伝統のスズキ「ジムニー」に初めて設定された5ドアモデル
2023年1月に、インドのモーターショーにおいて世界初公開されたスズキ「ジムニー」の5ドアモデル。以降、世界中で立て続けに発表・発売されてきましたが、日本のクルマ好きは「国内仕様がいつ発表されるのか?」と気になっている人も多いはず。
【画像】「えっ!…」日本での発売を熱望! これがスズキの「ジムニー5ドア」です!(30枚以上)
本記事では、日本仕様に関してネット上で新たな動きが見え始めた「ジムニー5ドア」の実力をあらためておさらいしたいと思います。
注目を集めている「ジムニー5ドア」は、海外仕様の「ジムニー」、つまり日本仕様の「ジムニーシエラ」をベースとしています。3ドアモデルに対してホイールベースを延長し、そこにリアドアを追加することで5ドアモデルに仕上げています。
「ジムニー5ドア」のボディサイズは、全長3820mm、全幅1645mm、全高1720mm、ホイールベース2590mm(ニュージーランド仕様)。全幅と全高は3ドアと同じですが、全長とホイールベースは3ドア(全長3480mm、ホイールベース2250mm)に対してそれぞれ340mm延長されています。リアドアを備えるべくホイールベースを延長し、その分、全長が伸びている計算です。
ちなみに、ボディの左右にリアドアが追加されたことにより、リアシートへのアクセス性は格段に向上しています。
そんな「ジムニー5ドア」は、3ドアと同様、スクエアなフォルムが印象的です。
直立したフロントグリル、キュートな丸型ヘッドライト、使い勝手に優れるサイドヒンジ式のリアドア、クロスカントリーSUVらしい背面スペアタイヤなど、ディテールは3ドアのそれと共通です。
一方のインテリア、特にコックピット回りは3ドア同様の構成&デザインとなっています。ダッシュボードやシート、各種スイッチ類は3ドアと基本的に同じで、アップライトなドライビングポジションのため前方の視界は良好です。
両サイドのリアドアを開けてアクセスするリアシートは、3ドアよりも横方向のスペースにゆとりがあり、シート座面もクッションが厚くなっている印象です。
リアシートの頭上空間は、スクエアなフォルムの恩恵でゆとりがあります。また、ホイールベースが延長されたことで、3ドアに比べて後席乗員の足元空間も余裕があります。
VDA方式によるラゲッジスペース容量は、標準状態で211リットルと発表されています。3ドアは同状態で85リットルですから、約2.5倍の容量となっています。
また、「ジムニー5ドア」のリアシートは、50:50分割式の背もたれを採用しており、それを倒すと最大332リットルまで荷室容量を拡大できます。
●本格的な4WD機構などにより優れた悪路走破性を実現
ボディが長くなった「ジムニー5ドア」ですが、最低地上高210mm、アプローチアングル36度、ランプブレークオーバーアングル24度、デパーチャーアングル47度と、クロスカントリー4WDらしい優れたスペックをマーク。悪路走破性の悪化は最小限にとどめています。
「ジムニー5ドア」に搭載されるエンジンは、自然吸気式の1.5リッター直列4気筒。最高出力102ps、最大トルク130Nmを発生します。
組み合わされるトランスミッションは、5速MTと4速ATの2種類。駆動方式はパートタイム式4WDを採用しています。
4WD機構には本格的なローレンジが設定されるほか、ヒルディセントコントロール、ヒルアシスト、ブレーキアシストなども備わります。
* * *
そんな「ジムニー5ドア」で気になるのは、日本市場へ投入されるか否か、ということです。
すでにスズキは、日本の特許庁に「ジムニー5ドア」の意匠登録を済ませているほか、型式認定も取得済みといわれています。
また、海外市場でも右ハンドル車を展開していることから、日本仕様の開発に対するハードルも低いと見られています。
加えてネット上では、「ジムニー5ドア」の正規導入に関する情報が散見されるようになってきました。なかには、2025年2月に受注スタートなど、具体的な情報も見受けられます。
それら情報の真偽は定かではありませんが、「ジムニー5ドア」の日本導入に期待する声は大きいのも事実。今後、スズキがどのような判断を下すのか期待が高まります。
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