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実はミニバン辞めました 新型ルノー・エスパスへ試乗 200psのハイブリッド 快適な走り心地

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実はミニバン辞めました 新型ルノー・エスパスへ試乗 200psのハイブリッド 快適な走り心地

6代目は7シーターのファミリーSUV

ミニバンのエスパスが欧州市場へ投入されてから、40年が経過する。その間にユーザーの嗜好は変化し、クロスオーバーやSUVが台頭。エスパスも姿を変えてしまったが、その名はしっかり残されている。

【画像】実はミニバン辞めました 新型ルノー・エスパス 日本メーカーの競合SUVと写真で比較 全132枚

英国市場には5代目以降上陸していないが、新しい6代目もディーラーの店頭へ並ぶことはないようだ。遡ること2012年、ルノーは採算の悪いモデルを一気に引き上げてしまった。モデュス、ラグナなどと並んで、そこにはエスパスも含まれていた。

6代目は、ルノー・オーストラルよりひと回り大きい、7シーターのファミリーSUVになった。日産エクストレイルのライバルといっていい。基礎骨格はCMF-CDアーキテクチャで、全長4722mm、全幅1843mm、全高1645mmと、立派な体格を持つ。

オーストラルより約210mm長いが、ホイールベースとリアのオーバーハングへ充てがわれ、実用性を高めている。新型のトピックとなるのが、車重が215kgも先代から軽くなったこと。それでも1698kgあるが、近年の増加傾向を踏まえれば歓迎できる事実だ。

全高は5代目より約150mmも縮んでいるものの、新しいアーキテクチャの恩恵で、車内空間は広くなっている。7シーターの他に5シーター版も選択でき、2列目と3列目はフラットに折り畳める。荷室は、最大で1818Lまで拡大できる。

ボディも内装も好印象 快適な走り心地

スタイリングは、比較的シンプルでスマート。近年のルノーの特徴が、大きなボディへ巧みに反映されている。写真で見る印象以上に存在感があると思う。だが、キアEV9やヒョンデ・サンタフェなど、韓国ブランドのような大胆さまではないだろう。

インテリアのデザインも、オーストラルのように好印象。内装の素材は高水準で、知覚品質も素晴らしい。らしく、ガッチリとした堅牢さも漂わせている。

インフォテインメント・システムも、オーストラルと同一。ダッシュボードの中央へ、縦に長い12.0インチのタッチモニターが据えられ、ドライバーの正面には12.3インチのメーター用モニターが配される。表示は鮮やかで、機能性も良い。

好ましい印象は、実際の走り味にも通じる。試乗したのはデンマークの滑らかな路面の一般道だったが、とても快適に感じられた。

リアシート側の空間にもゆとりがあり、開放的で、長距離移動でも不満は出ないだろう。乗り心地もしなやかだ。英国のように、傷んだアスファルトでの印象は確かめられていないけれど。

オーストラルが実装する後輪操舵システムが、エスパスにも備わる。ボディが大きいだけに効果は明らかで、市街地での取り回しは想像以上に容易だった。ステアリング操作に対する反応も、自然で予想しやすい。

3気筒のハイブリッドで200ps 競合車は多い

パワートレインは1択。ターボチャージャーで過給される1.2L 3気筒ガソリンエンジンに、2基の電気モーターと小さな駆動用バッテリーが組み合わされた、ハイブリッドのみとなる。システム総合での最高出力は、200psがうたわれる。

基本的にオーストラルと同じユニットだが、ひと回り小さいボディとの相性は優れていた。他方、大きく重いエスパスでは若干のパワー不足を感じてしまう。

活発な走りを求めると、3気筒エンジンが一生懸命働くことになる。ボンネット内から、頑張っているノイズが響いてくる。

それでもエネルギー効率は優秀といえる。高速道路や市街地などを複合的に走らせて、今回は17.7km/Lの平均燃費を得られた。

英国へ導入されないエスパスだが、エクストレイル e-パワーやシュコダ・コディアックなど、同クラスのSUVの選択肢は充実している。EV9など、新しい電動SUVも投入される予定にある。

確かに、6代目は魅力的なモデルといえる。とはいえ、エスパスが備える能力は、恐らく他のモデルでも叶えられるものだろう。

ルノーはルカ・デメオ新CEOを迎え、バッテリーEV時代を見据えた魅力的なブランドへ生まれ変わろうとしている。一層の強みが与えられたモデルラインナップで、存在感を更に強める日が遠からず来るのではないだろうか。

ルノー・エスパス E-テック200 アイコニック(欧州仕様)のスペック

フランス価格:4万8800ユーロ(約707万円)
全長:4722mm
全幅:1843mm
全高:1645mm
最高速度:175km/h
0-100km/h加速:8.8秒
燃費:21.7km/L
CO2排出量:104-111g/km
車両重量:1698kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー+ツイン電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:200ps(システム総合)
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:7速オートマティック/前輪駆動

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みんなのコメント

3件
  • 文筆家でも「辞める」使うんですね、、もはやこれが正しい漢字なのですか?
  • プジョーの猫足」は→石畳みの多い☆市街地に適した進化だ」とは…よく聞く話です

    シトロエンのハイドロ」も…ですけど
    それだけ?フランスでは→重要視されている?のでしょうね

    ガタガタ道に適している」となると→サスペンションストロークの長い=SUVに☆傾向するのも
    自然の流れ?なのでしょーね

    最近、SUVメーカー?と化しているシトロエン
    ルノー日産」のラインナップを鑑みても→その傾向が?強い様ですね

    次期デリカ」を→3社共用?とでも…するのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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