ダークブルーイッシュブラックパール」を用意するなどプレジデントワゴンと呼びたくなる品格溢れる仕様に仕立てられていた。

 しかし、目に触れない部分にこだわるのもオーテックらしいところで、遮音材の追加や専用チューニングサスペンションを奢るなど、きっちりと乗り味でも差別化を図っていた。

経営不振に陥った日産がLクラスのミニバンとして乾坤一擲の大勝負で投入したエルグランド。結果は発売と同時に大ヒット。その広大なスペースをVIPのためにと考えたオーテックはさすがである

 当時の価格は、695万円。エルグランドの中間グレードV(FRのガソリン車)が、293.6万円の2倍以上だったから、どれだけ贅沢な仕様だったかわかるだろう。このロイヤルラインは、当時、日産自動車の社長車としても活躍した。まさに時代を先取りしたオーテックだった。

■プレサージュ アクシス(1998年登場)

 オデッセイ登場で急激な盛り上がりを見せたミニバン市場に挑んだ1998年登場の日産プレサージュをベースとしたコンプリートカー。

 スポーティなエアロパーツを纏い、内装はウッド調パネルとベージュ内装を取り入れた大人のスポーティミニバンだが、オーテックによるカスタムはビジュアルだけに留まらない。

 専用デザインの16インチアルミホイールの足回りには、ローダウンサスペンションとミニバン専用タイヤの「トランパスmp」を組み合わせることで、走りの質も強化。さらにドライビングを盛り上げるフジツボ技研製専用スポーツマフラーまで装備。しかもアクシス専用チューンというこだわりようだ。

プレサージュに追加されたアクシス。アクシスは今も日産各モデルの上級版として設定されているが、専用サスやマフラーまで装備して販売のテコ入れを図ろうとした?

 内外装の仕様の差にギャップを感じないわけではないが、おそらくミニバン界のグランツーリスモを目指していたのだろう。

 またコンプリートカーながら、パワートレーンが3.0LのV6と2.4Lの直4のガソリン、そして2.5L直4ディーゼルターボと幅広い選択が可能だったのも特徴のひとつ。

 当初は、ミニバン中心に展開されたアクシスだが、車種ごとに合わせたトータルコーディネートを行う大人の上級カスタムモデルとして展開され、ステージアやティアナなどの上級車、ノートやティーダなどのコンパクトカーまで設定された。

 オーテックジャパン創業から10年ほどに登場した特徴的なミニバンを紹介してきたが、RVであることを意識した仕様からグランツーリスモとして磨きをかけたコンプリートカーまでミニバンひとつでも多彩な展開が繰り広げられてきたことがわかる。

 特にハイウェイスターの成功は、ミニバンに求めるユーザーのニーズの拡大をいち早く掴んでいたことがうかがえ、興味深い。クルマ好きでも、オーテックジャパン車となると、スポーツカーばかりに注目してしまうが、さまざまなアプローチでクルマを面白くしてきた歴史の一片を感じてもらえたはずだ。

【画像ギャラリー】ハイウェイスターにアクシス・・オーテックはまさに「大手を食う」車両企画の玉手箱や~

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