低全高でシャープなフォルム 軽快な操舵性能をもたらす足回り
BMWで車名に偶数が付いたモデルは2ドアクーペかクーペ風スタイルの4ドアということになるが、それはSUVのXシリーズでも同じ。つまりX2は3タイプあるSUVクーペの中では最小モデルとなる。
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エクステリア
「X2」という名前からは「X1」よりも大きな車体をイメージするが、実は全長はX1よりも短い。 車幅をワイド&背を低くしたハッチバック感覚のモデルと解釈するのが正解だ。最小回転半径は5.1m。ボディサイズはX1よりも全長が80mmも短く、全高もBMWのSUVの中では唯一機械式駐車場が利用可能な1535mmに抑えられているから、外観はショートワゴンのように引き締まって見える。エンジンを横置きに搭載するFFベースだが、その割りにはボンネットが長くとられているため、スタイリッシュでスポーティなフォルムを手に入れた。そ の上で最低地上高が180mm確保され、タイヤも19インチの大径サイズを履くのでSUVらしい存在感も備えている。Cピラーには70年代に人気のあったクーペモデルの3.0CSを思わせる、サイドエンブレムが装着されているのも特徴だ。
乗降性
前席後席座面の高さはクロスオーバーSUVの直球と言える、ハッチバックやセダンと背の高いSUVとの中間。これは乗り降りにベストと言える高さで、身長を問わず誰にでも優しい乗降性を実現する。室内に乗り込んでみても前席はSUVとしては着座位置が低く、サイドウインドウの高さもあるので、クーペのような包まれ感のあるドライビングポジションになる。SUV特有の開放感はないが、セダンなどから乗り換えても違和感は少ない。
後席も全高を抑えているため閉塞的な感じはするが、着座位置を低めにすることで、大人でも楽に座れる足元と頭上空間を確保した。荷室は奥行き高さともに広くはなく、X1と比べてもだいぶ狭く感じる。そのためX2はレジャー用のSUVというよりも、使い勝手の良いパーソナルSUVクーペと考えた方が良い。
インストルメントパネル
BMWで最も小さなSUVとは言え、コックピット環境はしっかりとBMW流儀。横長のセンターディスプレイや空調コントロールパネルなどを配したセンター部分はドライバー側に傾けられ、視認性&操作性を高めている。シフトレバーは操作後に中立位置へ戻る電子式で、アクセルペダルは支点を下にしたオルガン式だ。パワートレーンは1.5l3気筒ターボ+7速DCTを搭載したFFモデルに加え、ガソリンとディーゼルそれぞれに、4WDの2.0lターボ+8速AT設定。ガソリンの2.0lターボは、Mモデルを手掛けるMパフォーマンスがチューニングを施した、スポーツグレードの「M35i」となる。この中で、バランス が良いのはディーゼルだ。
1.5l ガソリンでも力不足は感じないが、3気筒特有のノイズと振動が気になる。ディーゼルの方が上質感があり、4WDのアドバンテージも得られる。ディーゼルなら発進直後からトルクフルな加速を味わうことができるし、BMWのディーゼルは高回転域まで軽々と回ってくれるから心地良い。 ディーゼルゆえに発進時には多少カラカラとした音が出るが、走り出してしまえば気にならない。
居住性
後席前席前席の着座位置の低い運転姿勢がBMWのこだわり。SUVのX2はさすがに同社のセダンやクーペほどに低くないもの、SUVとして考えれば低めのスタイル。“走りのBMW”を感じさせる。後席はスペースとしては不足なしで、ファミリーニーズにも応えてくれる。ただし、天井が低いことやサイドウインドウの天地高が低いこともあり、若干の閉塞感は否めないところだ。軽快感のあるハンドリングもX2の魅力だ。ステアリングの微細な操作に対してもクルマが素早く、的確に向きを変えてくれる。その後も低い重心と引き締まったサスペンションが、姿勢変化を抑えてクルマを曲げてくれるから、SUVに乗っていることを感じさせない爽快なコーナリングを体感することができる。
うれしい装備
オプションとして用意されている「電動パノラマ・ガラス・サンルーフ」は、広範囲をガラスとして開放感が高い。加えて、前後二枚のガラスのうち前方は電動でチルト&スライド可能なのがうれしい。深さが約30cmもあって収納力抜群の床下収納スペースが実用性を高める。洗車道具などを仕舞うのにも役立つし、たくさんの荷物を積みたいときはボードを外して荷室をより広く使うこともできる。後席背もたれは4対2対4の3分割で、それぞれを独立して倒せる。中央だけを倒せば4名乗車+長尺物積載モードを実現。アクセル操作に対する反応を良くして走りを楽しめる「SPORT」や燃費重視の「ECO PRO」など走行制御を切り替え可能。運転席と助手席のドリンクホルダーはセンターコンソール最前部。使わないときはシャッターを閉じれば見た目がスマートだ。このクラスになると後席センターアームレストを備えるクルマは多いが、そこにドリンクホルダーがあればさらに快適になる。月間登録台数 NO DATA現行型発表 18年4月(一部改良 21年4月)WLTCモード燃費 14.5km/l※「xDrive20d M Sport X」
ラゲッジルーム
通常時後席格納時床から背もたれ上部までの高さが確保されていることもあり、通常時で470lの大容量は見事。床の奥行も4.4mを切る全長を考えれば立派だ。後席は“起こす” と“倒す”のほかに、背もたれを起こし気味に固定して「人が座れる状態をキープしつつ荷室を最大限に広く」とすることもできる。SUV独特のゆったりとした乗り味が好きな人にはお薦めできないが、山道や街なかをキビキビと走りたい人には最適なフットワークだ。発売時よりは突き上げ感がマイルドになってきたが、Mスポーツサスペンションや19インチタイヤを採用していることもあり、乗り心地は少し硬め。X2はSUVというより使い勝手の良いスポーティハッチバックというのが正解だろう。SUVでも走りの楽しさを求める人にはお薦めだ。
※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/141
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