2022年7月に9年ぶりのフルモデルチェンジが行われたエクストレイル。第2世代e-POWERとVCターボエンジンを組み合わせた新パワーユニットに電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEを搭載した最先端を行く日産渾身のSUVはセールスも絶好調! 発売開始から約2週間で1万台を超える受注を記録するだけでなく、日産のe-POWER搭載車としても発売から最短で1万台超えを達成した。
そんなエクストレイルのライバルとなり得る国産SUVは果たして? ここでは、エクストレイルの対抗馬に相応しい5モデルを紹介していきたい。
新型エクストレイル絶好調!! ガチで狙うならガチで比較しておきたい強力ライバルSUVたち
文/FK、写真/スバル、日産、ホンダ、マツダ、三菱
CX-60は今や希少な直6エンジンを搭載した脅威のニューカマー
分厚いフロントフェイスとFRならではのロングノーズ&ショートデッキによる力強くて躍動的な骨格が堂々たる存在感を放つCX-60。写真はXD-HYBRID Premium Modern 4WD
エクストレイルのライバルになり得る国産SUVの筆頭格は、2022年9月に発売されたCX-60。新世代ラージ商品群第一弾として登場した2列シートミッドサイズのCX-60はマツダならではの魂動デザインがさらなる進化を果たしていることもさることながら、それ以上に注目されているのが4種類が設定されたエンジン。
なかでも直列6気筒ディーゼルエンジンに電動化技術のM HYBRID BOOSTを組み合わせたe-SKYACTIV Dと、排気量アップによる高出力化とクリーンな排ガス性能を同時に実現した直列6気筒ディーゼルエンジンのSKYACTIV-D 3.3という2種類の直6エンジンのラインナップに心を躍らせたクルマ好きも少なくないはずだ。
加えて、これらのエンジン特性を存分に発揮させるべく、ダイレクト感と伝達効率に優れるトルコンレス8速ATを新たに開発。
その他にもジオメトリーの変更によってしなやかな動きを実現したサスペンション、ドライバーの発作・急病などの異常を検知して事故の回避や被害軽減を支援するドライバー異常時対応システム、運転者に合わせたドライビングポジションの調整支援を行うドライバー・パーソナライゼーション・システムをはじめ、枚挙に暇がないほどの特長を備えているCX-60。
価格帯もエクストレイルと大差がないだけに、国産SUVの購入を検討している人にとってはその選択に頭を悩ませそう!?
最大のライバルは身内にアリ!? 未来感満点のアリアも忘れるべからず
シンプルながらもモダンで力強い日本的なアプローチが印象的な日産の新しいデザインランゲージとタイムレス ジャパニーズ フューチャリズムを体現したアリア
日産初のクロスオーバーEVとして、2020年7月に発表されたアリア。世界的な半導体不足による部品調達の遅延などによって2022年7月に2WDモデルの受注停止がアナウンスされたものの、2022年3月に購入第1号車の納車セレモニーが行われるなど、ようやく街中でもちらほらと見かけるようになってきた。
そんなアリアの最大の見どころは、力強い加速と滑らかで静かな走りを両立した新開発の電動パワートレイン。WLTCモードで470kmという航続距離を実現した66kWhバッテリーを2WD車に採用するとともに、さらなるロングライドを可能にした91kWhバッテリーを2022年冬以降に発売予定の4WD車に採用。
また、4WD車にはエクストレイルも採用する電動4輪制御技術のe-4ORCEを搭載。ちなみに、e-4ORCEとはコーナリング時において路面状況や走行状況に応じてタイヤのグリップを最大化するよう、トルクを前後輪に自動的に最適配分するというもの。
要するに、誰でも安心して意のままのコーナリングが楽しめるというわけだ。他にもシンプルでありながらモダンで力強い日本的なアプローチが印象的なエクステリアデザインや、多彩な機能を満載した最新のヒューマン・マシン・インターフェースを備えるアリア。エクストレイルに比べるとかなり値は張るものの、EVの未来を感じさせるアリアの存在も捨てがたい。
そこかしこにスバルらしさを満載したソルテラもいいぞ!
