現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新規定でEK9やDC2が使えなくなる! 大学自動車部が選ぶ次なる「競技車両」のトレンドとは?

ここから本文です

新規定でEK9やDC2が使えなくなる! 大学自動車部が選ぶ次なる「競技車両」のトレンドとは?

掲載 4
新規定でEK9やDC2が使えなくなる! 大学自動車部が選ぶ次なる「競技車両」のトレンドとは?

 この記事をまとめると

■大学の自動車部では新規定により試合車両の乗り換えが起こっている

長岡技術科学大学の自動車部には想像の斜め上をいくクルマ好きがわんさか! フォーミュラ・ジムカーナ2024日本一の大学に潜入してみた

■2002年1月1日以降の新車販売から10年経過した車両へ注目が集まっている

■なかにはフォルクスワーゲンを試合車両として採用する大学も登場した

 公平に戦うために設けられた競技車両の新規定

 全国のさまざまな大学に存在する自動車部。その大会で扱われる車両はこれまで、DC2インテグラやEKシビックがほとんどを占めていた(各自動車部が用意する場合)。ところが新規定により、これまでのクルマが使えなくなるのだ。そんな背景もあってか、全国の自動車部では試合車の乗り換えが起きている。そのトレンドはどうなっているのだろうか?

 新規定の内容は?

 まず、新規定に関していくつかあるが、主なクルマ選びに関する部分を抜粋すると以下の通りだ。 ・2002年1月1日以降に新車販売されている車種で、新車販売開始後10年経過した車種でなくてはならない。

・純ガソリン車の2輪駆動車、排気量1600cc以下の自然吸気エンジン車(ロータリーエンジンは禁止) 基本的に1990年代のクルマであるDC2やEKシビックはこの新規定だと使えなくなってしまう。というか、旧規定だと必然的に勝てるクルマが初代FF系のタイプRであったため、DC2やEKシビックを手に入れないと勝負権を失ってしまうような側面があった。また、古い初代タイプR系は維持管理のコストもかかるようになってきている。そう考えると、今回の新規定は各自動車部にとって公平に戦いやすい条件へと近づいたという見方もできる。

 なお、この規定はダートトライアルでは2024年から、ジムカーナでは2026年から実施されるとされている。

 スイフトスポーツを始めとしたハッチバックが人気

 さてさて、そんな新規定への変更を受けて、各自動車部の動向をチェックしてみると、新規定でもっとも人気が高そうなのはZC32S型のスイフトスポーツだ。現状、スイフトスポーツ最後のNA1.6リッターモデルであるZC32S型はまさに新規定にドンピシャのマシン。中古相場がリーズナブルであるため、車両導入のイニシャルコストがかからないほか、アフターパーツや中古パーツが豊富なのも自動車部にとってはありがたい。

 ほかにはDE型デミオや2代目ヴィッツなどの1.5リッターのBセグメントハッチバックを選ぶ自動車部もあるようだ。これらのクルマはすでにダートトライアルやワンメイクレースなどで使用された個体が多いため、競技に必要なロールバーやバケットシート、競技用シートベルトなどが装着されている個体も探せばある。

 そのようなすでにある程度完成されたクルマが手に入るポイントがありがたいためか、これらの車種を選ぶ自動車部も多いようだ。

 新型車両導入で新たなステージに突入か

 従来では考えられなかった車種が競技車両として活躍!?

 変わり種としてはNDロードスターを選ぶ学校も見受けられた。NDロードスターは2015年登場であるためまだ10年経過していないが、2026年のジムカーナ規定を見据えているようだ。確かに全高の高いハッチバックに比べてNDロードスターは運動性能で圧倒的優位に立てる。ハッチバック勢に対して1.5リッターでダウンサイジングしたロードスターが新興勢力として参戦するのは、なんだかS耐のST-5クラスのようだ。

 そして、DC2インテグラからの車両変更で自動車部界をざわつかせた(?)のが立教大学。なんと先代型ポロGTIを2020年に投入したのだ。7速DSGとツインチャージャーを武器に、コンスタントな速さをキープしてインテグラでのベストリザルトを超える結果を残した。

 でもこのポロGTI、先に書いたようにツインチャージャーの過給機付き、となると新規定には対応できない。ポロGTIで自動車部界の話題をかっさらった立教大が、新規定に合わせて定番車種で来るのか? それとも邪道な車種チョイスをするのか? 注目したい。

