プレリュードの人気は、一過性ではない。ガッチリと大地に根をおろし、ゆるぎない支持を得ている。人気の秘密は、「低く安定したプロポーション」と、「BMWのような高質感」にあると思っている。端的に表現すれば「高級なブランドもの」、そんな雰囲気を全身で発散しているのだ。
そのプレリュードに強力なモデルが追加された。2リッターツインカム16Vを積み込んだ2.0Siである。これまでプレリュードには、1.8リッターのSOHCしかなかった。トップ人気のスペシャルティカーとして、より上級のエンジンを求められていたことは確かだ。それは強力な走りがほしいというよりも、もっと贅沢で豊かなモデルに憧れる……というニュアンスが強かった。
「名車購入ミニガイド付き」圧倒的な速さと品質。NSXは世界のスーパースポーツに衝撃を与えた!
さすがホンダ! 絶品のエンジン。足回りは洗練、大人感覚
新搭載の2リッターツインカム16Vは、160ps/6300rpm、19.0kgm/5000rpmのパワーとトルクを発揮する。
タコメーターのレッドゾーンは6500rpm、そこまで文字どおり、何のストレスもなく回り切る。レッドゾーンを無視して引っ張っても7000rpmでカット装置が作動するまで、すんなり回り続ける。しかもトップエンドまで強力なパワーが持続する。
95mmという長いストロークを持ちながら、ここまで気分よく、パワフルに回る。さすがホンダというべきか。この高速性能のうえに、低速性能にもとても優れたエンジンなのだ。文句なしである。
ハンドリングは、従来のプレリュードとはかなり違う。新しいSiは、従来の「水すまし」のようなキビキビ感が適度に抑えられ、「しっとりした軽快さ」に変わった。いわば大人のハンドリングになったのである。
高速道路での直進安定性は、明らかによくなっている。凹凸のある不整路面に出会うと、微妙にふらつくような感じはすっかりなくなった。リラックスして、クルマまかせで走っていられるようになった。
コーナリング能力もOKサインが出せる。タイトコーナーを攻め込んだときは、もうひと息、フロントのグリップ能力が高ければ……と思うこともある。しかし160psハイパワーを、無難に支えている、といっていい。急発進にもトライしたが、挙動は安定していた。
乗り心地は、良路では非常にいい。小さな突起や、なめらかな凹凸は、4輪がしなやかに追従して、ボディをほぼフラットに保つ。いい感じの乗り心地/乗り味は、とても洗練され、上質だ。
ただし、強めの段差や突起、あるいはヒビ割れた舗装路などの、悪条件の路面になると、乗り心地はあまりよくない。強めのショックを伝えてくる。
プレリュード2.0Siは、魅力的なクルマだ。スペシャルティ度とブランド性が、確実に跳ね上がった。(カー・アンド・ドライバー:1985年8月26日号掲載)
2ndプレリュード購入ガイド
2ndプレリュード(E-AB/BA1型)は1982年11月デビュー。当初は、ツインキャブレター仕様の1.8リッターシングルカム(125ps)のみだったが、85年2月に2リッターツインカム(160ps)を積むSiを追加。魅惑的なスタイリング、サンルーフ標準の充実装備、そしてシャープなハンドリングで高い人気を誇った。欠品パーツが多い影響か市場に出回っている台数は少なめ。とくにSiは少数派。1.8リッターモデルが最近150~200万円で取り引きされていた。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
でもこの頃はまだキャブレターモデルが残っていたんだよね、時代を感じます。