契約書に押印したものの、ボクには解決すべき問題がいくつかあった。
まず、自動車保険だ。インターネットで調べると「フェラーリは自動車保険に入れない」、「保険料が50~100万円」など、真相不明の噂が数多くあった。
ちなみに、これらの噂を知ったのは押印後である。つまり、自動車保険についてなにも考えていなかったのだ! とはいえあくまで噂である。「保険に加入出来ないなんてはずはない」と、またもや都合よく解釈するのであった。
ディーラー(GST)の担当者に保険の契約変更を聞くと「保険代理店に確認しないとわからないので、回答は翌日以降になります」とのこと。ちなみに、担当者との付き合いもあって、GSTで購入したクルマの自動車保険は、すべてディーラーで契約している。
取り急ぎ、大手損害保険会社に勤める友人に電話で相談すると「加入出来るはずだよ」と、返事がありホッとする。
「ただし……」と、友人の声が急に申し訳なさそうになり、「車両保険を付帯出来るかはわからないよ」と、言う。聞けば、高額なクルマや事故の多いスポーツカーは車両保険の付帯を断るケースがあるという。
最初こそ「車両保険は付帯しなくてもいいか……」と、思った。しかし、業界の先輩に聞いたところ、フェラーリのパーツは想像以上に高いという。「バンパーの交換でも、びっくりするような修理金額になるよ」と、脅かされた。さらに、別の先輩からは「盗難のリスクは考えた?」と、言われた。セキュリティシステムが今ほど複雑ではない時代のフェラーリである。ゆえに、盗難に遭う可能性は高くなるはず……。
つまり、車両保険を付帯しないのはあまりにもハイリスクであるのだ! といっても契約書はすでに押印済みだ。もうあとには戻れない。担当者からの回答をひとまず待つことにした。
自宅に戻り、ダメ元でダイレクト型自動車保険のオンライン見積もりを試した。
なぜなら、この種の自動車保険はフェラーリを一切受け付けない、と各方面から聞いていたからだ。
早速諸情報を入力し、車両保険の金額設定などを完了すると、見積もり結果が表示されるではないか! と、思いきや、画面には「車両保険は付帯できません」の表示が……。いくつかの損害保険会社で試したが、ほとんどが同じような結果であった。
とはいえ、車両保険さえ付帯しなければ、フェラーリでも(等級や年齢によるかもしれないが)あらゆる自動車保険に加入出来るのは大きな発見だった。また、いかにインターネットの情報が適当か思い知った。
ちなみに、現在29歳&20等級、免許証の色が「ブルー」のボクで見積もった結果は想像以上に安かった。なんと、5万円以下で契約できるケースもあったほど。この金額は驚きだった。
それから3日後、ディーラーより連絡があった。まず、車両保険は付帯出来るという。色々大変だったかと思いきや、あっさり付帯は認められたとか。聞けば、輸入車の取り扱いに慣れている販売店(ディーラー)であれば、車両保険は付帯出来るそうだ。そして、気になる保険料は約17万円だった。これまでのアルファロ・ロメオ ジュリアの保険料が約10万円だったから、プラス7万円であった。
いくら噂とはいえ「50~100万円」も覚悟していたので、ホッとした。聞けば、ジュリアの料率は「車両7 対人4 対物4 傷害4」であるのに対し、360モデナは「車両9 対人7 対物4 傷害5」だった。“車両9”とは、さすがフェラーリである。高額な修理(部品)代はいたしかたないだろう。
ちなみに、車両保険の付帯が断られるケースを参考までに聞くと、「カーボンパーツやワンオフパーツなど高額なパーツが多数装着されたクルマは断られるケースがあるようです」と、教えてくれた。修復のとき、パーツの仕入れに時間がかかったり、手に入らない可能性も高かったりするためという。
晴れて自動車保険問題は解決! と、思いきや「あらかじめお伝えしておきますが、2019年9月以降は27万円になります」と、言われた。なぜか?
それはボクの自動車保険が長期契約(3年)のため、3年前に起こした自損事故の等級ダウンが影響するためだ。
おそらく多くの人が“長期契約”という言葉になじみがあまりないかもしれない。長期契約は自動車ディーラーなどでしか契約出来ない自動車保険だ。保険料が若干割安になるうえ(それでもダイレクト型より高い)、車両保険などの利用によって等級ダウンしても、契約期間内は保険料が変わらない。たとえば、3年契約の自動車保険を契約後、1年目に事故を起こし、等級が下がり、かつ事故有係数適用期間(※)がくわわっても、翌2年目の保険料は1年目と変わらないのだ。
(※事故有係数適用期間:契約期間中に事故があった場合、継続後の契約に「事故有の割増引率」を一定期間適用する、この「事故有の割増引率」を適用する期間(契約期間の初日における残り適用年数)を「事故有係数適用期間」と言う。)
ちなみに下がった等級は、契約期間中に“回復”していく。上記の場合、3年目の等級は2等級ダウンになるものの(保険料は長期契約期間中につき変わらない)、契約更新時、つまり4年目は1等級ダウン・事故有係数適用期間2年に戻り、この条件で保険料が新たに算出される(事故有係数適用期間は1年契約と長期契約では計算方法が異なる)。
実を言うと、ボクはこの算出基準とおなじ状況である。ちょうど契約期間の1年目に、アバルト「500」の自損事故で車両保険を利用した。しかし、次に乗り換えたルノー「トゥインゴGT」やアルファロメオ「ジュリア」も契約期間中の車両入れ替えのため、すべて契約時の20等級で計算されていた。当然、フェラーリ 360モデナも契約期間中であるがゆえ、2019年9月までの保険料は20等級・事故有係数適用期間0年で計算されている。そのため、安価だったのだ。
しかし、2019年9月以降はすでに述べたとおり、19等級・事故有係数適用期間2年で計算しなくてはならないため、保険料が跳ね上がるのだ。とはいえ、こんなことはわかりきった話である。なぜ、気づかなかったのか? それは単純な話で、保険料が3年のあいだ、大きく変わらなかったため、「自分は20等級」と思い込み、4年目に等級が下がるのをすっかり失念していたのだ。まったくもって間抜けな話である。
とはいえ、4年目以降の金額も高いのか安いのか正直わらかない。たとえば、免許取り立ての18歳が運転するクルマに車両保険を付帯しようものなら、ほとんどのクルマが2桁万円の保険料になるのを思えば、まだ常識の範囲内の金額かもしれない。
いずれにせよ、フェラーリの自動車保険問題は解決した。あとは納車を待つのみである。果たして無事に納車されるのか……乞うご期待!
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