■NAならではのレスポンスが魅力の高性能セダンたち
現在、SUVやミニバン人気に押されて、国内で数を減らしてきているセダン。すでに三菱とスズキはセダン市場から撤退してしまったほどです。
スープラ並みに速いセダンがあった? 絶滅寸前なスゴいセダン5選
かつては数多くのセダンが各メーカーから販売されていて、なかには高性能なエンジンを搭載するモデルもありました。
そこで、これまで販売されたセダンのなかから、ハイパワーな自然吸気エンジンを搭載したセダンを5車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「アコード ユーロR」
ホンダの一時代を築いた中型セダンといえば「アコード」です。1997年に発売された6代目では、高性能モデルの「アコード ユーロR」を設定。普段使いが厳しいほどストイックな「シビック タイプR」や「インテグラ タイプR」よりも、適度なスポーツモデルとして高い人気を誇りました。
2002年にアコードが7代目にモデルチェンジすると、引き続きユーロRがラインナップされ、新世代の「i-VTEC」エンジンを搭載。
2リッター直列4気筒DOHCエンジンは、最高出力220馬力を8000rpmという高回転で発揮するなど、当時のホンダエンジンの真骨頂である高回転高出力な自然吸気を継承していました。なお、組み合わされるトランスミッションは6速MTのみという硬派なモデルです。
全長4665mm×全幅1760mm×全高1450mmと、当時としては大きめなボディながら1390kgと比較的軽量に作られており、高い運動性能も健在。
ハイパワーなエンジンながら気難しさは皆無で、使い勝手のよい高性能モデルでしたが、この代を最後にアコードの高性能グレードは無くなってしまいました。
●スバル「レガシィB4 2.0R」
2003年に発売されたスバル4代目「レガシィ」は、初代から継承されたツーリングワゴンとセダン「B4」の2タイプボディをラインナップ。全幅は1730mmで、シリーズ初の3ナンバー専用車になり、トレッドの拡大とホイールベースの延長によって操縦安定性の向上が図られていました。
エンジンは2リッター水平対向4気筒SOHCとDOHC、DOHCターボの3種が用意され、トップグレードはスバルの定石でターボエンジンが搭載されました。
しかし、注目すべきは2リッター自然吸気エンジンを搭載する「2.0R」で、圧縮比11.5から最高出力190馬力を7100rpmで発揮(MT車)するEJ20型で唯一の高回転型エンジンを搭載。
自然吸気エンジンならではのアクセルレスポンスや、7500rpmのレッドゾーンまで気持ちよく吹け上がるフィーリングが高く評価されました。
●レクサス「IS F」
トヨタの高級車ブランドであるレクサスは、2005年から日本で展開され、当初のラインナップのなかでエントリーモデルだったのが4ドアセダンの「IS」です。
北米で販売されていた初代ISは、日本ではトヨタ「アルテッツァ」として販売され、2代目ISからはレクサス専用に開発されました。
そして2007年に、このISをベースとした高性能版である「IS F」を発売。エンジンはフラッグシップの「LS600h」に搭載されていた5リッターV型8気筒自然吸気をベースに、専用チューニングが施された結果、最高出力423馬力を発揮。
トランスミッションはLS460用の8速ATをベースとして、1速以外をほぼロックアップすることでDCTにせまるダイレクト感と変速速度を実現していました。
また、外装もIS F専用にワイドフェンダーとし、ボンネットを含むフロントフェイスも独自のデザインで差別化されています。
ブレーキやサスペンション、タイヤに至るまで専用設計され、後に続く「Fシリーズ」と同様に、ストリートからサーキット走行までカバーできるように仕立てられていました。
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●日産「サニー VZ-R」
2004年に販売を終了した日産「サニー」は、1966年に初代が発売されると、日産を代表す大衆車として長い間愛されたモデルです。
最終モデルは1998年に発売された9代目で、どちらかというと年配の人が乗るイメージでしたが、短期間だけ「VZ-R」というスポーツモデルがラインナップされていました。
VZ-Rに搭載されたエンジンは、名機SR型の流れを汲む1.6リッター直列4気筒DOHCで、最高出力175馬力を7800rpmで発揮。組み合わされるトランスミッションは5速MTのみでした。
外観は他のグレードとほとんど変わりなく、VZ-Rの識別方法はリアのエンブレムくらいで、まさに「羊の皮をかぶった狼」と形容されるセダンです。
2000年のマイナーチェンジで大幅なグレードの整理がおこなわれ、VZ-Rの販売は終了してしまいました。わずか2年の販売だったため、いまでは非常に希少なクルマとなっています。
●三菱「ミラージュ VR」
現在、販売している三菱6代目「ミラージュ」は同社のエントリーモデルとなるコンパクトカーですが、かつては高性能なモデルをラインナップしていました。
なかでも5代目では1.8リッターV型6気筒エンジンを搭載するモデルがあるなど、同クラスではユニークな存在でした。
ボディは3ドアハッチバック、2ドアクーペ、4ドアセダンがあり、4ドアセダンには高性能自然吸気エンジンを搭載する「VR」を設定。
シャシやボディパネルの多くは「ランサー」と共有され、第2世代の「ランサーエボリューションIV」にも通じるデザインを採用していました。
エンジンは三菱独自の可変バルブタイミングリフト機構「MIVEC」を採用した1.6リッター直列4気筒DOHCで、最高出力は175馬力を7500rpmで発揮する、高回転型ユニットを搭載するスポーティセダンです。
しかし、販売は低迷したため2000年に生産を終了し、ミラージュの系譜も一旦途絶えてしまいました。
※ ※ ※
高性能な自然吸気エンジンはアクセルに対して反応が良く、ターボエンジンほどのトルクは無いものの、高回転まで使い切るフィーリングに魅了された人も多いでしょう。
近年は欧州車に端を発したダウンサイジングターボの台頭で、高性能な自然吸気エンジンは、もはや絶滅危惧種です。
今後、高性能な自然吸気エンジンのフィーリングは、中古車でしか味わえないかもしれません。
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みんなのコメント
3.0Rの方が良いと思う。
4G93の1800ターボはエボの過激さの角が取れた乗りやすい速い車だった。前からの見た目くらいしか見分けるポイントが無く、エボのバンパーをポン付けしていた強者もチラホラいた。
エボ5からフェンダーが出っ張ったから見た目の違いがはっきりしたけど。
ラインナップにINVECSのセミATがあった事もその後のエボGT-Aが出るまでAT派の人達に重宝された隠れた名車。