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【王者N-BOXより買い得!?】スペーシアの中古車は未使用車豊富&「ギア」も狙い目!!

掲載 更新 16
【王者N-BOXより買い得!?】スペーシアの中古車は未使用車豊富&「ギア」も狙い目!!

 販売されている新車のうち、約4割が軽自動車となっている国内市場。その軽自動車のなかで売れ筋となっているのは、軽スーパーハイトワゴンと呼ばれるカテゴリーのクルマだ。

 軽スーパーハイトワゴンは、サイズ制限のある軽自動車枠いっぱいのボディを採用し、多彩なシートアレンジが可能な広々とした室内空間を確保。さらにリアには両側スライドドア&低床フロアを採用することにより、子供からお年寄りまで誰でも乗り降りしやすい利便性の高さが魅力となっている。

【家族&若い世代も喜ぶ!?】新型eKスペースは安全で快適な“いい軽”なのか

 2020年1月の軽自動車新車販売台数を見ると、第1位はホンダ「N-BOX(N-BOXスラッシュ含む)」、第2位は日産「デイズ(デイズとデイズルークスの合算)」。そして第3位がスズキ「スペーシア」。第4位がダイハツ「タント」と軽スーパーハイトワゴン4強が熾烈な販売競争を繰り広げているのである。

 2020年2月に日産「デイズルークス」がフルモデルチェンジを行い、「ルークス」へと進化したこともあり、各社の軽スーパーハイトワゴンは新世代モデルが出揃ったのだ。そこで今回は、販売台数で王者のN-BOXとパイオニアであるタントに割って入ったスズキ「スペーシア」の中古車事情に迫ってみたい。

文/萩原文博
写真/SUZUKI、編集部

【画像ギャラリー】大人気となっている現行型スペーシアの3つのスタイルをチェック!!

■初代とは打って変わって大ヒットとなった現行型(2代目)

 スペーシアのルーツは2008年から販売された「パレット」で、初代スペーシアはパレットの後継車として2013年に登場した。タントのライバル車として、パレットを軽スーパーハイトワゴン市場に導入するものの、ミラクルオープンドアを採用した2代目タントの後塵を拝した。

パレットの後継車として、2013年に発売された初代スペーシア

 その後、スペーシアと名前を変えるものの、ホンダ「N-BOX」、日産「デイズルークス」/三菱「eKスペース」が市場に加わると、いいクルマなのだが個性や特徴がないということで、つねに4番目というポジションに甘んじていた。

 しかし、2017年12月に登場した2代目となる現行型スペーシアは、軽スーパーハイトワゴンの王者であるN-BOXとは異なる路線を打ち出し、ライトアウトドア路線を展開。旅行に使うスーツケースをイメージした内外装のデザインや、ルーフレールを装着するなどスペーシアらしさを打ち出した。

 その結果、ライバルのタントやデイズルークスがモデル末期だったということもあるが、万年4番手のポジションから脱却するどころか、王者N-BOXに迫る新車販売台数を記録した。

2017年11月にフルモデルチェンジ。現行モデルに切り替わったが、エクステリア、コンセプトとも先代モデルからガラリと変わって人気となっている

「スペーシア(標準モデル)」と、大きなメッキグリルを採用した「スペーシアカスタム」の2モデルでスタートしたが、2018年12月にスーパーハイトワゴンとSUVを組み合わせた新感覚クロスオーバーモデルである「スペーシアギア」を追加。

スペーシアに新設定された「ギア」。SUVテイストの専用パーツが各所に施されている

 ジムニーやハスラーといったスズキのSUVラインの象徴である丸目のヘッドライトを採用し、フロントやサイドなど随所にガンメタリック塗装を施すことで、精悍な印象を強めたモデルだ。内装も、全席撥水加工仕様となっており、水に濡れてもサッと拭き取れるので、アウトドアにピッタリの仕様となっている。

 スペーシア/スペーシアカスタムが登場して2年。そして、スペーシアギアが登場して1年が経過した現在、中古車事情はどうなっているのか。

■流通台数の65%が未使用中古車! 程度良好な車両多し!!

 現在、2017年に登場した現行型スペーシアの中古車の流通台数は約3840台。3カ月前の2019年12月の時点では約2600台だったので、右肩上がりで流通台数は伸びている。

 流通している中古車の平均走行距離は約1000km以下をキープしており、平均価格も3カ月前の約151万円からほぼ横這いとなっている。スペーシアの価格は横這いだが、王者N-BOXはどうなっているのかと思い調べてみた。

 現行型N-BOXの中古車の流通台数は3カ月前が約3090台で、現在は約3900台と流通台数は増えているものの、スペーシアほど急激ではない。中古車の平均走行距離は3カ月前から現在まで約2500kmをキープし、それに連動するかのように平均価格は約158万円付近をほぼ横這いで推移している。

 年度末の3月は新車だけでなく、中古車も1年のうち最も売れる大需要期。したがって流通台数が増えても、中古車の価格を下げなくても売れるという状況であることが、スペーシアとN-BOXの平均価格の推移から推測することができる。

 さらに、スペーシアの中古車を詳しく見てみる。年式を2019年~2020年式、走行距離500km以下という条件で検索すると、約2500台がヒットする。これはいわゆる未使用中古車と呼ばれるもので、流通している現行型スペーシアの中古車のうち約65%が未使用中古車となっているのだ。

こちらの写真をクリックすると「スペーシア」の中古車情報が見られます!

 一方、N-BOXも同じ条件で検索すると、こちらも約2650台がヒット。実に約67.2%が未使用中古車となっているのだ。やはり、大需要期に向けて未使用中古車が大量に市場に流入しており、流通台数が増加しても平均価格はキープしているという状態だったのだ。

■スペーシアギアは意外に値落ち大! お得感ありでオススメ

 それでは、スタンダード、カスタム、ギアという3つの個性をもつスペーシア。それぞれの中古車の価格帯を見てみたいと思う。

 まずスタンダードモデルは、唯一エントリーグレードの「G」が上級グレードの「X」を中古車の流通台数が上回っている。最多グレード「ハイブリッドG」の平均価格は約120万円付近を横這いで推移し、価格帯は約76万~約166万円だ。

 スペーシアカスタムでは、自然吸気エンジンを搭載した上級グレードの「XS」が約570台と最多で、平均価格は直近3カ月の間、約160万円をキープ。価格帯は約130万~約215万円となっている。

こちらの写真をクリックすると「スペーシアカスタム」の中古車情報が見られます!

 そして、スペーシアギアは自然吸気エンジンを搭載した「XZ」が約470台と多く、平均価格は3カ月前の約156万円から現在は約154万円まで値落ちしている。中古車の流通台数が2月から急速に増えているのが特徴だ。価格帯は約119万~約189万円となっている。

 現行型スペーシアの中古車を100万円以下で購入するとなると、標準モデルしか狙えない。しかし、3タイプあるモデルのなかで、最もバリュー感が高いのは2018年に追加されたスペーシアギアだ。ほかの2モデルは2017年から販売しているに対して、ギアはまだ1年しか販売していないのに関わらず、値落ち幅が大きいから。

 まだ走行距離が少ない中古車が多いが、現行型スペーシアの中古車を狙うのならばギアがオススメだ。

【画像ギャラリー】大人気となっている現行型スペーシアの3つのスタイルをチェック!!

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みんなのコメント

16件
  • 自社買いによってダブついているだけの話。
  • 今更スズキの車勧められてもられてもな~4台乗り継いでもう二度と乗りたくない気持ちでいっぱいなんだが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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