サーキットなどでは意味があるが公道では……
1)ドアをバーンと閉めてボディ剛性を語る
ディーラーなどで新車を見ているときに、ドアを勢いよく閉めてみて「ドスッ」や「バフッ」といった感じの音がすると、「このクルマはボディ剛性が高い」と評価する人がいる。だがドアを閉めたときの音は開口部を一周しているゴムパッキンの材質や形状でも変わってしまうものであって、その音だけでボディ剛性を語るのは無理がある。もちろん、印象として高級感があるかどうかを評価するのは意味がある。
ちなみに、ドアのストライカー部分のすき間をなくして密着性を高め、ドア自体をボディの補強パーツとするアイシン精機が開発したチューニングパーツ、「ドアスタビライザー」がある。ドアの開閉音とは異なるが、たしかに密着性が高いことには意味があるともいえる。
2)走行後にタイヤを触って発熱を確認する
ドライブ中にひと休みするときに、タイヤに手を当てて表面の発熱を確認するドライバーもいるが、公道レベルではさほど意味はないだろう。内圧を上げて適正なエア圧にできていることを確認するということであれば、電波で飛ばすタイプの内圧センサーをつけたほうが正確であるし、走行中にも確認できるので便利だ。
もし、サーキット走行後などに内側と外側の温度差が“手で触って”わかるくらい違うならば、タイヤを十分に接地させられていないサスペンションセッティングになっているということがわかるかもしれないが……。
3)ボディ外板を指で叩いて鉄板の厚さを確認する
ボディを人差し指の関節で叩いて、その音から鉄板の厚みを想像して「このクルマのボディは強い」といった評価をしているドライバーを見かける。だが、もし叩いている場所がフロントフェンダーやボンネットなどであれば、その部分はボディ剛性にはほぼ無関係の外板なので、剛性や強度を判断するヒントにもならないのだ、残念ながら。
また、指で叩いたくらいで傷がついたり凹んだりすることはないが、売り物であったり、他人の愛車のボディを無神経に叩くのは、あまり褒められたものではない。
4)アフターアイドリングがやたらと長い
ロングドライブやスポーツ走行などのあと、エンジンを守るために延々とアイドリングをしているドライバーもいるようだが、アイドリング時にはカーボンなどがつきやすい傾向があるので、長すぎるアイドリングは逆に愛車を傷めてしまうこともある。また、エンジンをかけているとエンジンルーム内の温度は下がりづらいので、その意味でも逆効果だ。
なお、ワインディングの長い下りやサーキット走行などではエンジンよりもブレーキが熱を持ちやすい。ブレーキは走行風で冷やすしかないため停まる前にブレーキをいたわりながら風を当てるようにしたい。そうしたクーリング行為を行っておけばエンジンの温度も適正になるので無用なアイドリングはしなくて済むだろう。
5)ボンネットを開けてエンジンルームを眺める
最近のクルマは遮音性なども考慮して大きなカバーでエンジンが覆われていることが多く、ボンネット(エンジンフード)を開けてエンジンを眺めていても、それほど面白味はないかもしれない。それでも愛車のエンジンルームというのは、なぜか眺めたくなるものだ。せっかく眺めるのであれば、ウエスを使ってエンジンオイルを確認したり、ブレーキフルードの残量をチェックしたりすると意味のある行為になるだろう。
ウォッシャー液は、入っていないと厳密には整備不良になるが、そうした補充も同時に行ないたい。ただし、エンジンを切った直後のエンジンルームは各部が熱くなっているので、作業は冷えてからにしよう。
6)ルームミラー合わせで一旦、顔を映してみる
映画やドラマで、クルマに乗り込んだときにルームミラーで一旦、自分の顔を映すといった演出を見かけることもあるが、そうした行為もついつい真似したくなるもの。とはいえ、複数のドライバーが使っているクルマでなければルームミラーの角度など頻繫に合わせる必要はなく、年中ルームミラーの角度調整をしているとベテランドライバーからは笑われてしまうかもしれない。
しかし、冬場になって衣服の厚みが増すとその分だけ視点が高くなる。シートポジションを変えていなくても、ミラーの微調整は必要だ。逆に、年中ミラーを調整しないと見づらいようであれば、姿勢が悪くドライビングポジションが安定していない可能性もあるので、気を付けてみるといいだろう。
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