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【試乗】新型アウディ A3セダン&A3スポーツバック|走りの印象さえ変えるスタイルの違いを楽しむ

掲載 更新 7
【試乗】新型アウディ A3セダン&A3スポーツバック|走りの印象さえ変えるスタイルの違いを楽しむ

四半世紀の歴史を刻む「小さな高級車」

アウディ A3は、登場して四半世紀がたとうとしているコンパクトエグゼクティブモデルだ。簡単に言うなれば小さな高級車を狙ったモデルである。

日本に導入した1997年に試乗したときに、当時からハッチバックにして最高の品質を心がけている雰囲気は伝わった。

そして、今年の4月に4代目のA3が日本で販売を開始した。20年以上が経過しても、「小さな高級車」として初志貫徹のクオリティはますます磨きをかけているようだ。

今回試乗したA3は、5ドアスポーツバックと4ドアセダンがあり、両モデルとも30 TFSIという1Lターボ+マイルドハイブリッドが搭載されている仕様だ。

本当はスポーツバックに最初に試乗したかったが、セダンからである。スポーツバックまたはハッチバック系に最初に試乗したい理由は、プラットフォームの素性が分かりやすいからだ。

A3セダン|静粛性と乗り心地に驚く

さて、まず外観だが、横置きエンジンの前輪駆動でありながら4つのフェンダーは力強く、そしてセダンならではのトランクルームのデザインによって、伸びやかでコンパクトセダンには見えないひとクラス上の堂々とした佇まいだ。成熟した大人向きであると思わせる。

乗り込むと、毎度毎度で恐縮だがそのクオリティには脱帽で、国産のプレミアムブランドではとても対抗できない。ドライバーに寄ったセンタークラスターは、アウディのスポーティさを明確に示すデザインである。

特に4代目は、空調の送風口がメーターサイドの高い位置に取り付けられており、まとまったデザインと相まって、空調を含めてドライバーを中心とした全体的に心地よい空間を心がけている。

乗り込んでエンジンを始動すると、1L 3気筒のバリアブルレシオターボ+マイルドハイブリッドは3気筒とは思えない微かな振動だ。

これは、同様のプラットフォームを使っているゴルフ8よりも静かな印象である。さらに、ゴルフ8と同様なタイプのセレクターレバーも質感を高めている。

Dレンジに入れて3人乗車で発進だ。伝達ロスの少ないツインクラッチの7速ATは、マイルドハイブリッドの恩恵で、トルクが大きい1速から2速、2速から3速の部分の「トルクの谷」を埋めて、先代よりとてもスムーズになった。

それは、ギクシャク感も低減したことを意味する。深くアクセルを踏み込んで加速すると、3気筒とは思えない重厚感あるエンジンノイズが。チープなイメージは皆無である。

フラットな道では全く1Lという排気量を感じさせない。そして、何よりも驚いたのは前後バランスの取れたサスペンションによって生まれた、乗り心地のしなやかさだ。しかも静粛性は抜群にいい。路面との追従性が高くスタビリティも良い。

一見して走りを志向してはいないようだったが、ドライブしたら一層大人のコンパクトセダンというように感じられた。今までいろいろとブランド品を身に着け、威風堂々とした車にも乗ったけど、「これでいいのだ」と達観した人にピッタリのモデルである。

A3スポーツバック|スポーティなアウディらしさが際立つ

一方、5ドアスポーツバックは、アウディらしいスポーティさを強調するスタイリングだ。

同様のユニットだが、走り出して高負荷を与えるとキャビンに入るエンジンノイズの雰囲気がセダンとは違う。ボディ形状によってマフラーの取り付けの違いもあるのだろう。

加速した印象は、ソリッド感があり動きが軽快な部分もあって、スポーツバックにふさわしい印象だ。

あくまでも静粛性と乗り心地はセダンに軍配は上がるが、ドライバーオリエンテッドなアウディらしいスポーティなハンドリングという点においては、スタイリッシュなスポーツバックが似合う。

A3の同じユニットであり、もっている資質も同様だが、セダンとハッチバックで性格に違いがあることから、幅広いニーズに応えてくれそうだ。

文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●1stエディション(セダン)型式3AA-GYDLA最小回転半径5.1m駆動方式FF全長×全幅×全高4.5m×1.82m×1.43mドア数4ホイールベース2.64mミッション7AT前トレッド/後トレッド-m/-mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1330kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高-mマニュアルモード◯標準色-オプション色アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリック掲載コメント※125台限定エンジン型式DLA環境対策エンジン-種類直列3気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量47リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量999cc燃費(WLTCモード)17.9km/L└市街地:14.9km/L└郊外:17.6km/L└高速:20km/L燃費基準達成-最高出力110ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm200(20.4)/3000型式3AA-GYDLA駆動方式FFドア数4ミッション7ATAI-SHIFT-4WS-標準色-オプション色アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.1m全長×全幅×全高4.5m×1.82m×1.43mホイールベース2.64m前トレッド/後トレッド-m/-m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1330kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高-m掲載用コメント※125台限定エンジン型式DLA種類直列3気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量999cc最高出力110ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm200(20.4)/3000環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量47リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)17.9km/L└市街地:14.9km/L└郊外: 17.6km/L└高速: 20km/L燃費基準達成-●1stエディション(スポーツバック)型式3AA-GYDLA最小回転半径5.1m駆動方式FF全長×全幅×全高4.35m×1.82m×1.45mドア数5ホイールベース2.64mミッション7AT前トレッド/後トレッド1.55m/1.53mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1320kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高0.14mマニュアルモード◯標準色-オプション色アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリック掲載コメント※350台限定※諸元・装備情報は一部ベースとなるグレードの情報を掲載しておりますエンジン型式DLA環境対策エンジン-種類直列3気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量47リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量999cc燃費(WLTCモード)17.9km/L└市街地:14.9km/L└郊外:17.6km/L└高速:20km/L燃費基準達成-最高出力110ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm200(20.4)/3000型式3AA-GYDLA駆動方式FFドア数5ミッション7ATAI-SHIFT-4WS-標準色-オプション色アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.1m全長×全幅×全高4.35m×1.82m×1.45mホイールベース2.64m前トレッド/後トレッド1.55m/1.53m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1320kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.14m掲載用コメント※350台限定※諸元・装備情報は一部ベースとなるグレードの情報を掲載しておりますエンジン型式DLA種類直列3気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量999cc最高出力110ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm200(20.4)/3000環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量47リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)17.9km/L└市街地:14.9km/L└郊外: 17.6km/L└高速: 20km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

7件
  • 妬ましい人が多いようで
  • 新型A3は先代からすると安っぽさが目立つんだよね
    特にインテリア
    Sラインにしないとプラスチッキーさが結構ひどい

    走りでは新型のほうが良いと思うけど、インテリアはプレミアムブランド感がほぼゼロ
    Sラインじゃないモデルはトヨタあたりと比べても普通に負ける
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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