現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ホンダ新型「シビックe:HEV」は、どんな走りなのか? ハイブリッド車を発売前に調査

ここから本文です

ホンダ新型「シビックe:HEV」は、どんな走りなのか? ハイブリッド車を発売前に調査

掲載 5
ホンダ新型「シビックe:HEV」は、どんな走りなのか? ハイブリッド車を発売前に調査

シリーズ式であり、パラレル式でもある

ホンダ・シビックのガソリン・エンジンモデルはすでに発売中で、その爽快な走りは確認済みだが、今回、ハイブリッドの「e:HEV」モデルが登場する。

【画像】新型ホンダ・シビック e:HEVと内燃エンジン車【比べる】 全105枚

いままでにもさまざまなハイブリッドシステムを展開してきたが、今後は2モーターの「e:HEV」に集約するという。

そのホンダ独自のハイブリッドシステムの特徴を簡単に説明しておこう。

発電用モーターと走行用モーター、2つのモーターを備える。

発進時・市街地走行など、エンジン効率の悪い領域は、エンジンを停めてモーターでの走行に。力強い加速時は、エンジンで発電しモーター走行となる。

つまり、エンジンは駆動せず発電だけをするシリーズ方式となるわけだ。

そして、中・高速域ではクラッチによりエンジンからタイヤまでをメカニカルに直結させ、エンジン駆動での走行となり、高負荷になると走行用モーターがアシストする、というパラレル方式となる。

エンジンは、新開発2L自然吸気ユニット

クラッチにより、エンジンで駆動させることができ、効率などを考慮してエンジンの使用用途を自動で切り替え、EV、シリーズ方式、パラレル方式での走行が可能であることが、ホンダ独自の2モーター・ハイブリッドシステムだ。

たとえば、純粋なシリーズ方式だと強加速時や高速走行時にエンジン回転数があがり、エンジンの不得意領域となって燃費が悪くなる。そして、回転数が上がると静粛性も損なわれる。

が、e:HEVは回転数を上げることなく加速できるので、効率、静粛性が保たれる。

高効率で賢いハイブリッドシステムなのだが、そもそも、搭載される新開発の2L直噴エンジンが41%という熱効率を達成しており、高回転/高出力領域での燃費向上が図られたからこそ実現できたともいえる。

電動化を進めながらも内燃機関も攻めた開発をしているところがホンダらしい。

エンジン出力は141ps/18.6kg-m、走行用モーターは182ps/32.1kg-mで、2モーター内蔵電気式CVTを備える。

試乗ステージは伊豆サイクルスポーツセンターだ。

e:HEV版シビック どんな感じ?

ここはアップダウンがキツくコーナーも多いので、動力性能やハンドリングを確認するのに適しているコースだ。

ただし、クローズドとはいえスキール音やブラックマークはNGなので、限界域ではなく、市街地やワインディングを想定しての走りの評価となる。

“効率の良さ”やシステムの独自性はプレゼンテーションで理解していたが、実際に走ってみると、e:HEVは、走行フィールも非常に洗練されていた。

そもそも電動で走る領域が多いので、加減速時もシームレスな走りを味わえる。また、急な登坂でもエンジンがかかることなく走れた。

そして、エンジンがかかった際も音や振動などのビジー感がない。さらに、パワーメーターの見せ方も一工夫あり、視覚的なビジー感も低減されている。

そして、静粛性の高さも印象的だ。エンジンのクランク剛性アップが図られ、重量は増すが、遮音材を多用するより効率が良いそうだ。

さらに、エンジン回転数が2200~2300rpmと効率の良い回転数をキープし、ガソリン車と同じ速度でもe:HEVの方がエンジン回転数が低いため、静粛性も高くなる。

ガソリン車と異なる重量・重心

ガソリンエンジン車も用意され比較試乗ができたので、乗り味の違いがわかりやすい。

ガソリン車は、軽快さが印象的だ。それに対して、e:HEV車は重量が100kg重いが、トルクの太さで動力不足も感じないし、重さを上手く上質な乗り味にチューニングしている。

ボディはガソリン車と共通だがリアシート下にスティフナーが追加されている。

ガソリン車より重心が10mm低いため、バネレートを10%上げても乗り心地に悪影響はない。

FFだが、リアの安定感が高く4つのタイヤを効率的に使ったハンドリングの良さがある。

タイプRも作ることを織り込んだ予約設計なので、ボディやシャシーはオーバークオリティともいえるのだ。

“高効率”が強調されるが、ドライブモードをSPORTにすれば、かなりスポーティな走りも楽しめる。

ガソリン車の軽快感も捨てがたいが、e:HEVはさらに「上質な爽快さ」を味わえるクルマとなっている。

シビックe:HEV 現在分かっているスペック

価格:未発表
全長:4550mm
全幅:1800mm
全高:1415mm
最高速度:未発表
0-100km/h加速:未発表
燃費(WLTC):未発表
CO2排出量:未発表
車両重量:未発表
ドライブトレイン:2L直4直噴+モーター2基
ギアボックス:2モーター内蔵電気式CVT
使用燃料:ガソリン
最高出力(エンジン):141ps/6000rpm
最大トルク(エンジン):18.6kg-m/4500rpm
最高出力(モーター):182ps
最大トルク(モーター):32.1kg-m
乗車定員:5名

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[15秒でニュース]アウディ『R8』生産終了…17年の歴史に幕を下ろす
[15秒でニュース]アウディ『R8』生産終了…17年の歴史に幕を下ろす
レスポンス
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
AUTOCAR JAPAN
勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
ベストカーWeb
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
くるまのニュース
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
バイクのニュース
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
AUTOCAR JAPAN
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
レスポンス
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
Auto Messe Web
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
motorsport.com 日本版
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
くるまのニュース
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
レスポンス
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
LE VOLANT CARSMEET WEB
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクブロス
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
くるまのニュース
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
バイクのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
カー・アンド・ドライバー
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

5件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村