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まさかの2024年モデル発表で中古相場がダダ下がり!! R35 GT-Rは今が買い時だった

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まさかの2024年モデル発表で中古相場がダダ下がり!! R35 GT-Rは今が買い時だった

 2022年モデルをもって生産を終えると噂され、中古車相場の高騰を引き起こした日産 GT-R。ところが東京オートサロンで2024年モデルが発表されたことで相場がダダ下がりしてしまった。

※本稿は2023年5月のものです
文/萩原文博、写真/NISSAN、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年6月10日号

まさかの2024年モデル発表で中古相場がダダ下がり!! R35 GT-Rは今が買い時だった

■2022年モデルがファイナルと思われたR35型GT-R

2021年9月に発表された日産 GT-R(R35型2022年モデル)。写真の100台限定特別仕様車「T-spec」はあっという間に完売した

 2021年9月、日産R35型GT-R 2022年モデルが発表された。100台限定の特別仕様車「T-spec」は瞬く間に完売。

 そして2022年春の時点で、GT-Rのホームページには、「GT-R 2022年モデルは、世界的な半導体不足と新型コロナウイルス感染拡大による影響で、注文受付を停止させていただいております」というアナウンスが書かれていた。

 また、この時点でR35型GT-Rは欧州での新しい騒音規制やオーストラリアでの安全基準をクリアできず生産終了となっていたこともあり、日本の騒音規制に適応することなく、このままフェードアウトする、と多くの人が考えたのだろう。

■「もう買えない?」という危機感から中古車相場が高騰

 その結果、何が起こったのか。ご存知のとおり中古車相場の暴騰だ。2022年1月の時点でR35GT-Rの中古車の平均価格は約900万円だったが、3月には約1287万円、5月には最高額となる約1540万円まで上昇した。

 その後はわずかな上げ下げは見られたものの、それでも10月までは1400万円台と高値をキープ。最高値の中古車は約7000万円という驚異の価格だった。

 そして2023年1月13日。幕張メッセで開催された東京オートサロン2023の会場で、日産R35型GT-R 2024年モデルが公開され、春に発表・発売(GT-R NISMOは今夏発売予定)とアナウンスされ、アシュワニ・グプタCOOの口から「R35型GT-Rの集大成ともなるモデル」と語られた。

 本当のラストモデルとも言える2024年モデルが発表されたR35型GT-Rの中古車相場はどのように動いているのか。最新情報を紹介する。

■さらに磨きがかかった2024年モデルがついに登場!

2023年1月に公開された日産 GT-R 2024年モデル

 中古車相場を紹介する前に、公開されたR35型GT-R 2024年モデルの特徴を紹介しておきたい。フロントのデザインが大幅に変更され、空力性能を向上させ、洗練された乗り味を実現させている。

 最高出力を維持しながらも走行時の不要なノイズと振動を低減することで、綿密に調律された感性に響くサウンドを実現。同時に車内快適性も向上させたのが特徴だ。

 2022年に登場した特別仕様車の「T-spec」も設定され、プレミアムエディションT-specでは、専用のサスペンションセッティングと専用カーボンセラミックブレーキなどを採用し、よりしなやかで上質な走りと意のままに操れる楽しさを両立している。

■最新のGT-Rは最強のGT-R!!

大幅改良モデルの「MY2024」は、日本仕様のために車外騒音規制をクリアするマフラーを新開発した

 また、GT-R NISMOは、空力性能の磨きこみをはじめ、サスペンションのチューニング、フロント機械式LSDを追加することでコーナリング性能を向上させており、GT-R史上最高のパフォーマンスを発揮する。

 つまり、懸念されていた国内の騒音規制をクリアした最強のGT-Rというのが2024年モデルということなのだ。

 先述のとおりR35型GT-Rの中古車相場は、2022年モデルの生産終了、受注停止を受け、2022年1月~5月の5カ月で平均価格が500万円以上という暴騰とも言える値上がりとなった。なったのだが……。

