現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > けっこう見かけるけど全部で10%未満しかない!? 日本における輸入車販売比率と「メーカーの明暗」

ここから本文です

けっこう見かけるけど全部で10%未満しかない!? 日本における輸入車販売比率と「メーカーの明暗」

掲載 38
けっこう見かけるけど全部で10%未満しかない!? 日本における輸入車販売比率と「メーカーの明暗」

 この記事をまとめると

■日本は輸入車の購入率が非常に低く、新車販売全体の9%ほどとなっている。

並行輸入車の所有はけっこう茨の道! 本国でリコールが発生しても日本のディーラーでは対応不可だった

■それでも2000年から2010年頃に比べれば少しだが割合は増えてきた

■BMWミニ、ジープ、メルセデス・ベンツは好調に販売台数を伸ばしている

 日本は世界的に見ても輸入車が全然売れてない!?

 いわゆる自動車先進国のなかで、日本ほど海外メーカー車を買わない国は珍しい。日本には乗用車メーカーだけでも8社あるのに、海外メーカー車のノックダウン生産は行われていない。国内で生産されるのは日本メーカー車だけだ。

 そして、輸入される海外メーカー車の販売比率も低い。2023年上半期(1~6月)に国内で販売された小型/普通乗用車のうち、輸入乗用車の割合は約9%であった。

 しかも日本では、輸入車が含まれない軽自動車の販売比率が高い。そのために軽自動車まで含めた乗用車全体に占める輸入車の販売比率は6%まで下がる。

 それでも過去を振り返ると、輸入車の販売比率は増えてきた。2000年から2010年頃は、小型/普通乗用車に占める輸入乗用車比率は7%前後で、軽自動車を含めると5%程度に留まっていたからだ。それが今は前述の9%、6%になる。日本の輸入車販売比率は、諸外国に比べると依然として低いが、2010年以降は拡大傾向に入ってきた。

 2000年頃に比べて輸入台数を増やしたメーカーやブランドとして、まず挙げられるのがBMWミニだ。BMWがミニブランドを用意するようになった2000年代の前半は、1年間の販売台数が1万台少々だったが、近年では2万台前後に達する。2017年と2018年は2万5000台を超えた。

 ジープブランドも急増している。2000年代の登録台数は1年間に2000台少々だったが、2021年は1万4000台を上まわり約7倍に達した。ボルボは、2000年頃は1年間の販売台数が1万5000台前後だったが、2010年頃は1万台程度に減り、今は再び1万6000台前後まで盛り返している。

 メルセデス・ベンツは、2012年までは3万台から4万台で推移していたが、SUVの充実などにより、2013年以降は5万台から6万5000台に達する。

 逆に輸入車の最多販売ブランドだったフォルクスワーゲンは、2000年代の中盤には1年間に5万5000台から6万台を販売したが、2020年から2022年は3万5000台前後に減った。輸入車のブランド別販売ランキング順位も、今はメルセデス・ベンツ、BMWに次ぐ3位になる。

 以上のように輸入車の国内シェアは、BMWミニ、ジープ、ボルボなどの中堅ブランドが増えたことで拡大傾向にある。ユーザーの好みを反映して、SUVに対する力の入れ方によって伸び方が左右される傾向が強い。

 フォルクスワーゲンは、北米におけるディーゼル車規制の不正問題でイメージを落とし、SUVでも乗り遅れて売れ行きを下げた。

こんな記事も読まれています

【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
AutoBild Japan
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
くるまのニュース
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
レスポンス
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
VAGUE
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
レスポンス
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
WEB CARTOP
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
バイクのニュース
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
くるまのニュース
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
アウディ Q7/SQ7【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
カー・アンド・ドライバー
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
くるまのニュース
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web

みんなのコメント

38件
  • octsoc
    車両価格が高いのはよしとして、維持費をもう少し安くしてくれないかね。長く付き合いたい魅力的な車も多いのに、メンテが高すぎて結局買い替えてしまう。もったいない。
  • yhj********
    壊れる・維持費が高い・下取りが安い・ディーラーの質が低い。車そのものにそれを超える魅力を感じるなら買っても良いと思うが、一台持ちでは選択肢にはなかなか入らないだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索
ミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村