先週、トヨタ・レクサスが欧州で展開するAセグメントSUV「アイゴクロス」のレクサス版を開発・国内へ投入という記事を配信したばかり(17日)だが、なんとこの動きに他のメーカーも追随しそうだという情報が入ってきた!
軽とコンパクトカーの間に位置する、全長4000mm以下のSUVの時代が来るのか? いまわかっていることをすべてお届け!
世界的ブームも日本はミニバン強し!? SUVの意外な弱点とコア層が敬遠する訳
※本稿は2021年10月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年11月26日号
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■電動化へ向かうホンダだが……
2021年ホンダは10月13日、中国でのEV戦略を発表した。その概要は以下のとおり。
・来春、ミッドサイズSUVのEVを中国市場で発売する。
・新たなEVブランドとして「e:N」シリーズを展開。5年間で10車種を発売し、中国からの輸出も視野に入れる。
・中国でEV専用の新工場を立ち上げ、2024年稼働開始。
というもの。
中国発の情報だが、2024年に稼働開始する新EV工場はグローバルに向けたホンダEV基幹工場となり、日本も含めた各地域への輸出も示唆する内容だ。
さらに、同時に公開された「e:N」シリーズの3モデルの5年以内の市販化も明言した。
ホンダは中国で新たなEV戦略を発表。EV専用のプラットフォームを開発し、前輪駆動用プラットフォームと、後輪駆動、4輪駆動用プラットフォームを用意する。3タイプのコンセプトカーが示され、5年以内の市販開始を明言。中国専売ではなく、グローバル展開をも示唆している
ホンダは2040年にグローバルでの新車販売を100% EV&FCVとすることを掲げており、国内でも2035年にはe:HEVを含めるものの「電動化」達成を目指す。
いずれにせよ内燃機関搭載車は消えていく流れに舵を切った。
とはいえ、今はまさに過渡期。2~3年前に開発がスタートし、間もなく登場するニューモデルには内燃機関搭載モデルもあり、逆に言えばホンダ車としては最後のエンジン搭載車となるのが、この先1~2年に登場するクルマたちということになる。
来年11月に市販開始を計画するコンパクトSUVもそんな1台。ヴェゼルよりもコンパクトで、ヤリスクロスやキックスと直接ライバルとなるミニSUVだ。
ホンダが日本市場への投入を意図して開発を進める全長4000mm級のミニSUVは、現行型フィットをベースとしたモデルなので、見方によってはWR-Vのモデルチェンジ版といってもいいかもしれない。搭載されるエンジンは直3、1Lターボ。129ps、18.4kgmを発揮する(画像はベストカー編集部による予想CG)
ホンダには中南米に向けたミニSUVのWR-Vがある。これは全長4000mm、全幅1734、全高1599mmで、ヤリスクロスやキックスよりもちょっと小さく、ロッキー/ライズサイズ。
先代フィットをベースとしたミニSUVで、このWR-Vのモデルチェンジ版ともいえるモデルが日本向けにも企画され、現行型フィットをベースに開発されているのだ。
WR-Vは中南米向けのミニSUV。先代フィットがベースとなる
現行型フィットにはSUVテイストの「クロスター」があるが、このモデルはさらにアッパーボディも全高を高くしたSUVテイストを強めたモデルになる。
フィットのワゴン版、シャトルはこのミニSUVの新投入により、統合→消滅というのが販売現場からの最新情報だ。
パワートレーンは現段階では直3、1Lターボ搭載という情報だが、時流を考慮してフィットに搭載される1.5L e:HEVの可能性もある。
■日産&三菱はNMKVによる軽EVベースのミニSUVを進める
日産と三菱の合弁会社NMKVは両社共同で開発する軽自動車企画会社。
来年市販開始するピュアEVの軽自動車に引き続いて、このEVプラットフォームを活かしたミニサイズSUVの企画を進める。
日産と三菱による合弁会社NMKVは、両社が協業で開発する軽自動車を企画する会社。デイズ/eKシリーズなどがこれによって生み出された。間もなく登場する軽EVもNMKVによる企画。さらにこの軽EVをベースとしたミニサイズSUVの企画が進行する(画像はベストカー編集部による予想CG)
日産モデルは「ミニキックス」のイメージ、三菱モデルは「パジェロミニ」か?(画像はベストカー編集部による予想CG)
基本は軽自動車ということになるが、SUVモデルとすることで、全幅が1475mmを超え、登録車サイズとなる可能性もある。
となれば当然、動力性能もそれに見合ったものとなるだろう。三菱モデルは以前あったパジェロミニのようなイメージでeKクロスとのデザインイメージを差別化する。
日産が2019年の東京モーターショーに出展したIMkは、全幅が軽自動車サイズを超えていたが、もちろんショーモデルゆえ。軽規格に合致させて来年市販
■スズキはなんと人気のスイフトスポーツをSUV化!!?
スズキはエスクードの販売を終了した。現行型はハンガリー生産で、やはり日本の需要にはマッチしきれていなかったのだろう。SX4Sクロスも販売を終了して久しい。
4代目となるエスクードは2015年に登場。それまでのラダーフレームから一転、乗用車用モノコックを採用するSUVとなった。また、ハンガリーのマジャールスズキによる生産となり、国内販売モデルは全量輸入車であった。最近、本年輸入分を完売し、国内での販売を終了した
しかし、ミニサイズSUVの需要が国内にあることは間違いなく、イグニスやクロスビー、軽自動車ではハスラーなどの人気は高い。
スズキがアッパー軽クラスSUVとして日本市場にマッチさせるのがスイフトスポーツをベースとしたSUV。
2023年にフルモデルチェンジが計画されているスイフトスポーツをベースにしたミニサイズSUVの開発が進行しているとの情報がある(画像はベストカー編集部による予想CG)
スイフトは来年モデルチェンジが計画されており、スイフトスポーツも2023年春ごろに新型に切り替わる。
このSUVモデルは当然、この新型スイフトスポーツをベースとしたものとなり、2024年の投入計画だ。
1.4Lターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたパワトレーンは新型スイフトスポーツと共通。
以上のように各メーカー、ミニSUV投入に動き出している。今後の動向に注目だ。
【番外コラム】マツダは新戦略を発表 CX-3は消滅するのか?
マツダはクロスオーバー&SUV商品戦略を明らかにした。そのなかでCX-30以下のミニサイズSUVについての商品展開には触れられておらず、CX-3は今後消滅する可能性が高い。
その一方で、EVによるミニSUV投入の可能性はあるようだ。
CX-3がなくなる?(画像はベストカー編集部による予想CG)
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