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トヨタ「ランクル70」再々発売!? 買えるの? 期待の声高まる中で「転売ヤー」も注目? ランクル300とは異なる事情とは

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トヨタ「ランクル70」再々発売!? 買えるの? 期待の声高まる中で「転売ヤー」も注目? ランクル300とは異なる事情とは

■70系が再々販売されても、普通には買えない?

 1984年から2004年にかけて販売され、2014年には1年限りの期間限定で再販売されたトヨタ「ランドクルーザー70(70系)」が、2023年に再々販売されるという噂が流れています。
 
 そうした中で「ランドクルーザー300(300系)」と同様に「転売ヤー」が殺到するのではと懸念する声が挙がっています。

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 日本国内では2004年に一度販売終了となった70系ですが、オーストラリアなどの一部の地域では、ヘビーデューティな用途にも耐えうる数少ないクルマとして、根強い人気を誇ってきました。

 現時点で、トヨタからの公式なアナウンスはありませんが、SNSでは「販売店からの情報」として70系が再々販売されるという投稿が話題となっています。

 これにより、70系の再々販売を歓迎する声が多く見られますが、その一方で、「ランドクルーザー 300のように、もはや手が届かないクルマになってしまうのではないか」と不安視するユーザーも少なくないようです。

 2021年に発売されたー300系は発売当初から多くの受注が殺到し、最大で4年という異例の長納期となりました。

 そして、中古市場には新車価格を大きく超える300系がならび、なかには3000万円というプライスタグが付けられたものまで登場し、多くのユーザーを驚かせました。

 2023年3月現在、300系は新規の受注を停止しているため、300系を手に入れるためには中古車市場に頼るしかありません。

 中古市場における300系の価格は、かつてに比べれば若干落ち着いてはいるものの、新車価格は大きく超えています。

 つまり、トヨタのウェブサイトに記載されている510万円~800万円という価格で300系を手に入れることは、事実上不可能となっています。

 300系がこうした状況となった要因のひとつに、いわゆる「転売ヤー」の存在が指摘されています。

 70系が再々販売されたとしても、「転売ヤー」による買い占めが起こり、結果として手が届かないクルマとなってしまうことが懸念されています。

■300系とは事情が違う?70系に「転売ヤー」が興味を示さない理由

 一般的な商行為と転売行為の線引きが難しい以上、転売行為そのものを規制することは現実的ではありません。

 300系の場合、短期間での売却を制限する「誓約書」の提出を購入条件とするなどの対策が一部販売店で行なわれていましたが、強い法的拘束力があるものではありませんでした。

 転売行為が違法でない以上、300系のように十分な利益が見込めるのであれば「転売ヤー」が興味を示すのも無理はありません。

 ただ、70系に関しては、300系のときほど「転売ヤー」が暗躍することはないという指摘もあります。

 300系の中古車価格が高騰した背景には、コロナ禍による部品不足のために生産台数自体が制限されたことに加え、生産された300系のほとんどがランドクルーザーシリーズ最大の市場である中東などへと輸出されたため、そもそも日本への割当台数が少なかったことがあります。

 また、数少ない国内向けの300系もその後中古車として海外へと多く渡ったことから、国内での需要に対して供給量が極端に少なかったことが高騰の要因となったとされています。

 さらにいえば、300系は国産車トップクラスのリセールバリューを誇ることから「転売ヤー」にとってもリスクの少ない商品だったという事情もあります。

 一方の70系については、すでに海外では一定の台数を販売しており、今後急激に需要が増すとは考えにくいのが実情です。

 加えて、2014年に再販売されたものが中古市場に多く流通しており、再々販売されたものをわざわざプレミアム価格で購入する必要性はほとんどありません。

 そもそも、高級SUVとしての性格を持ち合わせている300系とは異なり、70系はヘビーデューティな「プロ向け」のモデルであるため、幅広いユーザーに受け入れられるようなものではありません。

 70系のこうした特性を考えると、「転売ヤー」にとってもリスクの大きい商品と言えそうです。
※ ※ ※

 もちろん、中古車相場は需要と供給のバランスによって決定されるため、想定を超す注文があるか、販売台数が極端に少ないなどといったことがあれば、70系の相場が跳ね上がる可能性もあります。

 いずれにせよ、70系を新車価格で確実に購入するには、販売店などからいちはやく情報を手に入れ、できるだけ早めに注文を入れるしかなさそうです。

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