現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フェラーリ乗りが敬礼! ニッポンの軽自動車の凄いところ

ここから本文です

フェラーリ乗りが敬礼! ニッポンの軽自動車の凄いところ

掲載 36
フェラーリ乗りが敬礼! ニッポンの軽自動車の凄いところ

 この記事をまとめると

■フェラーリ乗りがニッポンの軽自動車のスゴいところを解説

「軽だからしょうがない……」は過去! イマドキ「軽自動車」の驚くべき豪華装備10選

■軽自動車の「マン・マキシマム、メカ・ミニマム」の精神はフェラーリの対極にある

■フェラーリ乗りもニッポンの軽自動車には敬意を払っている

 ニッポンの軽自動車はある意味フェラーリよりもスゴい

 編集部より原稿依頼のメールが来た。「フェラーリ乗りも舌を巻く、ニッポンの軽自動車の凄いところはどこですか?」

 フェラーリとは無関係に、ニッポンの軽は凄い。いや、ある意味、今のフェラーリよりニッポンの軽のほうがはるかに凄い。なぜなら、今のフェラーリは、ランボやアストンマーティンやマクラーレンに対し、突出して凄いわけではないが、ニッポンの軽は、超小型乗用車として、世界でダントツに凄いからである。

「昔はフェラーリも突出して凄かったんですか?」(編集部)

 昔は突出して凄かった。何がと問われれば、高回転高出力型のV8やV12エンジンが凄かった。昔はあんな高回転高出力型のオーバーV8エンジンなんて、レーシングエンジンを除けばフェラーリだけだった。だからサウンドも突出して凄かった。結果的にフェラーリだけが、フル加速すると神が見えたのだ(加速そのものは突出してはいなかったが)。

 しかし、現在はターボ化も進み、他のブランドとそれほど変わらなくなっている。だいたい、速すぎて神を見ているヒマもない。そんなものを見ていたらガードレールに激突してしまう。

 まあ、今回はフェラーリのことはいい。ニッポンの軽である。

 フェラーリを13台乗り継いでいる私は、これまで軽自動車も3台買っている。ダイハツ・エッセECO、ホンダS660、そして現在所有するダイハツ・ハイゼットトラックジャンボである。我ながらマニアックなラインアップだ。

 ニッポンの軽自動車の凄いところは、第一にパッケージングだ。あのサイズで想像を絶する室内の広さを実現している。「マン・マキシマム、メカ・ミニマム」とは、ホンダのクルマ作り哲学だが、まさにそれを実現しているのが軽。それはもう世界の驚異と言っていい。

 じゃフェラーリはどうかと言えば、「マン・ミニマム、メカ・マキシマム」。軽の対極だ。

 約1トンの車体を660ccで苦もなく走らせるエンジンがスゴイ

 もうひとつ軽の凄いところを上げると、エンジンだ。とくにノンターボエンジン&CVTのコンビが凄い。660ccという限られた排気量で、極限の実用性能を絞り出している。ターボはある意味ドーピングだが、NAは素で勝負するしかないから余計に凄い。

 近年は軽自動車のハイトワゴン化が進行し、車両重量も重くなった。ヘタすりゃ1トン近くまで肥大化している。その重い車体を、わずか660ccの自然吸気エンジンで、それほど痛痒なく走らせるのは本当に凄い。

 ただ、軽のエンジンがここまで進化したのは、わりと最近のことだと認識している。そのさきがけになったのは、2005年にダイハツ・エッセに初搭載された、KF-VE型のロングストロークエンジンだ。

 それまで軽のエンジンは、ショートストロークかスクエアストロークだったが、ダイハツはフリクションロスを軽減することでロングストローク化を実現し、実用トルクをぐっとアップさせた。それ以前の軽エンジンは、回さないとパワーもトルクも出なかったから、やかましいばっかりだったけれど、エッセは違った。シフトダウンしなくても、アクセルを踏み込めばグッと前に出てくれたのだ!

 ただ、エッセのATはトルコンの3速か4速だった。よって私が買ったエッセは、当初唯一の5速MTだった最廉価グレードの「ECO」。思えばその後購入したS660もハイゼットトラックも5速MT。我ながらカーマニアっぽいと感心する。

 ダイハツは2006年にリリースした4代目ムーブで、このKF-VE型エンジンとCVTを組み合わせ、優れた実用性能と低燃費を手に入れた。その後、各社が後を追ってエンジンをロングストローク化し、現在は横一線になっている。

 そして私は今、初のCVT軽の納車待ちをしている。ダイハツ・タントスローパーである。家族の事情で、介護車両が必要になったのだ。タントを選んだのは、DNGAの低重心にホレたから。フェラーリ乗りも、ウルトラ真面目に軽を選んでいるのだ!

