奥行き800mm以上で高さ方向も余裕がある
SUVを購入する理由のひとつが、一歩先まで踏み込める走破性。そしてその走破性を生かした、キャンプなどのアウトドアライフを楽しみだろう。もしかしたら、家族に「アウトドアやキャンプに連れて行ってあげるから、SUVを買おう!」なんて家族を説得中の人(ご主人)もいるかもしれない。家族や仲間とキャンプに行くためには(ソロキャンプは別として)、荷物はそれなりに大きくなる。より快適な、こだわったキャンプをするなら、なおさらである。
初めてのソロキャンプでも安心! クルマに入れておきたいアウトドア用品5選
ここでは国産、輸入SUVの中で、居住スペースに余裕があるのは当然として、ラゲッジスペース、それも荷物の積載力に大きくかかわる通常時の奥行き方向、後席格納時の拡大した奥行き方向(一部、高さ方向も)がたっぷりしているクルマを紹介したい。数値のほとんどは私の実測であり、メーカー公表値と異なることもあるのでご理解いただきたい。
トヨタRAV4
まずは新型トヨタRAV4だ。ラゲッジルームの通常奥行き1020mm、後席格納時の奥行き1930mmと、特に後席を使用している時のラゲッジ容量でクラスをリード、どころか全グレードでクラス最大級の580L(リッター)もの容量があるのだから、かさばるキャンプ用品を積むにも好都合。
実は新型RAV4、初代以来の都市型クロスオーバーから一転、本格クロスカントリーに大変身。そこで、後席よりラゲッジスペースを優先したパッケージになっているのがその理由だ。
ホンダCR-V
同クラスのホンダCR-Vも、アメリカンサイズになっただけに、ラゲッジルームは十分に広く、通常奥行き955mm、後席格納時奥行き1930mmもあるからばっちり。高さ方向も840mmと余裕の余裕。
スバル・アウトバック
意外なのが、スバル・アウトバック。北米市場をターゲットにした、ワゴンライクなSUVだけに、通常奥行き1050mm、後席格納時奥行き2040mmと、ラゲッジスペースは想像以上に広大。高さ方向も800mmあるから申し分なしだ。
トヨタ・ハリアー
国産SUVで都会的高級感あるトヨタ・ハリアーも通常奥行き1000mm、後席格納時奥行き1900mmと、見た目のスタイリッシュさとは裏腹に、積載力は十二分。ただし、高さ方向はスタイリッシュさが裏目に出て、760mmとなる。
マツダCX-8
ところで、マツダのフラッグシップSUV、3列シートのCX-8はどうかと言えば、3列目席使用時のラゲッジフロア奥行きは500mmとかなり物足りないものの、3列目席を格納すれば、奥行きは1100~1350mm(2列目スライド位置による)まで拡大。天井高は725mmと高くはないものの、アウトドア、キャンプ用品をしっかり積める容量を備えている。もちろん、ボディの大きさが効いているのだが・・・・・・。
BMW X1
輸入車でパッケージにこだわり、ボディサイズからは想像もできないラゲッジスペースを備えているのがBMW X1。何しろ通常奥行き970mm、後席格納時奥行き1900mm!これは、後席居住性重視のBMW X3の同930mm、1840mmを凌(しの)ぐのだからびっくり。
プジョー5008
3列シートクロスオーバーSUVのプジョー5008も、3列目席使用時のラゲッジスペースの通常奥行きは300mmでしかないものの、3列目席を格納するといきなり奥行きは980mmに拡大。人と荷物、あるいはペットのフォーメーションは自由自在という感じである。
ボルボXC60
ちなみに今、話題の、日本カー・オブ・ザ・イヤーを始め、世界のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しているボルボのXC40は短めの全長にして、通常奥行き880mm、後席格納時奥行き1680mm。XC60は同960mm、1870mmと、なるほど容量たっぷりで、グロサリーバッグ・ホルダーと呼ばれる、ラゲッジスペースを前後に仕切れる格納式ボードが備わり、荷物の積載性はもう抜群だ。
また、キャビンとラゲッジスペースを仕切るスチールガードネット、リアバンパーまで覆ってくれるリバーシブルラゲッジマットなど、パック&ロード・アクセサリーも充実。より安全で、アウトドアやキャンプなどで、ラゲッジフロアを汚さずに済む配慮がうれしい。
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