現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 半年待ちの大人気、ホンダ ヴェゼルはグレードにより無視できない走りの差が。選ぶべきパワートレーンとは

ここから本文です

半年待ちの大人気、ホンダ ヴェゼルはグレードにより無視できない走りの差が。選ぶべきパワートレーンとは

掲載 126
半年待ちの大人気、ホンダ ヴェゼルはグレードにより無視できない走りの差が。選ぶべきパワートレーンとは

<ガソリンFFとハイブリッド4WDはキャラクターが明確>

グローバルでホンダを支える主力モデル、コンパクトSUV「ヴェゼル」がフルモデルチェンジ、公道で試乗することができました。

新型ヴェゼルは完成度でハイブリッド有利だが課題は静粛性。ヤリスクロスやキックスと比べると?

シャシーはキャリーオーバーの進化版。パワートレインは一新され、ハイブリッドはフィット同様に1.5Lエンジンに2モーターを組み合わせた「e:HEV」となりました。また、ガソリンエンジンは従来の直噴から静粛性に有利なポート噴射タイプになっています。いずれもFFと4WDを設定、4種類のパワートレインが用意されます。

今回のポイントは想像以上にそれぞれのグレードによる違いが明確で、異なるキャラクターをもっていることが確認できたこと。とくに違いが明確なのはガソリンFFとハイブリッド4WDでした。そのポイントは車重にあります。

<ひとクラス上の走りを見せるのはハイブリッド×4WD>

ガソリンFFの車重は1250kg。コンパクトSUVらしい軽快なハンドリングを示し、とくにコーナリングのはじめにスパッと向きが変わるフィーリングは、SUVらしからぬ俊敏さがあります。ただし、この切れ味はリアの接地感不足にもつながります。このあたりはガソリン車には16インチタイヤが標準装備という影響もあるのかもしれません。なお、ガソリンエンジンのグレードは「G」だけの設定で、FFの価格は227万9200円です。

一方、長めのコーナーでビタっと落ち着いた挙動を見せるのがハイブリッド4WDです。車重は1450kgとコンパクトSUVとしては重めですが、それが大きなコーナーでの安定感につながっています。上位グレード「e:HEV Z」の履く18インチのタイヤも安定感に貢献している印象です。

FFベースの4WDながら加速・巡行時には常に後輪に駆動力を与えるような制御をするおかげで、高速走行での安定感も印象に残りました。また、高速巡行以外はトルクのあるモーターで駆動するため、加速性能で1450kgという車両重量のネガを感じることもありません。試乗したe:HEV Zグレードの車両価格は311万8500円とコンパクトSUVとしてはかなり高価な印象ですが、走りの印象はひとクラス以上です。

<タイヤサイズも影響か、ガソリン車はふた回り小さな16インチ>

もう一つ、ガソリン車とハイブリッドの走り味の違いに大きく影響していたのがタイヤです。ガソリン車とハイブリッドのエントリーグレードのタイヤサイズは215/60R16、ハイブリッドの上級グレードのタイヤは225/50R18となっていました。ホンダがエントリーグレードなどに16インチを選んだ理由は、そのほうが最小回転半径を小さくできる(16インチ車:5.3m、18インチ車:5.5m)からなのですが、16インチはタイヤが跳ねるようなポンポンといったノイズが入ってきて、それが安っぽさを感じさせます。

18インチになると、そうしたノイズは気にならなくなります。18インチだから明確にグリップ力が高いと感じるほどの違いはありませんが、全体に静粛性が高まっている新型ヴェゼルではタイヤから発生するノイズの違いは走りの印象を変えてしまうものだったのです。ちなみに、試乗車の装着銘柄は、16インチはダンロップ・エナセーブEC300、18インチがミシュラン・プライマシー4となっていました。

新型ヴェゼルでは、こうした数値から想像できる違いが割とダイレクトに走り味を変えているといった印象でした。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
写真:望月浩彦、山本晋也

こんな記事も読まれています

日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
くるまのニュース
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス

みんなのコメント

126件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

69.8390.0万円

中古車を検索
ヴェゼルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

69.8390.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村