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中古86がついに100万円切った!? 先代Zも狙い目!! 中古で狙う2000年代クーペ9選

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中古86がついに100万円切った!? 先代Zも狙い目!! 中古で狙う2000年代クーペ9選

 今現在は、まだまだ決して古すぎはしない「2000年代のクーペ」を、中古車市場を通じて手に入れるラストチャンスなのかもしれない……ということで、注目の国産クーペ9車種の中古車事情をチェックしてみよう!

※本稿は2023年12月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年1月10日号

中古86がついに100万円切った!? 先代Zも狙い目!! 中古で狙う2000年代クーペ9選

■プレリュード復活で再注目!? 今のうちに手に入れておきたい2000年代のクーペ

ジャパン モビリティショー2023に出展されたホンダ プレリュード

 「ジャパン モビリティショー2023」にてホンダ プレリュードがまさかの復活を遂げたことで、再び注目されることになった「クーペ」。とはいえ国産車のクーペモデルは2000年代になると新たに登場することはほとんどなくなった。

 そこで、今やきわめて希少な存在になってしまっている「2000年代の注目国産クーペ」9車種の中古車事情を探ってみた。

■後期型は前期型より50万~100万円程度高価

●トヨタ 86(初代)・2012年登場

写真は前期型で、中心的な中古相場は総額100万~280万円程度になっている

 企画とデザインをトヨタが、開発実務をスバルが担当したスポーツクーペとして2012年4月に登場。搭載エンジンは2L水平対向DOHC。スバル由来のブロックだが、ボア×ストロークはスクエアタイプに変更されている。駆動方式は4WDではなくFR。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通台数は全国で1000台以上と非常に豊富。モデル全体としての相場は総額80万~460万円といったところだ。

 やや特殊な「14R-60」とコンディションがあまりよろしくない個体を除外して考えると、前期型が総額100万~280万円、2016年7月以降の後期型が総額150万~380万円というイメージ。

 「高すぎず安すぎず」なちょうどいい塩梅の選択肢は、総額190万円前後の後期型Gか。MT車とAT車の比率はおおむね5:5となっている。

・中古車相場:総額80万~460万円
・新車時価格:199.0万~648.0万円
・年式:2012~2021年
・入手しやすさ:★★★★★
・中古車オススメ度:★★★★★

■流通量はトヨタ86の4割程度だがMT車比率は高め

●スバル BRZ(初代)・2012年登場

全長4240×全幅1775×全高1300mmのコンパクトなボディに200psの水平対向4気筒エンジンを搭載

 初代トヨタ86より1日遅れて発表された、86の兄弟車となるスポーツクーペ。エンジンはトヨタ86と同じスバル製2L水平対向4気筒で、トランスミッションも6MTまたは6ATということで同一だが、足回りのセッティングは独自のものとなっている。

●中古車購入ポイントは?

 中古車の流通量はトヨタ86の約4割にあたる約380台で、相場も同程度ではあるが、BRZのほうが少々安いという傾向はある(実際は個体によりけりだが)。

 トヨタ86の場合と同じく「後期型のちょうどいいやつ」を探すとするなら、狙い目は総額190万円前後の標準グレード「R」。装備が充実している「S」を狙いたい場合は、総額210万円前後が目安となる。こちらBRZはMT車比率が6割を越えている。

・中古車相場:総額80万~470万円
・新車時価格:205.8万~437.3万円
・年式:2012~2021年
・入手しやすさ:★★★★☆
・中古車オススメ度:★★★★★

■登場から20年以上が経つが流通量はまずまず豊富

●日産 フェアレディZ(先々代/Z33)・2002年登場

3.5L・V6エンジンは280psでスタートし、改良で最終的に313psまでパワーアップした

 2002年から2008年まで販売された先々代の日産フェアレディZ。Zとしては通算5代目にあたる。プラットフォームやエンジンなどは同世代の日産スカイラインと共有で、搭載エンジンは3.5L・V6、トランスミッションは6MTまたは5AT。

●中古車購入ポイントは?

