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【リサイクル可能な電気自動車】BMWが描く2040年 iビジョン・サーキュラー

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【リサイクル可能な電気自動車】BMWが描く2040年 iビジョン・サーキュラー

100%リサイクル素材を使用

執筆:James Attwood(ジェームス・アトウッド)

【画像】BMW iビジョン・サーキュラー 最新純EVのi4とiXも 全61枚

翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)


BMWがミュンヘン・モーターショーで発表したコンセプトカー、iビジョン・サーキュラー。2040年を想定した純EVのプレミアム4シーターだ。独創的なプロポーションとディテールを備え、BMWとしてまったく新しいデザインが与えられている。

ボディサイズは、i3とほぼ同じ。BMWのCEO、オリバー・ツィプセ氏によれば、このクルマは単なるコンセプチュアルなスタディモデルなのだそうだ。2025年からBMWが展開する、ノイエクラッセ・デザインを予兆させるものではない、と主張している。

iビジョン・サーキュラーが意図するものとは、カーボン・ニュートラルな純EV。循環型経済(サーキュラー・エコノミー)の原則に沿い、再考、削減、再利用、リサイクルといった循環型の設計思想を表現したものとなる。

iビジョン・サーキュラーは100%リサイクル素材を使用して作られており、乗られなくなってからも、すべての素材を再利用できる想定。リチウムイオンより高密度で、希少金属の利用を減らせるソリッド・ステート・バッテリーも、その1つだ。

削減という点で見ると、構成部品や使用素材、表面仕上げなどの数や工数を減らしている。例えば、BMWのトレードマークともいえるギドニーグリルは、ヘッドライトと一体のディスプレイによるグラフィックへ置き換わっている。

ボディもインテリアもサスティナブル

ボディ形状は、SUVとMPVを融合させたもの。タイヤはボディの四隅にレイアウトされ、車内空間を最大限に広げている。ボディサイドにクロームフレームはないが、BMWの特徴といえるサイドガラス後端のホフマイスター・キンクは残されている。

ドアは観音開き。ボディはアルミニウム製で、素材の使用量を減らすために非塗装。アルマイト処理され、ライトゴールドに染められている。一方、ボディ後端部分は熱処理が施されたスチールだという。

タイヤも、サステナビリティに配慮して栽培された、天然ゴム製だとのこと。

インテリアは、ラグジュアリーなデザインと、サスティナブルな生産プロセス、リサイクル素材とを両立させることが目的。例えばパノラミック・グラスルーフは、車内の明るさを自然に高められる。

4席のシートは、リビング用のソファーのようだ。これは、アルミニウム製のフレームと、樹脂をリサイクルしたファブリックで仕立ててある。

メーターパネルに据えられるモニターも、BMWとして新解釈。ダッシュボードは、「引き込まれるような照明効果を持つ、クリスタルの躯体に、神経のような構造が走る」とBMWが説明する見た目で、ナチュラル仕上げのウッドも用いられている。

スピードなどの情報は、ヘッドアップ・ディスプレイに集約。ドライバーは、ステアリングホイールに3Dプリントされたインタラクティブ・パッドを介して、情報を組み合わせる事が可能だという。BMWはフィジカルとデジタルの融合を狙ったという。

2023年までに12台の純EVを発売

このコンセプトカー、iビジョン・サーキュラーは、ソリッド・バッテリーを搭載すること以外、航続距離や最高出力などの情報は明らかになっていない。あくまでも、未来を描いたコンセプトカーなのだろう。

ただし、電気エネルギーをクルマの駆動用バッテリーと次世代電力網のスマートグリッドとで共有する、V2Gと呼ばれる新技術や、スマートモビリティと呼ばれる交通データベース・システムとの互換性は認めている。

iビジョン・サーキュラーの量産計画はないという。だが、循環型経済に対応する要素が、将来のBWMの純EVへ落とし込まれる可能性はあるだろう。

BMWは、まったく新しいノイエクラッセ・デザインを採用した次世代純EVを、2025年から発売するとしている。そこに至る2023年までには、全世界で12台の純EVを発売することも計画している。

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みんなのコメント

5件
  • よくネタで見る画像くらいお鼻がビッグになっている…。
  • 早くリサイクルして別の車にした方がサステナブルに貢献できるくらいダサいな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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