現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レクサス LX600オフロードは荒野を行く孤高のラグジュアリーSUV。クロールコントロールの威力を知る【オフロード試乗編】

ここから本文です

レクサス LX600オフロードは荒野を行く孤高のラグジュアリーSUV。クロールコントロールの威力を知る【オフロード試乗編】

掲載 4
レクサス LX600オフロードは荒野を行く孤高のラグジュアリーSUV。クロールコントロールの威力を知る【オフロード試乗編】

フルモデルチェンジしたレクサスのフラッグシップSUV「LX」はどのような進化を遂げたのか。レクサスならではの、圧倒的なパフォーマンスと上質な走りはどう実現されているのか。オフロードとオンロードの両方で試してみたが、まずはオフロードコース試乗の印象を報告しよう。

想像をはるかに上回ったオフロードでの快適性
新世代レクサスモデルの第1弾となる「NX」に続き、「LX」が生まれ変わった。そもそもLXはレクサスでもっとも長い歴史を持つモデルで、新型LXは14年ぶりにフルモデルチェンジされて4世代目となった。ちなみに国内でのLXは2世代目。もちろんこのモデルは、レクサスSUVのフラッグシップだ。

レクサスが新型LXを発売。1800万円の4人乗り超豪華仕様「LX600 エグゼクティブ」もラインナップ

新型LXの開発テーマは「世界中のどんな道でも楽に、上質に」。単なるトヨタランドクルーザーのレクサス版ではないのだ。そしてどこにでも行けることが目標ではなく、「どこにでもいけるからこそ、楽に走れる」ことを重視したのだと開発者は言う。そのためには、2950mmというホイールベースを確保しつつ、200kgにもおよぶ軽量化、運転しやすいドライビングポジション、オフロードでもクルマを対話できることを目指している。

エンジンは先代モデルの5.7L自然吸気から3.5L V型6気筒ツインターボに進化。排気量は小さくなったが、出力/トルクとも向上し、最高出力305kW(415ps)、最大トルク650Nmを発生する。トランスミッションは10速ATが組み合わされる。

今回はそんな新型LXの実力を確認する試乗機会を得た。オフロードと一般道での試乗が叶ったのである。オフロードコースではLX600オフロード、一般道では標準車のLX600、LX600エグゼクティブ、LX600オフロードの3グレードに試乗することができた。ここではまず、オフロードコース試乗の印象を伝えたい。

富士スピードウェイ内に新設されたオフロードコースは、なかなかハードなコース設定だったが、高い悪路走破性能を持つLXは、苦もなくすべてを走破することができた。

成約者向けに、このオフロードコース走行体験プログラムも用意か
特筆したいのは、「走破することができた」のではなく、「快適に安心して走破することができた」ことだ。そして終始、守られているという安心感がとても強く感じられた。ちなみにLXの最大安定傾斜角は44度、登坂能力45度、最大渡河性能700mmとなる。これは従来と同様の性能を維持している。

とくに印象的だったのは、クロールコントロール。このスイッチを押して速度設定すれば、「こんな場所を走るの?」と通常なら不安になったり躊躇したりするような場所でも、ドライバーはハンドル操作するだけで、駆動力やブレーキを自動制御してくれるので楽々と進んで行くことができる。

その進み方も恐怖を感じるような「急加速」や「急ブレーキ」などは一切ない。クロールコントロールは速度を1~5km/hで設定できるが、たとえば5km/hに設定したらずっと5km/hで走るのではなく、0→5km/hまで徐々に、そして自然に加速していくのである。そうしたことからも安心感が感じられるのである。

また悪路走破時の運転姿勢の変化の少なさも印象的だ。これがただ悪路を走破できるということではなく、「楽に」とか「上質に」ということなのだろう。

さらに凄いのは、このクロールコントロールは後退時にも使えることである。その作動も実にスムーズ。かなり使える装備と言えるだろう。オフロード、滑りやすい路面はもちろん、スタックからの脱出もこれなら可能となる。

狭い場所などではメインディスプレイ「マルチレテインモニター」にアンダーフロアビューを表示するのがおすすめだ。これは通常では確認できない車両の下側も映すことできるので、倒木や縁石、岩などを確認しつつ進むことができる。この効果は絶大だ。さらに世界初採用となる「バックアンダーフロアビュー」はリアタイヤ付近の状況を表示、林間走行、モーグル、岩石路などでの安全/安心な走行をサポートしてくれる。

ところで話は逸れるが、LXの成約者向けに今回試乗したオフロードコースでの走行体験プログラムを検討しているという。これほど過酷な場所に遭遇することは滅多にないが、レクサスのエクスペリエンスとして、LXの持つオフロード性能やポテンシャルをオーナーに体験してもらおうという企画だ。LXのオーナーにはぜひともこのコースを走ることをおすすめしたい。貴重な体験であるとともに、愛車のLXが持つ高いオフロード性能を認識することができるからである。

さて、新型LX。悪路走破性能は歴代LX同様に高いものだが、新型は安心感が増し、そしてそれに加えオフロードであっても上質な走行性能を提供してくれていることがよくわかった。これが「楽に走れる」ということなのだと改めて実感した。新型LXのオフロード走行時の快適さは一度試してみる価値アリだ。

次回はオンロード試乗の印象をお伝えする。(写真:永元秀和)

