■ジムニー販売終了ってマジ?
世界で着々とシェアを伸ばしているスズキ「ジムニー(日本名ジムニーシエラ)」。
【画像】「えっ…!」これが最後の「ジムニー」 画像を見る!(34枚)
主要輸出国のオーストラリアではピックアップトラック販売の可能性も高まっており、ますます目が離せない状況になっています。
そんな中、ドイツから衝撃的なニュースが入って来ました。
900台限定の「ホライゾン」という特別仕様車を出すというのですが、なんとこれを最後に欧州向けのジムニーの生産を終了するというのです。
ドイツは現行モデルJB74型開発時から市場が重要視されており、ボディカラーのキネティックイエローは、彼の地の林業従事者からの要望によって設定された色だと言われています。
欧州市場では順調な販売実績を上げていましたが、厳しい排気ガス規制が影響。
ドイツ、イギリス両国では途中から規制の緩い2シーターの商用車に変更され、今日まで販売が継続されていました。
今回、欧州市場向けの生産が終了する理由はつまびらかにされていませんが、やはり排ガス規制やCAFE規制が影響しているのでは考えられます。
ジムニーに関しては、以前よりCAFE規制によっては生産台数が抑えられているのではないか、という見方をする向きがありました。
スズキは2023年1月に、「2030年度に向けたEV戦略」という発表の中で、シルエットではありましたが、ジムニーらしきEVを欧州市場に投入する可能性を示唆していました。
今回の欧州市場向けジムニーの生産終了は、その前段階であることが十分に考えられます。
さらに、2024年7月17日に行われた「10年先を見据えた技術戦略」と題した技術発表会の中でも、「ジムニーEV投入の可能性を検討している」と語っています。
EVの販売が好調な欧州市場でジムニーEVを発売し、その後徐々に世界に販路を広げていくという思惑が見えてきますが、一方で欧州ではすでにEVの売れ行きが鈍ってきたという見方もあります。
EV至上主義と言われてきた欧州ですが、2024年3月のデータではドイツ、ノルウェイ、スウェーデンで前年同月比の11%も販売台数が減少。その要因は、EV購入助成金の段階的な廃止だと言われています。
一方で、HVは相変わらず好調な売れ行きを見せており、EVやディーゼル車の新車台数が減少している中でも、まだ増加傾向になっています。
EVの販売低下の要因は、ユーザーが2~3年中に登場する可能性がある安価なモデルを待っていると見る経済アナリストも。
果たしてジムニーEVがどんな性能で、どんな値付けなのかはまったくベールの中です。
トヨタ「ランドクルーザー」も同様ですが、既存のクロカン4WDオーナーの多くが、果たしてEV化によって従来と同じ性能を維持できるか疑問視している向きは少なくありません。
欧州のジムニーユーザーは、日本以上に苛酷な状況の中で使うケースが多いため、果たしてEV化をどのように受け止めるかは、その悪路走破性能にかかっていると言えます。
いずれにせよ、欧州はスズキにとっても重要な市場。ジムニーの販売を長期間にわたって中断するのは厳しいと思われますので、1~2年のうちに新しいバージョンのジムニーが登場するのではないでしょうか。
加えて、最終バージョンである「ホライゾン」が駆け込み需要でアッという間に完売する可能性は大。
何かと話題に事欠かないジムニーですが、一向に動きのない日本市場も忘れてほしくないものです。
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みんなのコメント
今後、日本車の純ガソリン車が中古市場で今以上に軒並み値上がりするんだろうけど利権だけでEVを国民に強制してきたツケは後々かなり酷いことになりそう。
どっちがエコなのかわからんな