いまや高級車の代名詞となってるトヨタの最上級ミニバン、アルファード。2021年4~9月の半期累計販売台数は45,565台で、車名別販売台数(登録車)でなんと4位(1位ヤリス、2位カローラ、3位ルーミー)。平均価格600万円の高額車が売れまくっている。
そんなアルファードにもそろそろ新型車登場の情報が入ってきた。ここでは当編集部に入ってきている新型アルファード情報を(現時点でのものをより合わせて)整理してお届けしたい。
レクサスNXとハリアー&RAV4、同じプラットフォームを採用したモデルでも何がどう違っているの?
文/ベストカーWeb編集部
写真/ベストカー編集部、TOYOTA
[gallink]
■現行型はすでに丸6年が経過
キング・オブ・ミニバンに君臨するトヨタのフラッグシップミニバンのアルファード。現行型がデビューしたのは2015年1月だから、2021年末の時点ではすでに丸6年経過することになる。
そのアルファードが大きな転機を迎えたのが2017年12月のマイナーチェンジ。グリルの大型化により押し出し感を強調したフロントマスクがウケて、そこから大幅の販売増。ヴェルファイアや日産エルグランドの販売台数を大きく上回り、「高級ミニバンの名門ブランド」としての地位を確立した。
デビュー後約6年が経過しても月販平均1万台近くをマークしているのは、この押し出しの強さと広くて快適、そして豪華な室内にあり、新型でもそれを踏襲する。
新型アルファードは、現行よりもグリル面積が拡大して威厳に満ちた顔に仕上げられている。グリル回りの造形も非常に凝っている。それに対しリアはおとなしめのデザインだ(画像はベストカー編集部作成の予想CGですが、わりといい筋から情報もらってます)
ここに掲載している予想CGは、ベストカー編集部が掴んだ新型(次期型)アルファードの確定イラストで、キープコンセプトながら質感を高め現行よりも高級感、押し出し感がさらに強調されている。
新型アルファードでは、3000mm級のホイールベースながら、RAV4、ハリアーなどに採用されるTNGAのGA-Kプラットフォームを採用する。
このGA-Kプラットフォームにより低重心化が可能となり、全高は現行モデルの1950mmよりも10~15mm低くなる。ただし、フロア高が低くなるので、室内高は現行モデル並みを確保している。
パワーユニットは、2.5L、直4純ガソリン仕様とハイブリッドで、このハイブリッド仕様がメインユニットとなる。
根強い人気のパワフルな3.5L、V6は消滅するが、それに代わるユニットとして、新型レクサスNXで初登場した2.4L、直4ターボ(280ps/43.8kgm)が搭載される。
最大トルクは3.5Lよりも太いため、加速感の鋭い走りが堪能できるはずだ。しかも自動車税も安くなっていいコトづくめ。
新型アルファードでは、現行モデルのネガ潰しが徹底されるわけだが、現行モデルはハイブリッド車が4WDのみの設定なのに対して、新型ではFFも設定され、ユーザーのニーズに応える。
注目のデビューは2022年12月に発表され、翌年2023年1月発売に予定されているもよう。レクサスLMを念頭に置いたロングホイールベースの存在も噂されているが、こちらについては続報をお待ちいただきたい。
■レクサス版「LM」やライバル日産エルグランドはどうなる?
レクサス初のミニバンである「LM」はアルファードをベースに誕生し、2020年から中国などで販売中ながら、日本市場では販売されていない。
中国市場などで販売中のレクサスLM。よく見ると次期型アルファードはこのLMのテイストが取り入れられていることがわかる
新型(次期型)LMも、新型アルファードをベースに開発が進められているが、残念ながら次期型もこのLMの日本市場導入…という情報は入ってきていない。新型アルファードにはロングホイールベースモデルが用意されているという情報があり、この仕様が新型アルファードの「ロイヤルラウンジ」、またはそれに匹敵する高級モデルとして販売される可能性があり、間違いなく1000万円超の価格になるだろう。この仕様が高級車市場におけるミニバン需要を吸収するため、残念ながらレクサスLMの日本での販売は新型もない、というのが大方の予想だ。
また、現行型アルファードに対抗できる日本車ミニバンは皆無状態だが、そのいっぽうで、次期アルファード発売の約3カ月後、2023年春頃にデビュー予定の新型日産エルグランドには大きな期待がかかる。1.5LのVCターボ+e-POWERという武器を得て、アルファード撃墜を目論みつつ新型開発中だという。こちらの情報については記事を改めてお届けしたい。
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