KTMのネイキッドスポーツ、デュークシリーズ。豊富なバリエーションが揃う中で、1301ccというシリーズ最大のパワフルな水冷Vツインエンジンによる豪快な動力性能と、独特のスチール製トレリスフレームを中核にスポーティなハンドリングを備えた最高峰モデル・1290スーパーデュークRをベースに、グランドツアラー的なモデルへ仕立て直されたのが1290スーパーデュークGTだ。
ロングトリップもお任せのGTビースト
主戦場がストリートであっても、妥協することがないレーシングスペックともいえる獰猛さを全面に押し出しているキャラクターのKTMスーパーデューク。
35年の歴史に幕、ヤマハが「セロー250」のファイナルエディションを発表
怒涛のパフォーマンスを手の内にできる、ハイレベルでバランスさせたパッケージにより、ホットな走りを求める多くのファンを虜にしている。そして今回紹介する「1290 SUPER DUKE GT」は、そんなスーパーデュークのビースト感を引き継ぎ、グランツーリスモに求められる機能と性能をアップデートしたモデルとなる。
コーナリングライトやターンシグナルをビルドインするミッドカウルは、より鋭利となり独創的なヘッドライトに繋がるラインを構成し、一目でスーパーデュークと判断できる表情を演出している。そして、アドベンチャーモデル並みの大型スクリーンをセットさせることにより、GTとしての凄みを増している。
獰猛さは折り紙付きのVツインエンジンは、GTとしてのマッチングはいかがなものなのか? 即答になってしまうが、走り出してすぐに「アリだな」と。
むしろ「旅のプランを立てたくなる!」といった、旅気分を盛り上げてくれる。それは、きめ細やかでコシのあるショックユニットと、車体のまとまり感の融合により、スポーツモデルを連想させる軽快さの中にドッシリ落ち着き払う重厚感が共存するのだ。
重厚感といっても重々しいという訳ではない。また、電子制御システムを持つショックユニットは、ライダーの好みや乗車人数に荷物、状況に応じて即座にハンドルのボタンにて変更調整が可能となっている。
電子制御システムは、ショック調整に加え、ABSやトラクションコントロール、そして走行モードなど豪勢に配備し、それらを好みに合わせるだけ、自分仕様のスペシャマシンに仕上がってしまう。なので、ゆったり快適性を追求したセッティングや、軽快なステップを踏むスポーツ走行等々、一台で様々な性格に変貌を遂げられる。
ツアラーとしての重要要素のライディングポジションは、体格に合わせ操縦のキモとなるハンドルバーを始めアジャストを可能とし、アップライトなもので極自然で自由度の高い姿勢がとれるようになっている。
胸を張って広く視界を得るような乗車姿勢をとっても、スクリーンの恩恵にあやかれるので、長時間走行に於いての疲労の蓄積具合は格段に低くなるだろう。
多種の走行モードがあるとはいえ、凶暴なツインパルス感がウリのVツインエンジンのフィーリングが、どことなく優雅にすら感じさせるジェントルな印象となっている。
気を揉みそうなノイジーな振動が、うまく車体全体で収束させているような印象で、スパルタンなモデルラインアップを誇るKTMに於いて新感覚にすら捉えられた。
無論、強烈なパワーデリバイリーから牙を抜いた訳ではなく、その気に即座に答えてくれるワイルドな一面は健在だ。
文:山口銀次郎/写真:松川 忍
KTM 1290 SUPER DUKE GT 主なスペックと価格
ホイールベース:1482mm
最低地上高:141mm
車両重量:216kg(半乾燥)
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
総排気量:1301cc
ボア×ストローク:108×71mm
圧縮比:13.6
最高出力:174HP/9750rpm
最大トルク:14.4kg-m/7000rpm
燃料供給方式:EFI
燃料タンク容量:約23L
キャスター角/トレール:65.1度/NA
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式 前・後:φ320mmディスク・φ240mmディスク
タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・190/55ZR17
メーカー希望小売価格(税込):229万700円
KTM 1290 SUPER DUKE GT 各部紹介
ディテール解説:小松信夫/写真:松川忍
KTM 1290 SUPER DUKE GT
[ アルバム : KTM 1290 SUPER DUKE GT 写真をまとめて見る! はオリジナルサイトでご覧ください ]
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長4.1m級の日産「超“コンパクト”GT-R」!? 600馬力の「V6ツインターボ」搭載! 5000万円超えで「市販化」しちゃったヤバすぎモデルとは
600馬力! プーチン大統領の「すごい高級車」登場! 約7トンの「巨大ボディ」に驚きの声も! 金正恩氏に贈られた“超高級車”「アウルス セナート」に反響!
約160万円! ホンダ「最小&最安コンパクトカー」が人気スギ!? 全長4m以下でMTありの「爆売れ国民車」記録更新! 精悍顔の「ブリオ」インドネシアで好調
バス会社「待合室が落ち込んだので閉鎖中です」衝撃投稿に反響多数!? 「えらいこっちゃ」「北海道は異世界」バス停の無惨な風景が話題に
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
車検更新「2か月前から」に拡大へ!「年度末激混みパンク状態」脱却へ法改正 “期限そのまま新車検証”受付期間の延長で便利に!?
無事故無違反です。「なんで保険料が値上がりするのですか?」 3年連続で引き上げ!? どんな背景があるのですか? 不正請求受け、疑問視する声も
全長3.5m! トヨタが「小さなMRスポーツカー」を開発! “5速MT×1.8Lターボ”搭載した「爆速モデル」に熱望の声!
[N-BOX]もっと窮地に!? 新型ムーヴ秋発売!? バカ売れ必至のデキ
いすゞ「ビークロス」がなぜ今話題に!? カニエ・ウェスト改めYeも愛車として迎え入れたカルトカーの販売台数は?
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?