英AUTOCARが考える、ホンダの決定
ホンダが、イギリス工場(=スウィンドン工場)における完成車の生産を、2021年中に終了する方向であると発表した。イギリスの自動車業界、工場のあるスウィンドン、そして3500名の従業員、さらには関連サプライヤーに勤める人々にとって大きなニュースである。
ホンダ英国生産、終了の方向 トルコのシビック生産も終了 「環境変化に対応」
1989年に誕生したスウィンドン工場は、これまでにクルマと四輪車用のエンジンを製造してきた。総額15億ポンドを投資してきた広大な設備を有する。
10年前のピーク時には、アコード、CR-V、ジャズ(日本名:フィット)などを約25万台も送り出していた同工場。昨2018年は、シビック・ハッチバックとシビック・タイプRを合計16万台生産したにとどまる。
このうち、北米向けシビックの55%を同工場で製造しているという事実が、今回発表された生産配置の適正化の大きな要因になったという。
EU離脱(ブレグジット)に伴う将来の不透明感も、もちろん企業の長期的な意思決定を妨げる。なにしろ自動車メーカーに必要なのはその長期的計画なのだ。しかし、ブレグジットが今回の決定の1番大きな理由というわけではない。
本日の八郷社長の会見では触れられていないが、AUTOCARとして注目しておきたいのはディーゼル需要の減退だ。スウィンドンのエンジン工場が、そのディーゼル・ユニットを製造しているのである。また、勢いにのるSUV人気によって、シビックのような古典的モデルの販売が伸び悩んでいることも見逃せない。同工場が生産する唯一の車種が、そのシビックなのだ。
さらにはホンダ自身の問題もある。
ヨーロッパ市場 セールス半減
欧州のマーケットで力を失いつつあるホンダは、昨年の販売台数が13万5000台を切った。これは、2017年に対してマイナス3%の成績であるが、10年前と比べると概ね半減してしまった形になる。
こうした事実を含め様々な要因が重なり、ホンダの発表が行われた。イギリスの自動車業界がこのニュースから学ぶことは多いが、それ以上に重要なのは、世界の自動車市場で起きているより大きな問題が、今回の決定を引き起こしたということである。
高い技術を有する何千人もの従業員が職を失うのは悲しいことだ。しかしホンダは生産終了まで時間を置くことで、彼らが新しい道を選ぶ期間を設けている。
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