 そう言えば、初代ワゴンRの超絶合理的なデザインは、自動車デザインとしてひとつの究極だった。あれもフェラーリより凄味があった。

 フェラーリ乗りが軽を軽く見ていると思ったら間違いで、ニッポンの軽は大尊敬の対象である。

こんな記事も読まれています

鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
WEB CARTOP
全長5m超えのトヨタ「大型バン」登場! 斬新“観音ドア&縦4灯テール”採用!? 特許庁が「新ハイエース」公表、反響は?
全長5m超えのトヨタ「大型バン」登場! 斬新“観音ドア&縦4灯テール”採用!? 特許庁が「新ハイエース」公表、反響は?
くるまのニュース
これ全部ベスパ!? 1万5000台による大パレードが行われたベスパワールドデイズ2024
これ全部ベスパ!? 1万5000台による大パレードが行われたベスパワールドデイズ2024
バイクのニュース
[カーオーディオ 逸品探究]実力ブランド「モレル」の最新ハイエンド機『イレイト カーボン』の魅力に迫る!
[カーオーディオ 逸品探究]実力ブランド「モレル」の最新ハイエンド機『イレイト カーボン』の魅力に迫る!
レスポンス
7代目フォルクスワーゲン パサートは中身の濃い変更が行われていた【10年ひと昔の新車】
7代目フォルクスワーゲン パサートは中身の濃い変更が行われていた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
決算期3月は乗用車全セグメントで前年実績割れ!SUVマーケットはどうなっている?(24年3月の軽自動車を含むSUV車販売登録ランキングTOP20)
決算期3月は乗用車全セグメントで前年実績割れ!SUVマーケットはどうなっている?(24年3月の軽自動車を含むSUV車販売登録ランキングTOP20)
カー・アンド・ドライバー
ホンダが新型「5ドアスポーツクーペ」を世界初公開! 流麗デザイン×斬新ハンドル採用! 25年内に登場予定の新型「GT コンセプト」 北京で初披露
ホンダが新型「5ドアスポーツクーペ」を世界初公開! 流麗デザイン×斬新ハンドル採用! 25年内に登場予定の新型「GT コンセプト」 北京で初披露
くるまのニュース
グーグルマップの“2台使い”が最適解!? GWの高速道路で大渋滞!「そのまま乗り続けるか次のICで降りるべきか」問題をどう乗り切る?
グーグルマップの“2台使い”が最適解!? GWの高速道路で大渋滞!「そのまま乗り続けるか次のICで降りるべきか」問題をどう乗り切る?
VAGUE
トヨタ新型「“SUV”ミニバン」発表! タフ顔&高級内装がカッコイイ! アンダー400万円の“充実装備”が嬉しい「GX O」印に登場
トヨタ新型「“SUV”ミニバン」発表! タフ顔&高級内装がカッコイイ! アンダー400万円の“充実装備”が嬉しい「GX O」印に登場
くるまのニュース
うおおおお!!  マツダ6の後継が中国で爆誕!?  新型セダン[EZ6]超絶カッコいいやん!!  丸テールに内装もハンパない【北京ショー】
うおおおお!!  マツダ6の後継が中国で爆誕!?  新型セダン[EZ6]超絶カッコいいやん!!  丸テールに内装もハンパない【北京ショー】
ベストカーWeb
FIAスライエム会長が批判にコメント「世論の法廷で有罪判決を受けたかのよう」会員からの支持も強調
FIAスライエム会長が批判にコメント「世論の法廷で有罪判決を受けたかのよう」会員からの支持も強調
AUTOSPORT web
レッドブル育成ハジャルが3日目最速。宮田莉朋は午後3番手/FIA F2バルセロナテスト最終日
レッドブル育成ハジャルが3日目最速。宮田莉朋は午後3番手/FIA F2バルセロナテスト最終日
AUTOSPORT web
ついに[レガシィ]の名が消える…… 2025年春にメイン市場の北米で生産終了! でもアウトバックは生き残る!
ついに[レガシィ]の名が消える…… 2025年春にメイン市場の北米で生産終了! でもアウトバックは生き残る!
ベストカーWeb
スズキ「アヴェニス125」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
スズキ「アヴェニス125」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
「Appleのパクリ」はもはや過去! 中国シャオミ初EV「SU7」受注7万台突破と新経済圏ブチ上げ、米中貿易摩擦も何のその?
「Appleのパクリ」はもはや過去! 中国シャオミ初EV「SU7」受注7万台突破と新経済圏ブチ上げ、米中貿易摩擦も何のその?
Merkmal
アウトドアテイスト満点な新設[HuNT]がイカす!!! ホンダの中核コンパクトSUV[ヴェゼル]が満を持してマイチェン!
アウトドアテイスト満点な新設[HuNT]がイカす!!! ホンダの中核コンパクトSUV[ヴェゼル]が満を持してマイチェン!
ベストカーWeb
THE NORTH FACEを体現した一台! トリプルネームで開発されたトヨタ ランドクルーザープラドがベースのキャンパー
THE NORTH FACEを体現した一台! トリプルネームで開発されたトヨタ ランドクルーザープラドがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
走るファーストクラス【レクサス LM500h エグゼクティブ】
走るファーストクラス【レクサス LM500h エグゼクティブ】
グーネット

みんなのコメント

36件
  • フェラーリ乗りは余計じゃ
  • フェラーリみたいに設計ミスや走ると燃える危険なクルマであっても、購入者(バカ)が許してくれるのと違って、
    K自動車はギチギチの規制の中で、走りと燃費と使いやすさを追求した芸術品。

    中途半端な高いだけのクルマと一緒にするなよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

77.0112.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.8113.0万円

中古車を検索
エッセの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

77.0112.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.8113.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村