現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 約30万円! ホンダの作った「屋根なし“軽トラ”」がスゴイ! 4人乗れて「公道走行」も可能!? “超レトロ顔”採用した「斬新すぎる商用車」とは

ここから本文です

約30万円! ホンダの作った「屋根なし“軽トラ”」がスゴイ! 4人乗れて「公道走行」も可能!? “超レトロ顔”採用した「斬新すぎる商用車」とは

掲載 20
約30万円! ホンダの作った「屋根なし“軽トラ”」がスゴイ! 4人乗れて「公道走行」も可能!? “超レトロ顔”採用した「斬新すぎる商用車」とは

■ホンダの作った「屋根なし 軽トラ」!

 ホンダには、かつて「バモスホンダ」という非常にユニークなクルマが存在しました。
 
 一体どのようなクルマだったのでしょうか。

【画像】「えっ…」これがホンダの作った「屋根なし軽トラ」です!(19枚)

 バモスホンダは、1970年から1973年まで販売されていた、オープンカータイプの軽トラック。

 軽トラックでありながら屋根もドアもなく、座席がむきだしになっている、あまりにも奇抜なクルマでした。

 バモスホンダには3種類のモデルがあり、1つ目は座席部分のみに幌がついた2人乗りの「バモスホンダ2」、2つ目はおなじく座席部分のみに幌がついた4人乗りの「バモスホンダ4」、3つ目は荷台まで幌で覆われた4人乗りの「バモスホンダフルホロ」です。

 シートは前後ともにベンチシートとなっており、シートベルトは2点式。

 また上述のようにドアはありませんが、ドアの代わりとして乗員の重心より高い位置に、転落防止用のガードパイプがついています。

 そのほかオープンカーならではの安全、盗難対策として、ハンドルロックと鍵付きのグローブボックスを搭載。

 車内のメーターやスイッチ類はすべて防水仕様で、急な雨が降ってきても故障せず、車内を水洗いすることも可能でした。

 ボディサイドから後部にかけてのセットバック部分に手すりを設けることで、積み荷の飛び出しを防ぐとともに、ロープフックとしても使えるようになっているほか、車体後部左側にはけん引フックも付いています。

 用途としては警備用、建設現場用、工場内運搬用、電気工事用、農山林管理用、牧場用、その他移動をともなう屋外作業用、配達用など、ビジネスで使用されることをおもに想定したクルマでした。

 そんなバモスホンダのボディサイズは、全長2995mm×全幅1295mm×全高1655mm。ホイールベースは1780mmで、車両重量はわずか520kgしかありません。

 エクステリアは、フロント部分にスペアタイヤがついているのが特徴で、正面か見るとオフロード車のようなデザインとなっています。

 しかし、特段悪路の走破性に優れているわけではなく、駆動方式にも4輪駆動は用意されていません。

 このようにルックスと性能がかみ合っておらず、よくわからない立ち位置のクルマになってしまったため、当初は月産台数2000台を想定していましたが、約3年間でわずか2500台しか売れず、そのまま販売終了となりました。

 バモスホンダのインテリアは、ウィンカーの作動状況を表示するインジケーターランプが、矢印ではなく「turn」と書かれた左右兼用のランプになっているのも特徴です。

 パワートレインは、強制空冷4サイクル2気筒OHCエンジンを搭載。

 最高出力30馬力/8000rpm・最大トルク29Nm/5500rpmを発揮し、最高速度は90km/hと公表しています。

 1970年代のクルマなので安全装備はとくに付いていませんが、実は上述したフロント部分のスペアタイヤは、衝突時のショックを吸収する目的で採用されたとのこと。

 また、フロントバンパーは高剛性に仕立てられており、大型オーバーライダーという補強部品が取りつけられているため、ある程度ラフな乗り方にも耐えられました。

 そしてボディカラーは、「マッキンレーホワイト」「キャラバングリーン」「アンデスイエロー」「アペニンブルー」の全4色を用意。

 車両価格は当時、31万5000円から36万3000円となっていました。

※ ※ ※

独特で画期的なコンセプトで登場した、バモスホンダ。

 見た目通りオフロード向けのクルマとして、悪路の走破性を重要視して開発されていれば、また違った結果になったかもしれません。

 また残念ながら、発売後に改正された道路運送車両の保安基準を満たせなかったことも、生産終了になった理由の1つと言われます。

 もうこのようなクルマが出てくることはないと思われるだけに、ホンダの個性的かつ挑戦的な歴史の1ページとして知っておきたいクルマのひとつです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

2025最新版《WR-V》ズバリ! “買い”のポイント
2025最新版《WR-V》ズバリ! “買い”のポイント
グーネット
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
ベストカーWeb
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
ベストカーWeb
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
Auto Messe Web
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
AUTOSPORT web
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
AUTOSPORT web
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
くるまのニュース
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
AUTOCAR JAPAN
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース

みんなのコメント

20件
  • kos********
    ホンダの「“4人乗り”軽トラ」に大反響! 開放的すぎる「屋根&ドア無し」仕様に驚きの声! “超レトロ顔”採用した「公道走行可能」モデルとは

    内容は確かに違うけど「素材」は全く同じたかだか10日開けてほぼ同じ記事を読ませる見識を疑う
  • atw********
    nowな話題を提供してくれ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村