車種別・最新情報 [2023.05.28 UP]
レクサスNX PHEVの魅力チェック!ミドルSUVトップクラスの動力・燃費性能に迫る
トヨタだけじゃないぞ
ブランド別・国産現役PHEVの魅力まとめ~レクサス/ミツビシ/マツダ~
実力派勢揃い! 国産PHEV大研究
プリウス、RAV4、ハリアーと、充実のPHEVラインナップを誇るトヨタ。そのトヨタ以外の国産車に目を向けると、同じPHEVでもそれぞれの個性があることがわかる。
●文:川島茂夫
LEXUS NX[PHEV]
ミドルSUVトップクラスの動力性能と燃費性能!
●価格:729万5000~753万5000円
【WLTCモードハイブリッド燃費】19.6km/ℓ
【WLTCモード等価EVレンジ】87km
【走行用モーター出力】前:182PS/後:54PS
乗り味&実用性CHECK!
EV走行範囲が広く
エンジン稼働も滑らか
NXの性能面の最上級モデルとして設定される。コントロール感覚やエンジンフィールはHVの350hと大きく変わっていない。エンジン性能がほぼ等しく、駆動用モーターも同型であり、パワースペックからしてもハイブリッド走行時の性能は同等。250kg以上増加した車重を考えれば、むしろ同等の性能を維持しているのはPHEVの電動制御の賜物だろう。
満蓄電量でも急加速ではエンジンを併用する。全開までモーターの大トルクに乗せてというタイプではない。ただ、350hに比べるとEV走行のカバー領域が広い。一般走行でちょっと元気に走らせるくらいならエンジンを稼働せずにこなしていく。深く踏み込めばHV走行モードに移行するが、その繋ぎも滑らかで違和感はない。
車格を感じるには十分な動力性能の余裕。エンジンフィールやドライバビリティは悠々としたもので、レジャー&ツーリングにマッチした特性だ。しかも、HV走行時のWLTC総合モード燃費は350hのE-Four車の1.5%減でしかなく、外部充電電力を使用しなくても高い環境性能を達成。ミドルSUVトップクラスの動力性能と燃費性能を両立しているのが大きなアドバンテージだ。
プロフィール&主要諸元
新世代レクサスの第一弾。豊富なパワートレーン設定も特徴のひとつ。レクサス初のPHEV(4WD)のほか、2.5ℓ直4HEV(FF/4WD)、2.4ℓ直4ターボ(4WD)がラインナップしている。PHEVは1500WのAC100Vコンセントや外部給電システムを標準装備。
■主要諸元(NX450h+“バージョンL”)
●全長×全幅×全高(mm):4660×1865×1660 ●ホイールベース(mm):2690 ●車両重量(kg):2020 ●パワーユニット:2487cc直4直噴(185PS/23.2kg・m)+モーター(前:134kW/270N・m、後:40kW/121N・m) ●トランスミッション:電気式無段変速機 ●標準タイヤサイズ:255/45R20
レクサスチームメイトのアドバンストパーク(リモート機能付)をオプションで用意。
普通充電のみ。満充電まで200Vで約5.5時間、100Vで約33時間。
《ANOTHER MODEL》LEXUS RX[PHEV]
●価格:871万円
【WLTCモードハイブリッド燃費】18.8km/ℓ
【WLTCモード等価EVレンジ】83km
【走行用モーター出力】前:182PS/後:54PS
車格にふさわしい悠々たるツーリングを楽しめる
パワートレーンはNX450h+と共通。パワースペックも変わらない。車重は150kg近く増加しているが、元が重量級ということもあり、重量のハンデはあまり意識しない。つまり、NX450h+と同様の力強さと加速性能を示す。しかもHV走行時の燃費はクラス最高レベルだ。高性能志向のユーザーには昂揚感やスポーツフィールが薄めだが、車格を楽しむツーリングに適した特性である。
■主要諸元(RX450h+) ●全長×全幅×全高(mm):4890×1920×1700 ●ホイールベース(mm):2850 ●車両重量(kg):2160 ●パワーユニット:2487cc 直4直噴(185PS/23.2kg・m)+モーター(前:134kW/270N・m、後:40kW/121N・m) ●トランスミッション:電気式無段変速機 ●標準タイヤサイズ:235/50R21
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