■バブル絶頂期に登場して世界を驚かせたセルシオ
レクサスブランドは1989年から主に北米で展開されていますが、その当初からいまに至るまでのフラッグシップが「LS」です。
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LSは「ラグジュアリーセダン(Luxury Sedan)」の略とされていますが、ラグジュアリー=豪華、高級という意味の通り、発売当初から贅を尽くしたセダンとして、レクサスブランドのフラッグシップたるポジションに君臨しています。
そこで、30年以上に渡ってラインナップされているLSの初代と最新モデルを紹介します。
●1989年発売の初代LS(セルシオ)
初代レクサスLSは、レクサスブランドの立ち上げとともに1989年に発売をスタートします。ただし日本では、2005年にレクサスブランドの展開がスタートし、2006年にLSとして発売するまで、トヨタブランドから「セルシオ」として発売されていました。
では、セルシオはどんなクルマだったのでしょうか。
セルシオとは、ラテン語で「至上、最高」の意味だといいます。その名が表すように、初代セルシオは「頂点」を目指したクルマでした。
当時、トヨタの最上位セダンは「センチュリー」を除けば「クラウン」でした。そのクラウンを超えるべく投入されたのがセルシオであり、エンジン、足まわりなどに最新技術を惜しみなく投入され、内装においても究極の快適性が追求されたこと。つまり、あらゆる面で最上を目指したのがセルシオの特徴です。
北米において初代LSは、快適性や静粛性、目に見える高級感で、医者や弁護士、会社役員といった富裕層に大人気を博し、メルセデス・ベンツやBMWに対して、高級車のあり方を再考させたともいわれます。
セルシオ登場前の欧州製高級車は、大きなボディに大きなエンジンを積んだクルマという印象が強く、その余裕をもって高級とする傾向でしたが、セルシオは乗り心地の質と静粛性そのものを追求しており「ノイズ/バイブレーション/ハーシュネス」を極限まで抑え、外部とは隔絶された、快適な室内空間を持っていました。
一方で欧州車は、高級車といえどもロードインフォーメーションを重視しており、ある程度のノイズやバイブレーションをドライバーに伝えて当然とも考えていたようです。
ただし、セルシオの世界的ヒットを見る限りでは、多くのドライバーが高級車に求めるのは快適性であり、ロードインフォーメーションではなかったという証明なのかもしれません。
初代セルシオのエンジンは4リッターV型8気筒で駆動方式はFRとし、トランスミッションは4速ATのみとなっていました。
ボディサイズは全長4995mm×全幅1820mm×全高1400mmと、当時の国産車の基準から大きく離れた巨体でしたが、これはもちろん世界基準に合わせたためです。
グレード展開は「A仕様」「B仕様」「C仕様」で、C仕様がもっとも高級でした。価格は、A仕様が455万円(消費税含まず以下同様)で、C仕様Fパッケージでは620万円となっていました。これは当時のクラウンの価格設定(230万円から470万円程度)と比較しても相当に高い値付けでした。
当時はバブル景気真っ盛りということもあって、初代セルシオは大きな話題を呼び、日本でも大ヒットを記録。以降、絶大なブランド力を築くことになります。
■2017年発売の現行型「LS」は和の心と最新装備が共存
●2017年発売の最新型LS
セルシオは2代目、3代目へと移行し、4代目から国内でのレクサスブランド立ち上げに伴ってレクサスLSとして2006年から販売されることになります。
2017年に発売された現行LSは、初代セルシオから数えて5代目にあたり、日本国内でのLSとしては2代目に相当しますが、これまでのLSと比較して強く「日本」を意識していることが伺えます。
そのため「OMOTENASHI(おもてなし)」をテーマのひとつとして取り入れ、「TAKUMIの技」として日本伝統の技術や考え方が内外装の仕上げに取り入れられています。
現在、LSのグレードは最高出力422馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒ターボエンジンを搭載する「LS500」と、3.5リッターV型6気筒自然吸気にハイブリッドシステムを組み合わせ、システム出力478馬力を誇る「LS500h」の2種類です。
それぞれにベースモデル、Iパッケージ、Fスポーツ、 バージョン L 、EXECTIVEといった仕様があり、駆動方式はFRとAWD(4輪駆動)が選べます。
また、当然のように衝突被害軽減ブレーキに代表される先進安全技術を搭載していますが、最新モデルに比べると性能的に優位ではありませんので、今後のアップデートは必須です。
価格は、もっとも安価なLS500のベースモデルで945万7407円(消費税込、以下同様)、もっとも高価なLS500h EXECTIVE(AWD)では1556万185円となり、初代セルシオに比較すると、ベースモデルでは2倍、上位グレードでは2倍以上に上昇しています。
※ ※ ※
冒頭にもありますが、LSの歴史は30年以上もあります。その間に世界各国の高級車は進化を続け、現在のLSには、かつてのセルシオが改革を起こしたころの存在感はありません。
実際に、国内のLSの販売台数は月に200台から300台を推移しています。
今後、高級車のあり方を変えたセルシオのような、インパクトあるクルマの登場は難しいと思いますが、LSはトヨタのフラッグシップとして、進化の歩みを止めていけない使命があります。
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