■タントには無くて、スペーシアにはある…どんなモデル?
2003年に初代モデルが発売され、軽スーパーハイトワゴンというジャンルを確立したダイハツ「タント」は、販売当初から高い人気を誇るモデルです。2019年7月9日には4代目モデルが発売され、同年11月には軽自動車販売台数ランキングで1位を記録するなど、いまやダイハツを代表するモデルとなっています。
人気軽ワゴンの良い点・悪い点は? N-BOX、タント、スペーシアを徹底比較!
一方スズキ「スペーシア」も軽スーパーハイトワゴンのなかで高い人気を誇るモデルです。2台にはどのような特徴や使い勝手における違いがあるのでしょうか。内外装やスペックなどを比較していきます。
2019年の年間軽自動車販売ランキングにおいて、タントは17万5292台を販売し2位にランクイン。人気の高さを実証しています。一方、スペーシアは同ランキングで3位となりました(販売台数:16万6389台)。
軽スーパーハイトワゴン市場においてデッドヒートを繰り広げるタントとスペーシアですが、まず2台の内外装から比較します。
タントは標準モデルとカスタムモデルの2種類が設定されており、それぞれ異なる内外装デザインとなっていることが特徴です。
シームレスな面で構成された、塊感のあるボディデザインとなっているのは共通していますが、標準モデルは楕円のヘッドライトで親しみやすい顔つきに、一方タントカスタムは厚みのあるフロントグリルを採用して迫力ある顔つきとしました。
内装面では、タントは速度表示が車両中央付近に寄せられた幅広なメーターを装備しているほか、助手席側に大開口の「ミラクルオープンドア」を採用。前後ドア内にピラーを内蔵することによって、幅を取る荷物の積み下ろしや子どもの乗り降りがしやすく設計されています。
また助手席380mm、運転席540mmのロングスライド機能を設定することによって、車内の移動や後席の子どもの世話もしやすくなっています。
それに対してスペーシアはシンプルながらも個性的なデザインが特徴的です。スズキによるとデザインにおいてモチーフとされたのは旅の道具を詰め込むときのスーツケースだといい、ワクワク感を感じさせるイメージに仕上がりました。
見た目の種類は標準モデルとカスタムモデル、そしてタントにはないSUV風デザイン「スペーシアギア」をラインナップ。さまざまなユーザーの好みに応えるものとなっています。
また内装においてもインパネ収納はスーツケースをモチーフとした形になっているなど、遊び心の感じられるデザインです。なお、前席はベンチシート仕様となっています。
■軽スーパーハイトワゴンの本領発揮! どんな大きな荷物を積める?
次に、2台の荷室について見ていきます。
軽スーパーハイトワゴンは、高い車高による広い室内空間が特徴ということもあり、どちらの車種も広い荷室を実現しています。後席を倒すことで自転車などの大きな荷物にも対応するほか、助手席を倒して長尺物を積載できるのも共通しています。
タントはリアシートを左右別にスライドできるようになっており、必要に応じて荷室を拡張できるようになっています。さらに、助手席を畳むことで長い荷物でも収納可能です。
タントに搭載されているエンジンは660ccの自然吸気/ターボエンジンです。新開発のD-CVTトランスミッションと合わせることで加速性能が向上しており、高速道路や上り坂などにおいて安定した走行性能を発揮します。自然吸気の2WD車では27.2km/L(JC08モード)という燃費性能を誇ります。
対してスペーシアは660ccの自然吸気/ターボエンジンを採用するという点で共通するものの、マイルドハイブリッドを採用していることが特徴です。標準モデルの「HYBRID G」2WD車では30.0km/L(JC08モード)の低燃費を実現しています。モーターアシストによって発進時のエネルギーを補い、燃費と加速性能を向上させているのが、マイルドハイブリッドシステムを搭載するメリットです。
予防安全装備として、タントは衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報など10種類の予防安全機能を備えた「次世代スマートアシスト」を搭載しています。万が一の事態を未然に防ぎます。パーキングアシストやコーナー接触防止などの機能も設定されているので、さまざまなシーンでドライバーへの負担を軽減してくれます。
一方、スペーシアには「スズキセーフティサポート」が搭載されています。タントと同じく衝突被害軽減ブレーキなどの機能を持つほか、軽自動車で初となるヘッドアップディスプレイや3Dビューを採用。先進的な機能も選択できる仕様となっています。
※ ※ ※
最後に価格(消費税込)を比較すると、タントは124万3000円から197万4500円、スペーシアは129万8000円から194万3700円に設定されています。衝突被害軽減ブレーキに関して、どちらも基本的には標準装備となっていますが、一部の廉価グレードにはレスオプション仕様も設定があり、そちらを選択するとより価格が抑えられる傾向です。
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みんなのコメント
まさかカタログ読んだだけで記事を書いてなんかないですよね?