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ホンダ:ミル、中上が転倒リタイア。ザルコ「ペースをキープできなかった」/第7戦イタリアGP 決勝

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ホンダ:ミル、中上が転倒リタイア。ザルコ「ペースをキープできなかった」/第7戦イタリアGP 決勝

  6月2日、2024年MotoGP第7戦イタリアGP MotoGPクラスの決勝がムジェロ・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは20位、ジョアン・ミルは転倒リタイアとなった。

 また、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は19位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は転倒リタイアで終えている。

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 日差しがコースを照らしたスプリントから一転、曇り空の下で行われた決勝は土曜日より9度ほど低い路面温度でのレースとなった。ほとんどのライダーと同じように、4人のホンダライダーはフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択する。

 決勝のスタートは大きなアクシデントは起こらず、1台もかけることなくオープニングラップを回ってきた。その時点で、17番手スタートのミルと18番手スタートのザルコはそれぞれ3つ順位を落としている。そして23番手スタートの中上と24番手スタートのマリーニがそれぞれ1台かわし、ホンダの4台が20番手から23番手を占める形になった。

 その後、最初に動きを見せたのがミルだ。前を行くポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とバトルを展開し、一度は先行する瞬間も見られた。

 バトルが激しくなり、さらにペースを上げていた7周目、1コーナーでフロントを失ったミルは転倒を喫する。スプリントでのメカニカルトラブルに続き、決勝もリタイアでレースを終えることとなった。

 これによりホンダ勢のトップに立ったのはザルコだ。ザルコはレース前半、安定して1分47秒台前半から中盤のタイムを刻み周回を重ねる。その約0.5秒後ろにつけた中上も、ザルコとほぼ同じようなペースで走行。

 しかし9周目、セクター2で自己ベストを記録しながらザルコに詰め寄っていた中上がセクター3で転倒する。ライダーは無事だったが、そのままリタイアとなった。

 残り2台となったホンダ勢のザルコとマリーニには、10周目を終えた時点で約4.6秒の差があった。ザルコのペースは、レース後半に差しかかった時点でも1分47秒台中盤から後半と安定している。

 このまま互いに単独走行となるかと思われたが、15周目にマリーニは1分47秒295の自己ベストを記録すると、そのまま1分47秒台前半を連発する。ザルコも1分47秒台をキープしていたが、マリーニの自己ベスト更新はファイナルラップまで止まらず、約4.6秒あったギャップを0.853秒まで縮めてゴールした。

 月曜日には、今大会と同じムジェロ・サーキットでテストが開催される。ここでホンダが前進するための新たな手がかりが見つかるかどうか、期待がかかるところだ。

■ルカ・マリーニ(決勝:20位)
「前戦のバルセロナよりもさらにいい走りができた。最後の7周はフィーリングがよく、ペースもトップ10に近いものだった。ただ、トップとの差が大きいので、まだまだやるべきことはたくさんある。正しい方向に進んでいることは間違いない」

「今日はもっといいパフォーマンスを地元ファンに見せたいと思っていたが、それを果たせず残念だった。でも、将来的にはそれを実現できると思っている。今の僕たちのベースの部分はかなり改善していて、突き詰めていけばもっとよくなると思う。明日のテストはそれを試すいいチャンスだ」

■ジョアン・ミル(決勝:転倒リタイア)
「レースのスタートではマシンのフィーリングは良かったし、前に行くための準備もすべて整っていたと思うので、7周目にクラッシュしたのは残念だ」

「フロントのフィーリングが良くプッシュできたので、ポル・エスパルガロとバトルができた。前のグループが離れていくのが見えたので、彼の前に出てペースを上げようとしたが、ターン1のブレーキングでフロントを失って転倒した。確かに残念だったが、気を取り直して明日のテストでいろいろと試す予定だよ」

■ヨハン・ザルコ(決勝:19位)
「今日はポイントを獲得することが目標だった。スタートからペースは悪くなかったが、残念ながらそれをキープできなかった。明日はこうした課題を克服するための重要な一日になるだろう」

■中上貴晶(決勝:転倒リタイア)
「昨日とコンディションが少し変わり、難しい走りを強いられました。早い段階からフロントのフィーリングが完全ではなく、思うように攻められなくなり、9周目の12コーナーでフロントから転倒してしまいました。もし完走していてもポイント獲得は難しかったと思います。明日のテストでは、どんな状況でも確実にポイントを獲得できるレベルに引き上げていきたいです」

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