■「進化」というより「深化」した新型N-BOX
2022年に20万2197台という販売記録を達成したホンダ「N-BOX」は、軽自動車で8年連続のナンバー1を獲得したほか、普通車も含めて、唯一20万台超えとなり、「日本で一番売れているクルマ」として知られています。
そんなN-BOXのフルモデルチェンジが発表され、2023年秋に販売が開始されることになりました。
日本で一番売れているクルマは、3代目へと全面刷新してもその座を守ることができるのでしょうか。
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新型N-BOXは、誰が見ても一目でN-BOXだと分かるデザインとなり、これは“キープコンセプト”だと言えるでしょう。
日本で一番売れているクルマというブランドがあるからこそ、大きく変える必要はなく、むしろ大きく変えることはネガティブな要素が多いと判断したのでしょう。
そんななかでも新たなデザイン要素が盛り込まれており、標準仕様の新型N-BOXは、人の瞳を思わせる造形の輪郭がはっきりしたヘッドライトや丸穴デザインのグリルを採用。
シンプルと親しみやすさを表現し従来のN-BOXのイメージを保ちつつ、ヘッドライトの変更によって“目つき”を変えることで、今どきのクルマらしい印象を取り入れています。
また、現行の多くのホンダ車が持つ親しみやすさを大切にしている点は、ブランドでの統一性が取れたデザインとも言えます。
エアロ仕様の新型「N-BOX カスタム」は、フロント横一文字ライトやホンダ初のダイレクトプロジェクション式LEDヘッドライトを採用し、標準仕様のN-BOXに比べて、よりトレンドを意識したデザインとなっています。
2023年9月時点では先行公開ということで、装備やメカニズムの詳細がハッキリとしていない部分もありますが、新型N-BOXが進化したのは見た目だけではありません。
新鮮さを感じるポイントとしてはホンダの軽自動車では初となる7インチのTFT液晶メーターを採用し、情報を集約して運転支援システムの作動表示も見やすく進化しました。
また、ルーフやフロアの部材を変更し、より高い静寂性を実現しており、街乗りはもちろん高速道路においても快適性が向上しました。
快適性の向上という意味では先代モデルから定評のある広々とした室内空間も進化していて、前席は5mm、後席は55mmもショルダールームを拡大しています。
そして、細かな部分の使い勝手や利便性も進化。インパネ上部をフラットにして、好評だった先代モデル以上の広い視界を実現し、死角を少なくしました。
また、大型のグローブボックスを始め、小物入れも使いやすくかつ容量アップ。さらに子育てユーザーを考え、リアスライドドア開口部の縁にくぼみを設けて、子どもが一人で乗り降りするときに手をかけやすいようにしています。
そのほかにも急アクセル抑制機能や近距離衝突被害軽減ブレーキの新たな採用など、運転支援システムの強化も図られました。
現段階で分かっている進化をまとめると、これまでのN-BOXが武器としてきた広々とした室内空間、車内での利便性、視界の良さなどをグッと向上させており、「進化」というよりも「深化」といった印象です。
あまり変わっていないという声もあるかもしれませんが、実際に触れればその痒い所に手が届くような使い勝手の良さに惚れ惚れして、「新型いいじゃん」となりそうな未来が見えます。
そして新型は日本で一番売れているクルマという現在のポジションをキープできるか否かは、価格にかかっていると言えるでしょう。
まだ詳細な値段は発表されていませんが、先代モデルから大幅に値上げされることがなければ売れること間違いなしです。
N-BOXユーザーが第一に求めるのは利便性や使い勝手、運転のしやすさといった点ですし、それはこれまでのN-BOXが評価されてきた部分。
そんなN-BOXがフルモデルチェンジして求められるのは「起死回生の大きな一手」よりも「これまで好評だった部分をさらに磨く深化」なのです。
今後、新型N-BOXの更なる情報が明らかになっていくと思いますが、王座のポジションを維持できるのかに注目です。
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変えなかったら、手抜きと吹聴されメーカーも大変ね。