FIAは、F1の予選で赤旗を出したドライバーのタイムを抹消するルール導入を視野に入れ、検討を進めているようだ。インディカーやIMSAといったアメリカで行なわれるレースシリーズなどでは、予選でのクラッシュで赤旗の原因となったドライバーは、ベストラップを抹消されるというルールが導入されている。
事の発端は、フェラーリのシャルル・ルクレールが2021年シーズン第5戦モナコGPの予選で、トップタイムを記録した後にプールサイドシケイン出口でクラッシュを喫するも、そのままポールポジションを獲得したことだ。ルクレールがクラッシュしたことによりセッションは赤旗終了となり、他のドライバーは最後のタイム更新の機会を得ずに予選を終えることとなった。
■「モナコ予選でのルクレールのクラッシュは故意」という陰謀論が“ナンセンス”である理由
レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのバルテリ・ボッタスは、赤旗によってルクレールのラップタイムに挑むことも叶わなかったが、F1はルール変更をする必要がないと考えている。
しかし、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、F1がインディカー等と同様のルール導入を検討することは「聡明」であり、今回のような「混乱を避ける」ことにも寄与するだろうと考えている。
F1が将来似たようなルール導入を検討しているかどうか、レース後motorsport.comに尋ねられたFIAのレースディレクター、マイケル・マシは、彼のチーム内で行なわれる定期的な報告会の一環で検討されると答えた。
「全てにおいて言えることだが、何か問題が発生した時はFIAをはじめ、F1、そしてF1チームは全ての面において検討を重ね、その利点を考える」とマシは語る。
「インディカーのルールは知っているが、これは他のFIA管轄下の国際シリーズや世界に点在する国内選手権にも採用されているルールでもある」
「我々は検討を進め、主要な利害関係者全員と一緒にそれ(ルール導入)が適切かどうかを判断するつもりだ」
ルクレールのクラッシュは予選後物議を醸し、ポールシッターが予選最終ラップでミスをし、他のドライバーがタイム更新するのを妨げた2006年や2014年のモナコGP予選が引き合いに出された。
2006年にはミハエル・シューマッハーが予選最速ラップを記録した後、最終コーナーのラスカスで故意にマシンを止め、他者を妨害したとして予選タイムを抹消された。一方、2014年は当時メルセデスのニコ・ロズベルグがミラボーのエスケープゾーンに飛び込み、チームメイトのルイス・ハミルトンのラップを台無しにしたが、不正はないとする裁定が下されていた。
ルクレールは予選後、もし故意なら「より賢く」クラッシュし、マシンの重要なコンポーネントを壊す様な真似はしなかったと語った。ポールからのスタートを迎えるはずだったルクレールだが、スタート前にドライブシャフトに異常が発見され決勝の出走を断念している。図らずも、彼のリタイアが、予選のクラッシュは故意ではなかったと裏付けることとなった。
意図してクラッシュしたのではないかという指摘はF1のパドック内の誰からもなく、純粋に彼のミスであると見なされていた。
クラッシュ直後からレースコントロールは故意であるかないかの検証を行ない、その結果、ルクレールがプールサイドシケインでミスをしたことは「明らかだ」と判断したとマシは語る。
「それ(ルクレールのクラッシュ)を目にして、データを確認し、チーム内の会話も聞いた。どんな状況であれ、いかなるドライバーもそこから起こり得る因果を考慮し、自分のマシンに大きなダメージを与えるようなことはしないと思った」
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