スバルのアイデンティティが宿る大型のヘキサゴングリルが目を惹くソルテラ。精悍な4灯LEDヘッドランプやダイナミックなフェンダーデザインが力強さを感じさせる
アリアと同じEVのSUVとして2022年5月に登場したソルテラも、エクストレイルにとっては脅威の存在。e-SUBARU GLOBAL PLATFORMと名付けられた新型プラットフォームの開発をはじめ、商品企画・設計・性能評価など多岐に渡ってトヨタと共同で行われたソルテラは、スバルのAWD技術とトヨタの電動化技術を融合して新しいSUVづくりを体現した一台。
車体下部に大容量バッテリーを搭載し、そのバッテリーも骨格の一部として活用することで低重心・高強度・高剛性を実現した新型プラットフォームは操縦安定性も高く、ドライバーのステアリング操作に対してリニアに反応するスバルらしい走りを実現。
また、前輪と後輪をそれぞれ別のモーターで駆動する新しいAWDシステムを採用。高い応答性や自在な前後駆動力配分を存分に活かし、4輪のグリップ力を最大限に引き出した安心感の高い走りが大きな特長となっている。
加えて、4WD車には4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールするX-MODEを採用して悪路走破性を強化。
エクステリアもシームレスな造形が目を惹くヘキサゴングリル、そこから始まる水平軸が際立つボディ、内側から張り出したダイナミックなフェンダーなどが力強さを主張。
価格は594万円~682万円と高価ながら、スバルが初めてグローバルに展開するEVはスバルらしい魅力に溢れている。
国内PHEV販売台数第1位を誇る三菱のフラッグシップSUVは侮れない存在
新たに掲げた“BOLD STRIDE(ボールド・ストライド)”のコンセプトのもと、堂々とした存在感のある佇まい、大地を踏みしめる力強さ、新しい一歩を踏み出す頼もしさを全身で表現したアウトランダーPHEVのエクステリア
2021年12月に約9年ぶりのフルモデルチェンジが行われたアウトランダー。2005年の発売以来、3世代に渡りグローバルに展開してきたアウトランダーは先代モデルで設定されたPHEVモデルを2013年に国内で発売後、欧州、豪州、北米、アセアンなどに順次展開し、累計約29万台を販売したPHEVカテゴリーを牽引する一台でもある。
そんなアウトランダーPHEVの最新モデルは、PHEVコンポーネントを刷新してEV航続距離の延長と加速感の向上を実現。前後モーターと駆動用バッテリーの出力を約40%高めることで、アクセルを強く踏み込むシーンでもエンジンを極力始動させることなく、EV走行の維持を可能としつつも4WDならではの力強くて滑らかなモータードライブを提供。
また、前後に1基ずつ搭載する駆動用モーターをベースとした車両運動統合制御システムのS-AWCに、新たに後輪側にもブレーキAYC機能することで前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分。4輪すべてのタイヤ能力をバランスよく最大限に引き出すことで、理想的なハンドリングと高い操縦安定性も実現している。
他にも多くの面で進化を果たしたアウトランダーPHEVは、発売から約1カ月半で月販売目標台数1000台に対して約7倍となる6915台の受注を記録。エクストレイルの受注台数には及ばないものの、高い人気を誇っている。
ホンダイズムが宿るヴェゼルはリーズナブルなプライスも魅力的!
Honda独自のM・M思想に基づくセンタータンクレイアウトは先代モデルから踏襲しつつも、より力強く美しいプロポーションのエクステリアへと進化を果たしたヴェゼル
全長4660mmのエクストレイルに対して、全長4400mm以下のミドルサイズSUVではあるものの、2021年4月の発売から約1カ月後の受注台数が3万2000台を超えるセールスを記録した2代目のヴェゼルもエクストレイルに負けず劣らずの人気モデルだ。
日常シーンの大半をモーターで走行することによって低燃費を実現した2モーターハイブリッドシステムのe:HEVや、最新の安全運転支援システムであるHonda SENSINGの搭載が購入者から高く評価されているのだとか。
また、雪上走行時や悪天候時における安定したドライビングを実現するべく、4WD車には独自のリアルタイムAWDを採用。特に、e:HEVとの組み合わせはモータードライブの特長でもある大トルクを素早く最適な駆動力配分とすることで、さまざまな路面環境で安定感のある走りを提供してくれる。
エクステリアも強い存在感と精悍さを併せ持ったフロントデザインやスリークなプロポーションが好評を博しているが、「さすがはホンダ!」と唸らずにはいられないのがF1パワーユニットの設計・開発などを行う風洞実験施設で検証を重ね、クラストップレベルとなる空力性能を追求・実現しているところ。
ホンダイズムが息づくホンダらしいヴェゼルは、エクストレイルに比べると安価なところも大きなアドバンテージと言えるだろう。
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みんなのコメント
実際売れてるんだから疑いようもなく良い車だよな
マツダは800台のリコール対応頑張ってくださいw