 流通台数は約320台とまずまず豊富だが、そのうち約4割が走行10万km以上。最高出力が313psに達した2007年以降を狙うとしても支払総額は約110万円からで、走行距離短めの物件でも総額150万円から。

 「バージョンNISMO タイプ380RS」はさすがに総額500万円以上だが、一般的なグレードであれば、比較的お手頃価格でも入手可能なクーペだ。

・中古車相場:総額50万~690万円
・新車時価格:315.0万~682.5万円
・年式:2002~2008年
・入手しやすさ:★★★★☆
・中古車オススメ度:★★★★☆

■先代モデルの中古車の流通量は意外に多くない

●日産 フェアレディZ(先代/Z34)・2008年登場

Z33型をさらに進化させたZ34型。336psの3.7L・V6エンジンを搭載

 2008年から2022年7月まで「販売された先代の日産 フェアレディZ。搭載エンジンは3.7LのVQ37VHRとなり、最高出力は336psに。トランスミッションは6MTまたは7ATを採用。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通台数は約120台、決して希少ではないが、豊富とも言い難い状況。モデル全体としての中古車相場は総額110万~750万円といったところ。

 NISMOを除けばグレードごとの価格差はあまりなく、コンディションや年式などに応じて総額110万~480万円ほどのプライスが付けられている。程よい塩梅の中古車は、総額280万円前後で走行6万kmほどのMT車か。

 ただしAT車でもよしとするなら、類似条件の物件を総額150万円前後で狙うことができる。

・中古車相場:総額110万~750万円
・新車時価格:362.3万~652.0万円
・年式:2008~2022年
・入手しやすさ:★★★★☆
・中古車オススメ度:★★★★☆

■年数が経つこともあって流通数が少なくなっている

●日産 スカイラインクーペ(CV35型)・2003年登場

スタイリッシュなフォルムの4人乗りクーペ。280psの3.5L・V6エンジンを搭載

 セダンより1年半遅れて追加されたV35型日産スカイラインのクーペ版。エンジンはセダンと同じ3.5L・V6のVQ35DEだが、クーペ専用チューンが施されている。トランスミッションは5ATまたは6MT。2005年11月にマイナーチェンジ実施。

●中古車購入ポイントは?

 なかなか洒落たフォルムのクーペではあるのだが、今となっては流通台数が50台を切るレベル。

 モデル全体としての相場は総額40万~190万円ほどで、そのなかでも買うに値するコンディションの物件は総額70万円~というイメージで、フルノーマルの上物が欲しい場合は総額80万円~が目安。

 AT車比率が高そうな印象だが、実際はMT車が6割以上を占めている。

・中古車相場:総額40万~190万円
・新車時価格:346.5万~389.6万円
・年式:2003~2007年
・入手しやすさ:★★★☆☆
・中古車オススメ度:★★★☆☆

■MT車も用意されるが中古車はAT車より少ない

●日産 スカイラインクーペ(CV36型)・2007年登場

V36型セダンの約1年遅れで2007年に登場。3.7L・V6エンジンを搭載

 CV35型の後を受けて2007年10月に登場したV36型スカイラインのクーペ。エンジンは3.7Lまで拡大したVQ37VHR型V6で、最高出力は333ps。トランスミッションは6MTまたは5ATでスタートし、ATは2008年12月から7速タイプに進化。

●中古車購入ポイントは?

