■謎の黒いクルマがSNSに投稿された
トヨタが佐藤恒治社長率いる新体制となった際、話題となったのが「セリカの復活」でした。
もし登場するのならばどのような姿なのでしょうか。現在、とある画像に注目が集まっています。
【画像】「えっ…!」これが黒すぎる次期セリカ? 欲しい…画像を見る!(39枚)
トヨタ「セリカ」は1970年から2006年にかけて生産されたスポーツクーペです。
約36年の生産期間の間に、6回のフルモデルチェンジを経た長寿モデルで、現在でも世界的に高い人気を誇ります。
初代セリカは1970年にデビュー。特徴的な2ドアクーペのボディは、当時からは珍しいシャープなものではなく、丸みの帯びたボディラインから「だるま」の愛称で親しまれるモデルです。
1977年にはフルモデルチェンジを経て2代目が登場。より空力性能を重視したモデルとなり、日本初の三次元曲面サイドガラスが採用されたモデルです。北米市場を意識して「セリカXX(MA40型)」も登場しました。
3代目は1981年に登場しました。同時期には当時を代表するデートカーとも言えるトヨタ「ソアラ」の発売などもあり、全体的にセリカのなかでは印象が薄めのモデルである一方で、セリカをよりスペシャルティモデルへとシフト。
1985年には4代目がデビューし、今までの後輪駆動式から前輪駆動へと変更されたこともあり、セリカの歴史上重要な存在となるモデルです。世界ラリー選手権にも出場し、モータースポーツシーンでの印象が強いクルマでもあります。
そんなセリカのモータースポーツ色は、1989年にデビューした5代目でより一層色濃くなったといえます。
ポップアップヘッドランプを採用し、印象的なスタイリングとなったT180型は、世界ラリー選手権で日本車初となるドライバーズとマニュファクチャラーズのダブルタイトルを獲得しました。
1993年には6代目のセリカが登場。先代のモータースポーツ界での活躍もあり、そのイメージが定着したセリカは、WRC仕様の特別仕様車が日本国内限定2100台で販売されました。
そして、1999年には7代目となる最後のセリカがデビューします。先代のモデルと比較すると一気に先進的なスタイリングとなったT230型。
2006年の生産終了をもって、セリカは36年の長い歴史に幕を閉じました。
■謎の「セリカ・グランドツーリング」ってなに? 次期モデルなの?
そんなセリカは、長年の生産期間とモータースポーツでの活躍もあり、世界的に多くのファンを持つモデルとなっており、現在でも人気が高いといえます。
復活を待望するファンが多いなか、佐藤恒治社長の夢が「人生の夢はセリカ復活」と噂になったとから、ファンの間ではその期待が高まっています。
また2023年9月に開催された「ラリー北海道」では豊田章男会長がセリカに触れた発言をしたこともで再び話題となりました。
その際に豊田章男会長は次期型セリカについて「お願いはしていますよ。どういう流れになるかはわからないけれど」とコメントするなど、何らかの動きはあるようです。
一方でSNSに黒いボディのリフトバッククーペスタイルを採用するセリカが投稿され話題となっており、ユーザーからは「次期セリカ?」や「このデザインで8代目を出して欲しい」という声も。
これは2015年からSNSで「Celica Reboot」というファンページを運営するRen Yeo氏のデザインです。
その投稿内で、Yeo氏は新型セリカが「セリカ・グランドツーリング」モデルとして登場することに期待していると綴ります。
長距離走行はもちろん、ドライバーと乗客の乗り心地を重視している一方で、デザイン性とパフォーマンス、そして燃費性能をすべて兼ね備えたモデルになって欲しいと言います。
近年ではTOYOTA GAZOO Racingの4輪駆動システム「GR-FOUR」の高い性能から、同じシステムが導入され、オールシーズン楽しめるクルマになることを期待しているとのことです。
デザインは初期モデルのリフトバッククーペスタイルを採用し、存在感のあるエクステリアは、過去のモデルを彷彿とさせるものとなっています。
シンガポール出身のYeo氏は、このデザインの背景について、次のように話します。
「セリカは私が最も気に入っているトヨタ車です。
SNSでCelica Rebootのページを運営し始めたのも、他のセリカファンとの交流のためでした。
2015年1月からこのページを運営していますが、当時はセリカが復活するなどという話は全くありませんでした。
トヨタ・シンガポールの人も、もちろん何も知らない状態でした。
徐々にトヨタ内でセリカ復活が噂されるようになり、過去数年でその噂には一気に拍車がかかりました。
トヨタの新社長が『セリカを復活させたい』と語ったという噂を聞いた時に、私は今回のデザインを世界のセリカファンにシェアしたいと思いました。
デザインのなかで特に気に入っているのが、フロントのスタイリングです。
過去のモデルのように少し角ばっているなかに丸みを帯びており、同時に最新のトヨタ車に見られるハンマーヘッドデザインを取り入れて、過去と現在の融合が実現できていると感じます」
※ ※ ※
もし、新型セリカが発表されるなれば、TOYOTA GAZOO RacingのGRモデルとして「GRスープラ」「GRヤリス」「GR86」「GRカローラ」に続くことが予想されています。
そして、GRセリカとして復活した際には、過去のWRC参戦も踏まえて、現在のGRヤリスに代わる活躍が期待されるなど、想像は膨らむばかりです。
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よーやるわ