レクサス LX600オフロード(5人乗り) 主要諸元
●全長×全幅×全高:5100×1990×1885mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2540kg ※
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●排気量:3444cc
●最高出力:305kW(415ps)/5200rpm
●最大トルク:650Nm/2000-3600rpm
●トランスミッション:10速AT
●WLTCモード燃費:8.1km/L
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:265/65R18
●車両価格(税込):1290万円
※:7人乗り仕様は2580kg。

[ アルバム : レクサスLX600オフロード はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ロレンソのホンダ移籍の裏に、マルク・マルケスのプッシュ明らかに。ドゥカティの成長防ぐ『ベスト戦略』と働きかけ
ロレンソのホンダ移籍の裏に、マルク・マルケスのプッシュ明らかに。ドゥカティの成長防ぐ『ベスト戦略』と働きかけ
motorsport.com 日本版
“ロールス・ロイス印”の作り手たち。チャールズ・ロビンソン・サイクスの生涯
“ロールス・ロイス印”の作り手たち。チャールズ・ロビンソン・サイクスの生涯
LE VOLANT CARSMEET WEB
699万円!? トヨタ「クラウンスポーツ」の“精悍カスタム仕様”登場! 圧巻“ド迫力エアロ”が超カッコイイ! ワイド感「マシマシ」のKUHL JAPANコンプリートカー誕生
699万円!? トヨタ「クラウンスポーツ」の“精悍カスタム仕様”登場! 圧巻“ド迫力エアロ”が超カッコイイ! ワイド感「マシマシ」のKUHL JAPANコンプリートカー誕生
くるまのニュース
え、なんで売ってんの!? フェラーリ458イタリアのボディ一式が売ってるゾ
え、なんで売ってんの!? フェラーリ458イタリアのボディ一式が売ってるゾ
ベストカーWeb
世界的タトゥーアーティストとベントレーアメリカズがコラボレーションカーを発表
世界的タトゥーアーティストとベントレーアメリカズがコラボレーションカーを発表
Webモーターマガジン
クラスをリードする日産「キャシュカイe-POWER」、電動化でエキサイティングな走りを実現する一台
クラスをリードする日産「キャシュカイe-POWER」、電動化でエキサイティングな走りを実現する一台
LE VOLANT CARSMEET WEB
ジェイテクト、スバル『クロストレック e-BOXER』向け新型電子制御カップリング開発
ジェイテクト、スバル『クロストレック e-BOXER』向け新型電子制御カップリング開発
レスポンス
横置き・縦置きOKのスマートモニター「M2シリーズ」が MAXWIN から2月発売!
横置き・縦置きOKのスマートモニター「M2シリーズ」が MAXWIN から2月発売!
バイクブロス
パンダは、デザインの国、イタリアの国民車。最新グランデパンダは「未来と伝統」のミックス造形が素晴らしい!
パンダは、デザインの国、イタリアの国民車。最新グランデパンダは「未来と伝統」のミックス造形が素晴らしい!
カー・アンド・ドライバー
スズキ、スイフトスポーツ“ZC33S Final Edition”を限定発売。標準車は2025年2月に生産終了
スズキ、スイフトスポーツ“ZC33S Final Edition”を限定発売。標準車は2025年2月に生産終了
AUTOSPORT web
東京・池袋の電気バス「IKEBUS」、1日乗車券をデジタルチケット化
東京・池袋の電気バス「IKEBUS」、1日乗車券をデジタルチケット化
レスポンス
メルセデスベンツ、新型電動ミニバンを予告…2026年発売へ
メルセデスベンツ、新型電動ミニバンを予告…2026年発売へ
レスポンス
230万円からの「小さな高級車」ことホンダ「フィットリュクス」は何が凄い? 内装「ライトブラウン」がめちゃイケてる! 販売店に寄せられた声とは
230万円からの「小さな高級車」ことホンダ「フィットリュクス」は何が凄い? 内装「ライトブラウン」がめちゃイケてる! 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
1000万円でフェラーリ泥沼生活!「365GT4 2+2」は覚悟がなければ手を出すべからず…とはいえV12跳ね馬オーナーへ最安値で実現できるクルマです
1000万円でフェラーリ泥沼生活!「365GT4 2+2」は覚悟がなければ手を出すべからず…とはいえV12跳ね馬オーナーへ最安値で実現できるクルマです
Auto Messe Web
【このキュートなシティ ターボIIなんぼ?】ホンダ好きにはたまらない永遠のアイドル しかもモトコンポ付き!「ホンダ シティ ターボII」販売中!
【このキュートなシティ ターボIIなんぼ?】ホンダ好きにはたまらない永遠のアイドル しかもモトコンポ付き!「ホンダ シティ ターボII」販売中!
AutoBild Japan
【殿堂入りレベルの完成度】オートカラーアウォード2024でマツダCX-80がグランプリを受賞
【殿堂入りレベルの完成度】オートカラーアウォード2024でマツダCX-80がグランプリを受賞
AUTOCAR JAPAN
2024年の一台は「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」に決定! 第7回日本バイクオブザイヤー授賞式が開催
2024年の一台は「Ninja ZX-25R SE KRT EDITION」に決定! 第7回日本バイクオブザイヤー授賞式が開催
バイクブロス
ヒョンデが『i20 Nラリー2』に新型“ステップ2”を投入。7つのジョーカーを活用/ERC
ヒョンデが『i20 Nラリー2』に新型“ステップ2”を投入。7つのジョーカーを活用/ERC
AUTOSPORT web

みんなのコメント

4件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1250.01800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

143.02188.0万円

中古車を検索
LXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1250.01800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

143.02188.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村