 こちらはCV35と違い、約150台というまずまずの数の中古車が流通中。

 全体の相場は総額60万~330万円といったところで、トランスミッション別ではMT車が総額110万~300万円(約50台)、AT車が総額60万~330万円(約100台)という内訳になっている。

 タイプSの良質物件は総額110万円前後、タイプSPの場合は総額130万円前後に、中古車として見た場合に好バランスな物件が集まっている。

・中古車相場:総額60万~330万円
・新車時価格:346.5万~389.6万円
・年式:2007~2016年
・入手しやすさ:★★★★☆
・中古車オススメ度:★★★★☆

■流通量が豊富なうえに中古価格もお手頃なのも魅力

●ホンダ CR-Z・2010年登場

1980年代のCR-Xを思い出させるコンパクトなフォルムで、2010年に登場したハイブリッドスポーツのCR-Z

 2010年から2017年まで販売されたホンダのハイブリッドスポーツクーペ。パワーユニットは1.5L・i-VTECにIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせ、システム全体で124psを発生。2012年と2015年にマイナーチェンジ実施。

●中古車購入ポイントは?

 モデル全体としての中古車流通量は約530台と豊富で、相場も総額30万円~と手頃ではある。これからCR-Zを買うなら2015年8月以降の後期型にしたいところで、その場合は総額130万円~というのが目安。

 ただし後期型は流通量も少ないため、実際は前期型の上級グレード「アルファ」を総額70万円前後で狙うのが一般的か。最上級グレードの「アルファ マスターレーベル」は前期型でも総額110万円以上となる。

・中古車相場:総額30万~530万円
・新車時価格:226.8万~449.4万円
・年式:2010~2017年
・入手しやすさ:★★★★★
・中古車オススメ度:★★★☆☆

■約20年落ちのため中古車はコンディションに差があり

●トヨタ セリカ(7代目・最終型)・1999年登場

トップグレードのSS-IIは1.8Lで190psを発揮

 ダウンサイジングされたFF専用設計のボディを伴って1999年に登場した、最後のトヨタ セリカ。新設計されたZZ系エンジンも1.8Lにダウンサイジングされたが、SS-IIのそれは最高出力190psをマークする。

●中古車購入ポイントは?

 直近の中古車流通台数は約110台。全体の相場は総額50万~260万円で、MT車比率は6割ほど。高出力なSS-IIの流通台数は約40台で、その価格は総額55万~260万円。

 一方のSS-Iは総額50万~140万円といったところで、両車ともグレードうんぬんではなく「コンディションの違い」で価格が変わってきている模様だ。ちょうどいい狙い目は、総額90万円前後のSS-II・MT車か。

・中古車相場:総額50万~260万円
・新車時価格:181.7万~240.9万円
・年式:1999~2006年
・入手しやすさ:★★★☆☆
・中古車オススメ度:★★★☆☆

■レクサスのクーペカブリオレが100万円台から狙える

●レクサス IS C・2009年登場

2009年にISに加わった電動開閉式メタルトップを持つクーペカブリオレ

 2009年から2014年まで販売された、初代レクサスISをベースとするクーペカブリオレ。約20秒で開閉する電動メタルトップを備える。パワーユニットは2.5L・V6または3.5L・V6で、トランスミッションは6ATのみ。

●中古車購入ポイントは?

 中古車流通台数は約60台で、モデル全体としての相場は総額120万~400万円。流通の大半は2.5L・V6搭載グレードで、その相場は総額120万~390万円といったところ。

 ちょうどいい塩梅の物件は「総額おおむね180万円前後」というのがひとつの目安になるはず。一方の3.5L・V6エンジン搭載グレードは希少で、中古車価格も総額160万円~となる。どうしても3.5L・V6で行きたい場合は「総額230万円前後」が目安に。

・中古車相場:総額120万~390万円
・新車時価格:495.0万~665.5万円
・年式:2009~2014年
・入手しやすさ:★★☆☆☆
・中古車オススメ度:★★★★☆

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みんなのコメント

5件
  • jwh********
    V36のスカイラインクーペはカッコいいと思ったな。
    日本では現行で出さなくなったけど。
  • j_n********
    クーペでは無いけどスイスポZC 32s も狙い目だと思いました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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