 新規定への完全なる移行はまだだが、徐々にその動きが見えているのは確かだ。今後、各自動車部のSNSでの車両変更に注目してみると、面白いかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ついに5気筒エンジンが過去のものになる! ところで4気筒も6気筒もあるけど5気筒にはどんなメリットがあったのか?
ついに5気筒エンジンが過去のものになる! ところで4気筒も6気筒もあるけど5気筒にはどんなメリットがあったのか?
WEB CARTOP
【ドイツ】燃料1Lで「100km」走れる! VWの「超・低燃費」ミッドシップクーペ「XL1」に反響あり!  800kg未満の「超軽量ボディ」採用した“爆エコ市販車”が凄かった!
【ドイツ】燃料1Lで「100km」走れる! VWの「超・低燃費」ミッドシップクーペ「XL1」に反響あり! 800kg未満の「超軽量ボディ」採用した“爆エコ市販車”が凄かった!
くるまのニュース
SUVにだって負けん!! オワコンとかいうな! 今あえて乗りたい傑作ステーションワゴン3選!!!
SUVにだって負けん!! オワコンとかいうな! 今あえて乗りたい傑作ステーションワゴン3選!!!
ベストカーWeb
車に表示される「青いイカ」の“意味”に「分からなかった…」 の声も! 謎の「亀マーク」も!? 表示される数多い…メーターの「警告灯」何を示す?
車に表示される「青いイカ」の“意味”に「分からなかった…」 の声も! 謎の「亀マーク」も!? 表示される数多い…メーターの「警告灯」何を示す?
くるまのニュース
「ロービーム車検」になると多くのトラックが落ちるってマジ!? ロービーム検査の導入が伸び伸びになっている背景
「ロービーム車検」になると多くのトラックが落ちるってマジ!? ロービーム検査の導入が伸び伸びになっている背景
WEB CARTOP
伝説のドラテク誕生の裏話!! 爆速シフトチェンジMTと現代ATはどっちが速いのか!?
伝説のドラテク誕生の裏話!! 爆速シフトチェンジMTと現代ATはどっちが速いのか!?
ベストカーWeb
最高出力333ps、最大トルク420Nmを発生! VW新型「ゴルフR」「ゴルフR ヴァリアント」を発表【東京オートサロン2025】
最高出力333ps、最大トルク420Nmを発生! VW新型「ゴルフR」「ゴルフR ヴァリアント」を発表【東京オートサロン2025】
LE VOLANT CARSMEET WEB
自動車のリサイクル率、98%からなぜ減少? 車体の「長寿命化」がもたらす意外な落とし穴とは
自動車のリサイクル率、98%からなぜ減少? 車体の「長寿命化」がもたらす意外な落とし穴とは
Merkmal
元「中の人」が作ったアウディの名車スポーツ・クワトロ「そっくり」なEV! ELEGEND EL1は本家をぶっちぎる速さだった
元「中の人」が作ったアウディの名車スポーツ・クワトロ「そっくり」なEV! ELEGEND EL1は本家をぶっちぎる速さだった
WEB CARTOP
新車が100万円以下で買える! ダイハツのエントリーモデル「ミラ イース」どんな人が買う? 話題のターボ&5速MT仕様も気になる!
新車が100万円以下で買える! ダイハツのエントリーモデル「ミラ イース」どんな人が買う? 話題のターボ&5速MT仕様も気になる!
くるまのニュース
レクサスのあとを追うも評価はボロクソ……だったのは過去の話! 気がつけば韓国ヒョンデの「ジェネシス」がイケイケだった
レクサスのあとを追うも評価はボロクソ……だったのは過去の話! 気がつけば韓国ヒョンデの「ジェネシス」がイケイケだった
WEB CARTOP
新車はいいけど高い! 「パサートヴァリアント」は100万円台で買えるいっこ前のモデルが買いなんじゃないか説!!!
新車はいいけど高い! 「パサートヴァリアント」は100万円台で買えるいっこ前のモデルが買いなんじゃないか説!!!
ベストカーWeb
エッセ人気の謎!! 当時めっちゃ売れたワケじゃないのに何で!?
エッセ人気の謎!! 当時めっちゃ売れたワケじゃないのに何で!?
ベストカーWeb
新型待つべき!? スイフトスポーツ今買ってもいいのか!?
新型待つべき!? スイフトスポーツ今買ってもいいのか!?
ベストカーWeb
昔は3速や4速だったのにいまや9速10速当たり前! クルマのATが多段化したのは「昔は技術的に難しかった」からではなかった
昔は3速や4速だったのにいまや9速10速当たり前! クルマのATが多段化したのは「昔は技術的に難しかった」からではなかった
WEB CARTOP
[120]万で買える[200]馬力越えの超お買い得車! ルノー ルーテシアR.S.今が買い時よ!
[120]万で買える[200]馬力越えの超お買い得車! ルノー ルーテシアR.S.今が買い時よ!
ベストカーWeb
EV化で超ヘビー級乗用車が続々登場! そろそろ「いまの普通免許」じゃ乗れないクルマが出てくる
EV化で超ヘビー級乗用車が続々登場! そろそろ「いまの普通免許」じゃ乗れないクルマが出てくる
WEB CARTOP
〈オートサロン2025〉ホンダ、「プレリュード」を2025年秋に発売 新世代HVとして復活
〈オートサロン2025〉ホンダ、「プレリュード」を2025年秋に発売 新世代HVとして復活
日刊自動車新聞

みんなのコメント

4件
  • ext********
    この規定だとホンダ車はキビしいか・・
    FIT RS?
  • n_t********
    この規定だとスーパー7が使えるね、車検が要らなければ事故車からでも起こせるし、資金が有れば新車で用意も出来る。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

288.5459.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.8420.0万円

中古車を検索
ポロの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

288.5459.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.8420.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村