現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レクサス「RC F」70キロ軽量化の高性能版は「文句無し」の性能を発揮

ここから本文です

レクサス「RC F」70キロ軽量化の高性能版は「文句無し」の性能を発揮

掲載 更新
レクサス「RC F」70キロ軽量化の高性能版は「文句無し」の性能を発揮

■いまや貴重な大排気量スポーツにサーキットで試乗

 レクサス「RC F」は、5リッターのノンターボV8エンジンを搭載したスポーツモデルです。ベンツやBMWの場合、徐々に厳しくなりつつある燃費規制をクリアするため、スポーツモデルも燃費が重要になってきました。

トヨタが1000馬力、価格も1億円級のモンスターマシンを市販化へ

 しかし、トヨタは燃費の良いハイブリッド車などをたくさん販売しているため、少量なら楽しめるモデルを販売可能です。今や世界的に珍しくなった大排気量スポーツ「RC F」は、どんなクルマなのでしょうか。

 481馬力を発揮するRC Fの5リッターエンジンには、アイドリングストップさえついていません。WLTCモード燃費のうち、市街地モードの燃費を見ると5.3km/Lなのですから素敵です(WLTCモード全体では8.5km/Lまで向上)。

 しかし年間走行距離が少ないだろうから、環境に与える絶対的な負担という点では少ないと思います。いずれにせよ、乗るなら今のウチでしょう。

 趣味性の高いクルマは、無くても生きることは可能ですが、あれば人生の楽しさが膨らむことから、アルコールのようなものだと考えます。

 前置きはこのあたりにして、今回のマイナーチェンジで新設定された「パフォーマンス パッケージ」の試乗といきましょう。これは、標準モデルのRC Fから70kgも軽量化された高性能バージョンです。

 今回の試乗は、富士スピードウェイのフルコースを速度リミッター無しでお好きにどうぞ、という趣向でおこなわれました。

 5リッターV8エンジンに火を入れると、従来モデルより静かになっています。近年は燃費だけでなく騒音の規制も厳しくなっており、遠からずエンジン音は聞こえなくしなければなりません。

 車両設定をサーキットモードにセットした後に、ATをマニュアル操作に変更し、1速にしてコースイン。インラップで徐々にペースを上げていきます。コース状況もクリアです。

 最終コーナーのクリッピングポイントからアクセル全開にして、レッドゾーン手前でシフトアップしていくと、同じように加速していく標準モデルのRC Fにドンドン近づき、余裕で追い越せました。 

 考えてみたら、標準モデルより大人1人分も軽いのですから、当然といえるでしょうか。驚いたことに、ストレートエンドでは時速250キロを超えました。もちろん踏んでいればもっと出ます。

 ドカンとブレーキ踏むと、さすがブレンボ製を奢っただけあり、いわゆる「巨人に後ろから髪の毛を引っ張られた」ように減速しました。左右のバランスも良く、ドイツ車のように安定してます。

 ブレンボ製ブレーキもさることながら、サスペンションの取り付け部分の剛性が高いのだと思います(ノーマルパッドのため、タッチ数周は数周で悪くなりますが仕方ない)。

■専用タイヤまで用意された「RC F」走行性能はまさに「文句なし」

 ハンドリングはマイナーチェンジ前よりハッキリと良くなりました。重いV8エンジンを搭載しているため、基本的にはアンダーステアですが、それを上手にカバーする味付けです。

 ブレーキングで前輪に荷重を掛けてハンドルを切ると、素直に曲がります。その状態でアクセルを開けると、しっかりとトラクションが掛かり加速していきます。

 前輪荷重の多い車両は、当たり前ながら後輪荷重が少ないため、パワーを掛けると横方向にだらしなく滑ってしまいます。また、高速コーナーでは大きなリアスポイラーが効いているようです。

 続いて、RC Fの標準モデルにも試乗してみました。これまた基本的なバランスは「パフォーマンス パッケージ」仕様と同様ですが、この手のクルマを買うなら速い方を選びたいところです。

 凄いと思ったのは、誇り高きミシュランがRC F専用のタイヤを作ったことです。こんな少量生産のクルマのため、ミシュランがタイヤ形状まで変えてくるなんて珍しい。

 これは、RC Fの開発チームに敬意を表しているということです。この一点だけでもRC Fの評価点が上がりますね。コントロール性も絶対的なグリップも文句ありません。

 レクサス車でここまで「いいね」と感じられるクルマに出会った記憶はありません。標準モデルの「RC」もマイナーチェンジを受けたので試乗してみましたが、従来型より乗り心地の質感が若干向上しており、着実に進化しているように思います。

 とはいえ、この価格帯になるとドイツ勢のライバルもたくさん揃うため、さらなるストロングポイントを持たせないと厳しいかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
バイクのニュース
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
カー・アンド・ドライバー
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
GQ JAPAN
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
ベストカーWeb
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
Merkmal
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
ベストカーWeb
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ベストカーWeb
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ベストカーWeb
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

581.4735.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

179.0649.0万円

中古車を検索
RCの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

581.4735.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

179.0649.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村