この記事をまとめると
■東京オートサロン2022でヴェゼル モデューロXのコンセプトが登場
ヴェゼルの納期遅延が深刻! PLaYのオーダーを今月中旬でストップする事態に
■モデューロXはホンダの純正パーツを開発するホンダアクセスが手がけたモデル
■エアロやサスペンションなどが専用となる
いわば究極のノーマル車のような存在
ホンダの純正アクセサリーを企画・開発を行なうホンダアクセス。他メーカーのそれと異なる点は「モデューロ」と言う独自のブランドを持っている点だ。
モデューロは1994年にアルミホイールからスタートし、現在はエアロパーツ、サスペンション、ブレーキなども発売。近年はそれだけにとどまらず、一台のクルマとしてトータルプロデュースしたコンプリートカー「モデューロX」をラインアップ。2013年に登場したN-BOXを皮切りにホンダの主要なモデルに設定、すでに累計1万5000台以上のモデルが世に出ている。
その最新作となるのが、東京オートサロン2022年で初公開された「ヴェゼル・モデューロXコンセプト」だ。ネーミングにコンセプトの名が冠されているが、ほぼ市販モデルと言っていいだろう。ノーマルの登場から1年後のお披露目、更に新型のノーマルにはスポーティグレードが設定されていない事などから、ユーザーのモデューロXに対する期待値は今まで以上に高いと聞いている。
あらためてモデューロXを簡単に説明するとホンダ車を知り尽くしたエンジニアが、ひと手間かけた匠の技で熟成させた純正コンプリートカーで、いわば「クルマ好きにとっての理想のノーマル」と言っていいモデルだ。
じつはすべてのモデューロXには一貫したコンセプトが存在している。それは意のままに操れる「操縦性」、「所有感を満たし、走行性能にも寄与する「デザイン」、そして見て・触れて・乗って実感できる「上質感」だ。開発アドバイザーとしてドリキン・土屋圭市さんが参画し、これらが高度にバランスできない限りは発売をしない……と言う徹底したこだわりも、人気の秘密の1つとなっている。
エアロパーツは見た目とともに実効空力を追求
まずはエクステリアから見ていこう。専用デザインの前後バンパー/フロントグリル/リアウイング/アルミホイールに加えて、ボディ同色化されたフェンダーアーチ/ロアガーニッシュ、更にはヒカリモノが抑えられたライト/エンブレムなどにより、熱血系とは違ったクールスポーツを演出。ちなみに前後バンパーはこれらは単なる意匠変更だけが目的ではなく、空気の力を味方につけて操縦安定性を高める効果を備えた「機能部品」だ。
インテリアは専用のブラック×レッドアクセントでコーディネイトされたシート、ステアリング、シフトノブなどの採用により、スポーツだけでなくプレミアムな印象もプラスされているのがわかるだろう。
フットワークは専用チューニングのサスペンションを採用。ちなみに昨年発売されたフィット・モデューロXは安全・運転支援デバイスの影響でスプリング変更ができずダンパーチューニングのみだったが、ヴェゼルはダンパー/スプリング共に専用品を採用することができたそうだ(車高変化はなし)。更に専用アルミホイールはサスペンションの一部と言う設計思想で“しなり”をコントロールすることで接地面圧を高める効果を持つ。タイヤはノーマルから変更はなく、225/50R18サイズのミシュラン・プライマシー4を履く。
正式発売時期/価格は現時点ではハッキリしていないが開発業務としては完了しており、現在市販化に向けた適合/準備などを行なっている最中だと言う。価格はフィット・モデューロXがベース車+44万円だったが、ヴェゼルでは果たしてどうなるか?
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