■今後2022年モデルの相場は大きく落ちる傾向の見込み

2024年モデルの発表で、写真の2022年モデルの中古価格は下がっていくものと思われるが、中古車販売店の事情としては高値で仕入れた分は値下げしたくてもできないのが正直なところ

 しかし、1月の大幅改良が発表される直前の12月から値落ち傾向が始まっていたのだ。2022年12月の平均価格が約1390万円。2023年1月に大幅改良が発表されると約1343万円までダウン。そして2023年2月時点では約1313万円とわずか2カ月で約77万円もダウンしているのだ。

 とはいえ中古車の価格帯は、依然として約588万~約6280万円と新車価格を大きく上回るクルマが流通している。その理由はこのあと説明する。

 知り合いの中古車販売店のスタッフに、最新のオークション価格を聞いてみると「NISMOは300万~400万円落ちていますね。以前のように価格が付かなくなっています」ということで、すでにオークションにおいて、プレミアム価格は終焉を迎えている。

 しかし、販売店は高値で仕入れてしまっているので、値下げしたくてもできないのが正直なところだろう。これが現在も高額な中古車が流通している理由だ。

■高騰した2022年モデルは大幅に値落ち!?

 一方、高性能化した2024年モデルの新車価格は、3000万円以上というプライスにはならないと考えられる。したがって、100台限定で販売された「T-spec」を除けば、R35型GT-Rの中古車相場は今後もさらに下がるのは間違いない。

 特に最終モデルになるのではないかと思われていた2022年モデルの値落ちはかなり大きくなると思われる。

 2024年モデルの登場によって、R35型GT-Rの中古車相場は適正に向かうということになるだろう。

【番外コラム】2022年モデルだけがGT-Rじゃない! 注目歴代GT-R

日産 GT-R(2007年モデル)。デビューから数えてすでに15年以上愛され続けている

 2007年の販売開始からすでに15年以上販売されている日産GT-R。現在流通している中古車は約258台。デビューイヤーの2007~2008年式が23.6%を占めているが、大幅な外観変更を行った2017年モデルは101台と高年式の中古車が多く占めているのが特徴。

 直近では2017年モデル以降の中古車では1000万円以下は見当たらない状況だ。しかしヘッドライトが変更された2013年モデルになれば、1000万円以下の中古車がグンと増えるので狙い目。NISMO以外では、グレードによる価格差はなく、状態重視の値付けとなっている。

●2007年10月24日登場モデル

 最高出力480ps、最大トルク60.0kgmを発生する3.8L V6ツインターボエンジンを搭載しマルチ・パフォーマンス・スーパーカーとして登場。当時の車両本体価格は777万~834万7500円だった。

・中古車相場:約560万~1898万円

●2010年10月18日マイチェンモデル

 フロントバンパーにハイパーデイライトを装備するなど内外装を変更。エンジンの最高出力は530ps、最大トルク62.4kgmに向上させている。当時の車両本体価格は869万4000~1575万円。

・中古車相場:768万~1358万円

●2012年11月2日「2013年モデル」

 内外装を変更し、ヘッドライトにLEDポジションランプによるシグネチャーを採用。またリアコンビランプにもLEDランプを採用した。車両本体価格は875万7000~1516万8300円。

・中古車相場:798万~2136万円

●2016年7月11日「2017年モデル」

 外観で大幅なデザイン変更を行い、冷却性能を向上させた。インテリアもディスプレイを8インチに拡大するなど利便性を向上。車両本体価格は996万840~1186万9200円となった。

・中古車相場:818万~2578万円

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みんなのコメント

21件
  • 転売目的で購入してた奴らが多く、本当に欲しい人には行き渡っていない。
    でも暴落することで奴らが涙目を見てるんならこれ程喜ばしい事はない。
    未だに高値を付けてる中古車屋はどうするんだろうね。
  • なんかね・・・
    古臭いフォルムやな〜
    早くモデルチェンジしませんか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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