新型ゴルフから少し遅れて、2021年7月にワゴンモデルのゴルフヴァリアントが日本上陸を果たした。
8年ぶりの全面改良となった今モデル。洗練されたスタイリングが印象的だが、走りや使い勝手はどれほどの進化を遂げたのか?
フルサイズピックアップ初のHV搭載!! トヨタ 新型タンドラの進化度は?
排気量の違う2つのグレードで比較したレポートをお届けしよう。
※本稿は2021年8月のものです
文/岡本幸一郎 写真/ベストカー編集部 撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2021年9月26日号
【画像ギャラリー】外装内装ともに大幅に洗練! スタイリッシュになったゴルフヴァリアントをギャラリーでチェック
■スタイリッシュになったうえに居住性もアップ!
6月のハッチバックに次いで、ヴァリアントも日本上陸を果たした。
同様にインテリジェントな進化をとげているのは言うまでもないが、ヴァリアントとしてどのように進化したのかが気になるところだ。
まずスタイルが、よりスポーティになったのは見てのとおり。
従来型はハッチバックに荷室をプラスしたような感じで、ルーフラインも水平に近かったところ、新型はBピラーを頂点にゆるやかに下降し、リアの傾斜もきつくなり、シューティングブレークっぽくなった。
新型ゴルフの鋭い顔つきをそのままに、全体的により洗練されたボディラインを手に入れている
フロントビュー
リアビュー
それでいてこれまでもCセグワゴンのトップレベルだった荷室容量はさらに拡大したというからありがたい。
ホイールベースも従来比で35mm増となり、これまでずっと同値だったハッチバックに対して全長が50mm長くされたのも歴代初の快挙。
これはお互いをより最適にするためわざわざ作り分けたわけだが、おかげで後席のレッグルームも38mm拡大しており、居住性が向上しているのもうれしい。
インテリアはハッチバックのゴルフと大きな差はなく、インパネ回りの物理ボタンの数も減ってきている
シートはRラインの場合、Rのロゴをあしらった専用シートが装備される。ホールド性もなかなか
後部座席も充分なスペースがあり、足元の空間にも余裕がある。なお後席は倒してフラットな荷台にもできる
後席を倒して荷台にするとフラットになり、大人が寝そべることもできる広々空間。大きい荷物を積む際に役立つ
■走りも洗練され死角ナシ!
走りについて、パワートレーンは共通ながら、車体後部の重量が増え、ホイールベースが伸びたのはもちろん、それぞれにふさわしい味付けとされたのもあってか、ハンドリングや乗り心地はハッチバックよりも落ち着いた印象だ。
特にメインで試乗した筆者推奨のRラインは、ハッチバックではキビキビとした走りを訴求すべく、専用に与えられた可変レシオのステアリングのクイックな操縦性と、同じく専用のスポーツサスペンションもかなりひきしまった味付けとされていた。
ところがヴァリアントは後席に人を乗せて遠出する際の快適性に配慮したことがうかがえる。
写真はハッチバック仕様だがリアに4リンクを採用している。新型ヴァリアントのRラインも同様で、これに加えて専用スポーツサスも装備する
一方、最小回転半径はホイールベースを拡大しながらも、従来型の5.2mから切れ角の拡大によりハッチバックと同値の5.1mを実現したのはたいしたもの。乗ると実際に取り回しのよさを実感する。
ハッチバックと共通の、1L 3気筒と1.5L 4気筒の直噴ターボエンジンに、いずれも48VのMHEVが組み合わされたパワートレーンのよい印象は変わらず。
これまで、ほかのクルマではMHEVといっても正直それほどありがたみを感じたことはなかったのだが、ハッチバックでも同様に感じたとおり、ゴルフはスゴイ!
スペック的にはたいしたことのないモーターをフルに活用して、欲しいところを的確にアシストできているのもたいしたもの。
RラインではDFY型1.5L 直列4気筒ターボエンジンを搭載。1Lモデルより0.5L多い排気量から走りも余裕アリ
トルク変動もなくスムーズで、つながりがギクシャクしがちな乾式DSGの弱点も巧みに払拭している。
むろん乗り比べると1.5Lのほうが走り味も上質で余力もあることには違いないが、実は1Lもなかなかのもの。
MHEVの恩恵もあって、ごく普通に走る分にはぜんぜんストレスを感じさせないし、箱根の山坂道を駆け上がるにも充分な性能を持ち合わせている。
3気筒としては音や振動もかなり抑えられていて、回さなければ全然気にならない。
1LモデルにはDLA型直3ターボを搭載する。1Lと聞くと非力に聞こえるが乗り味は非常にスムーズ
革新的なデジタルコクピットや先進運転支援装備などゴルフの最新版としての装備はハッチバックでもお伝えしたとおり。
その真価は、もっと長く付き合うほどに実感できるに違いない。
すべてが大きく進化し、よりワゴンとしての価値に磨きがかけられたのは間違いない。
旧型と比べ大きく進化した新型ゴルフヴァリアント。国内ステーションワゴン市場に食い込めるか!?
■ゴルフヴァリアント(eTSI Active Basic・eTSI Active)主要諸元
・全長×全幅×全高:4640×1790×1485mm
・ホイールベース:2670mm
・エンジン:999cc 直列3気筒DOHCターボ
・最高出力/最大トルク:110ps/20.4kgm
・トランスミッション:7速DSG
・ブレーキ:F)ベンチレーテッドディスク R)ディスク
・タイヤサイズ:205/55R16
・価格:310万1000円~(eTSI Active Basic)
■ゴルフヴァリアント(eTSI Style・eTSI R-Line)主要諸元
・全長×全幅×全高:4640×1790×1485mm
・ホイールベース:2670mm
・エンジン:1497cc 直列4気筒DOHCターボ
・最高出力/最大トルク:150ps/25.5kgm
・トランスミッション:7速DSG
・ブレーキ:F)ベンチレーテッドディスク R)ディスク
・タイヤサイズ:225/45R17
・価格:390万3000円~(eTSI Style)
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みんなのコメント
どれもATが壊れて維持出来ないんだよね。
だから残っていてもMT。
あまりにも壊れるので、モデルごとの買い替えを進める為に、意図的にATの完成度を低くしているように感じる。
Dゲートといい、なんか信用ならないメーカーだよな。