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グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選

掲載 27
グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選

この記事をまとめると

■最近のレース中継では聞き慣れない専門用語をときおり耳にする

2輪ファンにはお馴染みだけど4輪ファンは聞き慣れない!? ホンダのレースで見かける「HRC」ってなに?

■時代の進歩とともに大きく変化を遂げたため新たな用語や言葉が生まれた

■レース規定そのものと車両メカニズムのふたつに分けて外せない10項目を挙げた

モータースポーツファンなら耳にしたことがある専門用語を解説

最近は、多少数が減り気味の地上波によるレース中継だが、いったん見始めると最後まで目が離せず、やはりレースはおもしろいと改めて思わされてしまう。さて、そのレース中継だが、最近は聞き慣れぬ専門用語をときおり耳にすることがある。かつては、レースの構成そのものがシンプルだったため、とくに新たな「用語」が生まれることもなかったのだが、レース自体の運営、車両を構成する基本メカニズムなど、時代の進歩とともに大きく変化を遂げることで、新たな用語、言葉が生まれる状態となった。

そこで今回は、こうした経緯で生まれた、あるいは一般に使われるようになった「レース用語」について紹介してみることにした。細かく追っていけば、まだいくつかあるのだが、とりあえず外せない10項目について触れてみた、内容は、レース規定そのものと車両メカニズムのふたつにわけて並べてみた。

アンセーフリリース

アンセーフ、つまり安全ではないリリースを指す言葉で、リリースとはピットアウト時の状態を意味している。簡単にいえば、ピットストップからピットロード上に復帰しようとした際、何らかの理由によって安全確認の作業が行われず、ピットロード上を走行中の車両と接触事故を起こしそうになったようなケースで適用される規定だ。また、ピット作業に不手際があり、タイヤがピットロード上に転がり出てしまった場合にも適用される。

アウトラップ/インラップ

耐久レースを中心に使われる言葉で、アウトラップはピットアウトした直後のラップ(周回)、インラップはピットインする直前のラップ(周回)を指し、とくにアウトラップは、交換したばかりの冷えた新品タイヤでどの程度のラップタイムをマークできるかがレースの流れに影響するとして、TV放映で頻繁に使われる場合が多い。

ウィービング

セーフティカーの導入時など、低速走行でタイヤ温度が下がってしまうことに対応した車両の走行(運転)方法で、左右にステアリングを小刻みに切り返すことで、前輪と路面の摩擦を大きくすることを目的としている。この操作によりトレッドコンパウンドの温度を上げることで、グリップ力の低下防止を図っている。ウィーブとはweave(織る)の意味である。

ステイアウト

セーフティカーの導入時、あるいは全周イエローフラッグなどで周回速度が低く抑えられた走行環境で、ピットインせずにそのまま周回を続ける状態を指す。低速周回時はピットインによる作業、燃料補給やドライバー交替などに要する時間を稼げるため、一般的にはこのタイミングでピットインするケースが多いが、ステイアウトすることで走行ポジションを上げたり、確保しようとするチームが採る作戦だ。

トラックリミット

文字どおりトラック(走行コース)にリミット(制限)があることを示した言葉で、具体的にはコーナーのイン/アウト側に設けられたゼブラゾーン(コンクリートカーブ)を意識的に踏んで走る、あるいはまたいで走ることに対し、ペナルティが科せられることを指す言葉だ。ただ、意識的か不可抗力であったかは競技委員会の判断によるもので、その結果ペナルティの有無が決定する。

最新技術を表す専門用語も増えてきた

フリーストップ

ピットイン(インラップ、アウトラップ、ピット作業)によって順位変動(=順位を下げる)が生じないピットストップのことを指す。この場合のフリーは、フリーチャージ(無料)などと同じ意味で、ピットストップによる代償(順位の低下)を払わないで済むことから使われている。

グレイニング

タイヤのトレッド面がささくれ立つ摩耗状態を指す言葉だ。トレッド面に小さな毛玉状のゴム粒子(グレイン)が生じ、これがトレッドの平面性を失わせ、接地面の減少からグリップ力の低下を生じさせることになる。この現象は、運転方法ではなくトレッドコンパウンドと路面温度との不整合によって起こる場合が多い。

スキッドブロック

車体のアンダーパネル(床面)に装着された棒状、板状のパーツで、車体下部のフラットボトム形状によるダウンフォース発生の低減を意図する車両規定だ。なお、レース中にスキッドブロックと路面が接触、スキッドブロックが摩耗して所定の厚みが保たれていない場合、規定違反としてペナルティの対象になる。このため、路面との干渉を避けるために車高を下げることができなくなり、結果的にダウンフォースの抑止効果も併せもつ。

ディプロイメント

回生エネルギーのことを指し、2014年以降のF1で使われるようになった言葉だ。回生エネルギー(ディプロイメント)には2種類あり、MGU-KとMGU-Hに分けられている。MGUはモーター・ジェネレーター・ユニットの略で、Kはキネティック(運動エネルギー=ブレーキ回生)、Hはヒート(排熱エネルギー=排気タービン発電)のことを指している。

DRS

DRSとはドラッグ・リダクション・システムのことで、走行するマシンのリヤウイング角度を意識的に変更して空気抵抗を減らすシステムのことを指す。通常はダウンフォースを増す目的で装備されるリヤウイングだが、直線走行時にはこの角度が抵抗となって最高速の伸びを妨げることになる。この対策として直進時にウイング角を変えて最高速が伸びるようにしたシステムだが、作動可能な状況はFIAによって厳しく制限されている。

かつては、排気量や車体サイズ、重量など、競技や車両を規定する要素は少なく、特別な用語もなかったのだが、レースカーを構成するいろいろな力学の進歩や環境性能が重要視されるようになった現代、当時では考えもつかなかった規定やメカニズムが登場。ここで触れた10項目も、こうしたモーターレーシング史進化の1ページといえるだろう。

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みんなのコメント

27件
  • yuz********
    トラックリミットなんて昔あったら
    星野さんブチギレやん
  • som********
    DRSとデプロイは確実に無かったけど、それ以外はそれっぽい単語はあった気がw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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