ボルボ・カーズの新時代の幕を開ける フラッグシップ電動SUV
ボルボ・カーズ(以下、ボルボ)は2024年6月6日、米国サウスカロライナ州チャールストン郊外にある工場で、フラッグシップSUV、新型「EX90」の生産を開始しました。
【画像】日本ではいつ登場!? 全長5mのSUV ボルボ新型「EX90」を写真で見る(31枚)
新型EX90とはどんなクルマで、日本にはいつごろ導入されるのでしょうか。
新型EX90は、2022年11月に世界初公開されたフルサイズSUVです。ボルボの「XC90」の後継モデルとして開発された電気自動車(BEV)となります。
全長5037mm×全幅1964mm×全高1747mm、ホイールベースは2985mmというボディサイズで、室内は3列シートを備え、7人乗りを実現しています。
グレードはツインモーター・パフォーマンス(EE)、ツインモーター(EV)、ツインモーター・パフォーマンス(E2)の3種類を用意。すべて前後にひとつづつモーターを搭載しており、駆動方式は4WDとなります。
そのスタイリングは、いかにもボルボのSUVらしいスカンジナビアンデザインで、機能が形をつくるという原則を定義しています。
新型EX90は、多用途でスタイリッシュなファミリーカーであり、現代的なプロポーションを持ち、コアコンピューティング、コネクティビティ、電動化などの最先端技術と組み合わせて、安全性、効率、デザインを最適化しています。
インテリアでは、14.5インチのセンタースクリーンが目をひきます。これはグーグルが組み込まれた最高のインフォテインメント システムへの入り口です。カーナビゲーションやアプリなど、グーグルのサービスがすべて組み込まれています。
ディスプレイは、適切な情報を適切なタイミングで提供することで、道路から目を離さないようにサポートします。また、ワイヤレスのアップル カープレイにも対応する予定です。
当初販売されるツインモーターのAWDモデルは、111kWhのバッテリーと2つの永久磁石式電気モーターを搭載し、合計で380kW(517ps)の出力と910Nmのトルクを発生します。新開発のシャシとの組み合わせにより、スムーズで素晴らしいドライビングエクスペリエンスを実現するといいます。
WLTPテストサイクルによれば、1回の充電で最大600km走行距離を実現し、30分以内に10%から80%まで充電することができます。
しかも、新型ボルボEX90は双方向充電に必要なハードウエアをすべて搭載したボルボ初のクルマです。これは、クルマのバッテリーを、自宅や他の電気機器、あるいは別のボルボの電気自動車への電力供給など、追加のエネルギー源として利用するための技術です。
そんなボルボEX90が、米国サウスカロライナ州チャールストン郊外にある工場で生産が開始されました。第一号車はデニムブルーに塗られた印象的なモデルで、2024年後半に米国のオーナーに届けられる予定です。
新型ボルボEX90は、このあと中国でも生産される予定です。そのときまでに、ボルボはこの2つの生産拠点がクライメートニュートラルになることを目指しています。
そしてボルボは、この新型EX90を皮切りに、毎年1車種ずつ新しい電気自動車を発表していく予定です。
2030年までに電気自動車のみの販売を目指すことは、自動車業界でもっとも野心的な電動化計画のひとつであり、ボルボが2040年までにクライメート ニュートラルな企業になるという高い目標にとって極めて重要なのです。
※ ※ ※
なお、ボルボ新型EX90の日本導入時期など詳細に関しては、まだボルボ・カー・ジャパンからは発表されていません。
北米での発売が2024年後半ということですから、日本仕様は早くても来年初めくらいになるのではないでしょうか。
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今の状況では日本での拡販は望めない。