■「クラウン」なのに日本で売ってない「ミニバン」!?
トヨタ「クラウン」はトヨタのラインナップ中でも高級車に位置しています。現行型は16代目で、従来の4ドアセダンに加え、「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」と計4タイプの展開となりました。
しかし実はこのほかに、クラウンの名を冠する最新の「ミニバン」もあるのです。一体どのようなモデルなのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これが「クラウンミニバン」です! (86枚)
トヨタ「クラウンヴェルファイア」は、トヨタの中国における合弁会社 一汽トヨタが2021年から販売している最高級ミニバンで、名称の通り高級ミニバン「ヴェルファイア」の中国仕様車です。
中国には、一汽トヨタと広汽トヨタの2つの合弁会社があります。このうち一汽トヨタはかねてよりクラウンシリーズを中国で販売しており、クラウンの名称が高級車ブランドとしての地位を築いています。
そして、2023年6月には、現行型の3代目ヴェルファイアが登場すると同時に、クラウンヴェルファイアも中国でデビューしました。
中国の法規に合わせて左ハンドル仕様となっているなどの違いはありますが、基本的にはヴェルファイアと同一です。
一方で、フロントグリルやボディサイドBピラーにクラウンのアイデンティティである「王冠エンブレム」を配置したほか、リアには王冠エンブレムはないものの、左右のテールレンズをつなぐ中央ガーニッシュ部には「CROWN VELLFIRE」のロゴが大きく取り付けられました。
なお、パワートレインは2.5リッターハイブリッド+電動四輪駆動(E-Four)のみとなっており、ラインナップは「デラックスエディション(豪華版)」、「プレミアムエディション(尊貴版)」「スプリームエディション(至尊版)」の3タイプを設定。
中国での価格は、89万7000元(約1966万円)から92万9000元(約2037万円)と、日本におけるヴェルファイアの新車価格である655万円から892万円よりも大幅に高額です。
※ ※ ※
このクラウンヴェルファイア以外にも、一汽トヨタでは大型SUV「クラウンクルーガー」を展開。北米をはじめ中国でも展開される大型SUV「ハイランダー」とは兄弟車にあたります。
プラットフォームは「RAV4」や「ハリアー」などでも採用されているTNGAプラットフォーム(GA-Kプラットフォーム)を採用。
ワイド感を演出するロアグリルや3連LEDヘッドライトがフロントフェイスに存在感を持たせており、クラウンシリーズらしく、グリル中央には王冠エンブレムが輝きます。
これらの2台は名前こそクラウンと名乗っていますが、ベース自体はクラウンとは無関係の車種で、日本国内での販売予定はありません。
その一方で、「クラウン」のブランド力は日本以外でも強い存在感を放っており、こうして中国でも一流モデルとしてのポジションを確立しているのです。
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ポン人向けはその下のランク
LXやっけ?