現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダにもロータリーHVなど電動化技術があるのにナゼ? CX-50にトヨタのハイブリッドシステムを採用した理由

ここから本文です

マツダにもロータリーHVなど電動化技術があるのにナゼ? CX-50にトヨタのハイブリッドシステムを採用した理由

掲載 26
マツダにもロータリーHVなど電動化技術があるのにナゼ? CX-50にトヨタのハイブリッドシステムを採用した理由

 この記事をまとめると

■マツダが北米市場で販売するCX-50にトヨタのHVシステムのTHS IIが搭載される

オジサンに馴染みがあるのは「ロードスター」のみ!? 「アルファベット+数字」が基本のマツダの車名の意味

■マツダは北米市場で早急にHVを揃える必要に迫られたために採用された

■過去にはマツダ・アクセラで同様のパッケージングが販売されていた

 トヨタとマツダがハイブリッド分野でタッグを組んだ

 マツダが北米で販売するCX-50に、トヨタのハイブリッドシステムであるTHS IIを搭載して発売するとの発表があった。じつは、昨年の段階で、中国市場向けのCX‐50にも同様のハイブリッド車(HV)が発表され、販売が開始されている。

 マツダは、CX‐60にプラグインハイブリッド車(PHEV/ガソリン)とマイルドハイブリッド車(ディーゼル)を持ち、MX‐30ではマイルドハイブリッド車のあと、電気自動車(EV)とロータリーEVと呼ぶPHEVを追加設定した。だが、いわゆるストロングハイブリッドと位置付けられるHVはもっていない。

 そうしたなか、米国市場は昨2023年、HVの販売がEVを上まわる伸びを示し、エンジン車からの代替としてEVに乗る前にHVという様相が明らかになってきた。一方、EV人気も衰えたわけではなく、EVを希望する消費者は一巡した感があるのだろう。

 HVは、初代プリウス以来27年に及ぶ歴史がすでにある。しかし、ガソリン価格の安い米国では、エンジン車で不自由しなかったので、それほど販売は伸びなかった。たとえば、米国で売り上げ1位を争ってきたトヨタ・カムリは、日本では近年HVのみでの販売となっていたが、米国での売れ筋は直列4気筒のガソリン車だった。

 日本は、HV人気がすでに定着している。だが、北米はまだ途上といえるだろう。そうした米国市場を販売の主力と位置付けるマツダは、早急にHVを揃える必要に迫られたはずだ。

 マツダがトヨタと業務提携すると発表したのは、2017年のことだ。その成果がどう表れるのか、答えは外野席からなかなか見えにくかった。しかし、ここにきて、トヨタのハイブリッドシステムをそのままマツダ車に搭載することになり、利点が見えはじめたといえる。

 かつてマツダは、MAZDA3がアクセラという車名であった時代に、トヨタのハイブリッドシステムと、マツダのSKYACTIVエンジン(ガソリン)を組み合わせたHVを販売したことがある。トヨタのシステムを使いながら、走りの楽しさを追求するアクセラHVは、独自の活気ある走り味をもたらした。

 今回は、トヨタRAV4などに車載されているシステムを、トヨタ製エンジンとともにCX‐50に搭載するという。独自の特性の作り込みがあるのかどうかは、わからない。それでも、国内で試乗したRAV4のハイブリッド車は、運転を楽しませる走りを伝えてきた。マツダの志とズレの少ない選択でもあったのではないか。

 マイルドハイブリッドやPHEVなどで、独自路線を歩んできたマツダが、HVで今後どのような動きを見せるのか。ひとつの注目点となるかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
くるまのニュース
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
VAGUE
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
レスポンス
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
ベストカーWeb
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
WEB CARTOP
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
AUTOCAR JAPAN
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
レスポンス
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
ベストカーWeb
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
くるまのニュース
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ベストカーWeb
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
乗りものニュース
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
バイクのニュース
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
くるまのニュース
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
VAGUE
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
レスポンス

みんなのコメント

26件
  • the********
    〉日本は、HV人気がすでに定着している。だが、北米はまだ途上といえるだろう。そうした米国市場を販売の主力と位置付けるマツダは、早急にHVを揃える必要に迫られたはずだ。

    マツダとトヨタで設立したMTM工場が発表された時点(2018年)で、将来的にTHSⅡをマツダ車に搭載すると発表されていましたよ
    慌てて搭載したわけじゃないし、CX-50のスモールプラットフォームを設計する時点でTHSⅡも考慮して開発してます
    CARTOPって自動車専門メディアなのに、酷い記事ですね
  • hih********
    ナゼ?って何?
    顧客が求めるような性能を満たす実用的な価格のハイブリッドシステムが無いからでしょ。
    他にどんな理由が?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.8388.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55.0578.0万円

中古車を検索
RAV4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.8388.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

55.0578.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村