ヨーロッパでミニバンは商用車のイメージ
ジュネーブショー、フランクフルトショー、パリショーなど、ヨーロッパの主要モーターショーで、ミニバンは肩身の狭い思いをしている。来場者にとって、ワクワクドキドキする商品、という感じではないのだ。
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そもそもミニバンは、商用車を乗用化したもの。ヨーロッパでのミニバンは、大型タクシーとしてメルセデス・ベンツVクラス、またはパン屋や花屋などの商用車としてルノー・カングー。そうした古典的なミニバンのイメージから未だに抜け出せていない。
昔は日本でも、ミニバンは商用車の派生車に過ぎなかった。80年にトヨタ・ハイエースやタウンエースがブレイクしたことを契機に日系各社がこぞって参入し、現在のような市場を形成にするに至った。
では、ヨーロッパと日本ではどこに違いがあるのだろうか?
ヨーロッパではクルマのヒエラルキーが明確
ヨーロッパの人たちにとって、クルマは自分の生活を映し出す鏡だ。基本的には、所得や年齢に応じて購入するブランドがある程度決まる。
高級車では、メルセデス・ベンツが50代以上、またBMWが30~40代のイメージだ。また、フォルクスワーゲンは庶民派のイメージが優先する。さらに庶民派なのが、オペル、ルノー、そしてフォルクスワーゲン系のセアトやシュコダになる。このようにクルマに対するヒエラルキー(社会的な序列)がはっきりしているのが、ヨーロッパである。
そうしたなかで、ミニバンとなると、高級車にしろ庶民向けのクルマにしろ、商用のイメージから、ヒエラルキーが下がる。
一方、日本の場合、ミニバン市場が確固たる地位を確立しており、そのなかでヒエラルキーが存在する。トヨタ・アルファード/ヴェルファイアを頂点として、スーパーハイト系の軽自動車までミニバンでの「偉さ」を気にするユーザーが多い。こうした日本人の感覚が、ヨーロッパでは通用しない、ということだ。
その他の地域でみてみると、アメリカでもミニバンのヒエラルキーは低い。ミニバンは子どものサッカークラブの送り迎えをするために主婦が乗る「サッカーマムのためのクルマ」と表現されることが多く、男性が積極的にミニバンを購入する文化はアメリカにない。
また、中国でもミニバンは商用車という位置付けながら、今年4月の上海モーターショーで世界デビューしたレクサスLMがあるように、高級送迎車としての価値が見直され始めている。こうした中国での状況は、東南アジアの多くの国でも似通っている。
改めていう。ヨーロッパでミニバンが不人気なのは、クルマのヒエラルキーが低いからだ。
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