■21年間にわたって販売され愛されてきたクルマ 「シエンタ」
トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」は、日本国内の道路事情に即した5ナンバーサイズのミニバンとして登場しました。
以後、使い勝手の良さが評価され、ファミリーカーとして人気が高いミニバンですが、現行モデルはどういったクルマなのでしょうか。
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シエンタは、2003年9月に初代モデルが販売され、2015年7月に2代目モデルが発売。そして現行モデルは2022年8月に発売された3代目です。
初代シエンタの販売開始時のキャッチフレーズは、「瞬間・楽乗り・三列」。
ミニバンに求められる機能をコンパクトなサイズに凝縮し、乗降性、利便性と乗車人数に応じたシートアレンジのしやすさを徹底追求することで幅広い層に受け入れられました。
エクステリアは、丸みのある優しくシンプルなスタイルに丸形ヘッドライトがアクセントになっています。
ボディサイズは、全長4100mm×全幅1695mm×全高1670mm(FF)/1680mm(4WD)ホイールベースは、2700mm。
ボディ構造は、前部が初代「bB」用「NBCプラットフォーム」を、負荷のかかる後部は「カローラスパシオ」用のMCプラットフォームを合成して作り上げています。
インテリアは、センターメーターを採用し、視点移動をあまりせずに運転できるように、スッキリしたデザインです。
そして2代目では、この丸く愛らしいデザインから一変し、トレッキングシューズをイメージしたポップでスタイリッシュなものへと大幅に変更。
またハイブリッドモデルの設定や先進運転支援システム「トヨタセーフティセンス」を採用し、走行・安全性能も高めています。
では、3代目シエンタには、どのような特徴があるでしょうか。
エクステリアは、ふたたび四角くて丸みのあるコンパクトなシルエットに戻り、個性を引き立てるスッキリとしたデザインのヘッドランプを装備。
欧州車のようなモダンなスタイリングとなりました。
ボディサイズは、全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mm(2WD)/1715mm(E-Four)ホイールベースは、2750mm。
ボディ構造は、TNGA「GA-Bプラットフォーム」を採用。パワートレインも刷新し、 「走る、曲がる、止まる」というクルマの基本性能を飛躍的に向上させました。
さらに、最小回転半径5.0mを実現し、細い路地に入る時やUターン時、車庫入れや縦列駐車時の取り回しがより簡単に行えます。
インテリアは、「シカクマル」を合言葉に、シンプルな水平基調と丸みを帯びた角の組合せで、統一感と親しみやすさを演出。
メーターは、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用しており、液晶ならでは細やかな表示が可能になったほか、視認性の向上にも役立っています。
車内には、12カ所もの収納スペースを設け、運転席のメーター上にあるアッパーボックスや運転席背面に設置されたスマホポケット、充電用USB端子、買い物袋などをかけられる運転席アームレストフックなど、「かゆい所に手が届く」ような機能が盛りだくさんです。
一方で、歴代モデル同様に2列目下に収納できる3列目シートを搭載。3列目を使用しないときはラゲッジスペースを有効活用できる機構を引き続き採用しています。
パワートレインは全面刷新され、ガソリン車は、1.5リッター「ダイナミックフォースエンジン」(M15A-FKS) を搭載し、10速シーケンシャルシフトマチックを備えた「Direct Shift-CVT」に変更。
ハイブリッド車は、同じ仕様の1.5リッターダイナミックフォースエンジンへ換装され、システムを効率化しています。
駆動方式はガソリン車がFFのみで、ハイブリッド車はFFに加え電気式四輪駆動「E-Four」の4WDモデルが設定されています。
先進運転支援システムでは、最新のトヨタセーフティセンスを全車に搭載。自転車や歩行者、自動二輪車など、検知できる範囲を高めるとともに、運転状況の先読みアシストを行う「プロアクティブドライビングアシスト」を追加。
さらにSRSエアバッグを全車に標準装備し、SRSサイドエアバッグ、サードシート乗員の頭部側面まで保護するSRSカーテンシールドエアバッグまで、合計6個のエアバッグを設定。安全性能を大幅に高めています。
ラインナップはベーシックな「X」、中級モデルの「G」、最上級モデルの「Z」を用意します。
いずれもガソリン、ハイブリッドをそれぞれ設定しています。
■現行モデルはどう変わった?
なお、直近では2024年5月20日に一部改良がおこなわれました。
メーカーオプションで人気となっていた装備を標準化し、使い勝手や機能性を高めています。
具体的には、「10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)プラス」をZに、「パノラミックビューモニター」をZとGに標準装備しました。
また「スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付)&スタートシステム(スマートキー2個)」をXのガソリン車にも拡大して全車標準装備になりました。
オプション設定も充実し、専用アプリをインストールすることでスマートフォンをクルマのキーとして使える「デジタルキー」をZとGにメーカーオプション設定。
ハイブリッド車の全グレードには車内からつないだ電源コードを車外に取り出せる「外部給電アタッチメント」をメーカーオプション設定しています。
ボディカラーには「プラチナホワイトパールマイカ」と「ダークグレー×アーバンカーキ」の2タイプを新規設定。豊富なカラーバリエーションから選択できるようになりました。
※ ※ ※
新型シエンタには、グレード、エンジン、駆動、乗車定員の組み合わせで計19タイプの選択肢を展開することで、ユーザーのライフスタイルに合わせて自分に合ったクルマ選ぶことが可能です。
現行型シエンタの車両価格(消費税込)は199万5200円~323万4600円です。
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みんなのコメント
「オシャレグリーン」ではなく「アーバンカーキ」という名前がちゃんとあります グレーも「ダークグレー」が正式な呼び方です