こんにちは。バイクタレントの岸田彩美です。今回は先日開催された競技「CityTrialJapan」の観戦レポートと、寄り道した面白スポットもご紹介していきます。
普段は山の中の岩や斜面など自然の地形に作られたセクション(コース)に対して、制限時間内にいかに足を着かずに走るかを競うモータースポーツ、トライアル。より身近に感じてもらうために、街の中に人工のセクションを作り、ライダーが競い合うのがCity Trial Japanです。
2021年は新型コロナウイルスの影響で開催が中止となりましたが、2019年に初開催をしてから今年で3回目を迎えました。
過去に室内で行われるトライアルで人工セクションを使って戦われる世界選手権“Xtrial”のレポートを掲載しましたが、City Trial Japanにはその競技とはまた違った魅力があると思います。
魅力を感じる1つ目の要素はロケーションが素晴らしい。初開催時は、大阪道頓堀・通天閣、第二回目は万博記念公園。そして今回は大阪の泉南りんくう公園で目の前が海というロケーションでした。普段は山の中で戦われる競技なので、今回はまさに真逆の景色を楽しむことが出来ました。
2つ目の要素は観戦料が無料なこと。通りすがりの方や海に遊びに来た方でも見ることが出来るようになっています。飲食やオートバイメーカー等の出展ブースも充実しており、イベントに遊びに来た感覚で楽しめます。
そして3つ目は、選手としても戦う藤原慎也選手がCityTrialJapanの実行委員長兼発案者なこと。藤原選手は、唯一無二のCityTrialJapan開催するために長年アイデアを温めてきたそうです。
大会開催前日も実行委員長自ら重機を動かしてセクションづくりの真っ最中でした。 まだまだ暑さが続く中、体力的にも大変だったはず。選手としても運営としても全力投球な姿は、必見なのです。
以前までは一日のみの開催で、イベント要素が強かったのですが、今年は土曜日が予選で日曜日が決勝と2日間に渡り行われました。予選で上位10人に残らなければ、日曜日に走る事は出来ません。
また、今年は全日本トライアル選手権の1戦に組み込まれた為、選手達にとって大切な一戦となります(参戦する選手は、全日本トライアル選手権の国内最高峰クラスのIASの選手のみ、16名が参戦)。
採点は減点方式で、足を1度着くと1点減点、2回で2点減点、3回目までは4点ですがそれ以上足つきをしても3点。
最大減点は5点で、エンジンが停止して足を着いてしまった時や身体とマシンが離れてしまった時、セクションテープを切ってしまったり、アシスタントさんがバイクをつかんだ時です。
アシスタントさんも見どころの一つで、各セクションの制限時間を管理したり、ライダーを守る為に身体を張ってマシンをキャッチしたりと重要な役割を果たしています。ライダーとアシスタントさんとの掛け合う声も聞いてみるのも面白いですよ(ゼッケン15番の野本佳章選手だけは基本アシスタント無しで走っていました……驚)。
また、通常は後ろに下がるバックは5点減点となりますが、今回は特別ルールとして減点はなし。例えば高さのあるステアケース(段差)にトライして失敗したとしても、もう一度チャレンジすることも可能となります。
ちなみにXtrialのルールではアンダーガードがセクションに触れたり引っかかると減点となりますが、その減点もなし。さらにアンダーガードがセクションのふちについて登れるか……という瀬戸際で足を着いてマシンを押し出すことをしても減点にはなりません。これらの特別ルールは、今大会のセクション難易度が高かった為に決まったようです。
CityTrialJapanでは、まずスピードレーンセクションを使って、予選セクションを走る順番を決めていきます。
正確性と速さが求められるため、難しい。順位が低かった選手から予選セクションを走る形となります。
通常のトライアルと同じ決まりで、バイクを使用してセクションを試走することはできません。前日と当日の下見の時間に自分の足で歩いて、ステアケースの大木やパレットケースの高さや滑り具合を確認するだけが許されます。選手同士でどうやって走るか楽しそうに話している様子も、見どころの一つ。ピリピリしない和やかな雰囲気も良いですよね。予選が始まると、バイクの走る音でお客様も集まってきました。
今回砂の上に人工セクションを設置していたため、この砂に対してタイヤが滑ったりトラクションがかかりにくかったそうです。とにかく目立つ、見上げる程の高さに駆け上がるステアケースは必見でした。初めて見た方も”バイクがあんなところ登ってる!“と思うでしょう。もちろん上がったら降りなくてはいけませんので毎回ヒヤっとするのですが、ライダーに高所恐怖症の方はいないのかな??
観客のサッカー少年たちの最高の笑顔、素敵ですよね?? 選手の表情がよく見える、距離が近い競技だからこその醍醐味だと思います。
また、バイク一台乗るのかギリギリ幅の場所もあったり、一見地味に見えるかもしれませんが、高度な技術が求められる場所も多数あり、トライアルファンにも楽しめるセクションとなっていました。
次の日の決勝ラウンドに進むライダーと、セクシーなCityTrialJapanイメージガールによるフォトセッションにて初日は終了となりました。
残念ながら決勝ラウンド進出とならなかった、実行委員長藤原選手。最後クラッシュをしてしまいましたが疲労もピークだったと思われます。予選終了後、次の日の決勝に向けて夜はセクションを変える作業を行ったとか……。大変お疲れ様でした。
さて、ちょっと寄り道のお話。美味しいご飯を食べて締めのラーメンでたまたま立ち寄ったお店がラーメンASAHIさん。
このロゴ…どこか見覚えがあるなと思っていると……お店の中にはライダーグッズが。なるほど、YOSHIMURAのロゴでしたね! 一杯580円というお値段で、超美味しい豚骨ラーメンを頂くことができました。
こんな偶然な出会いも、足を延ばして競技観戦をした楽しさの一つでしょうか。ごちそうさまでした。ライダーの皆さんはぜひ遊びに行ってみて下さいね。
さて、次の日の決勝レポートも楽しみにしていてください♪ 最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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