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新型メルセデスAMG GT4ドアクーペ、そのキモは最新サスペンションにあった! 渡辺慎太郎がAMGの真意に迫る

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新型メルセデスAMG GT4ドアクーペ、そのキモは最新サスペンションにあった! 渡辺慎太郎がAMGの真意に迫る

Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe

メルセデス AMG GT 4ドアクーペ

ジャガー・ランドローバー、ディフェンダーをベースとした水素燃料電池自動車(FCEV)を開発

AMGにまつわる素朴な疑問

いまや(EQを除く)すべてのメルセデス・ベンツには“AMG”があって、35や45や43や53や63などバリエーションも豊富である。しかし、AMG自らがいちから開発を担当したモデルは3タイプしかなく、それがGT Coupe/GT 4-Door Coupe/GT Roadsterである。

特にGTクーペとロードスターはリヤにトランスミッションを置くトランスアクスル形式を採用した専用のプラットフォームを使っており、もちろんこれもAMGの独自設計である。一方、4ドアクーペはメルセデスのエンジン縦置きのプラットフォームであるMRAを流用する。

「どうして4ドアクーペはトランスアクスル形式にしなかったのだろう」とずっと思っていたのだけれど、その疑問をようやくエンジニアにオンラインで直接伺うことができた。彼曰く「クーペとロードスターが使うトランアクスル形式のプラットフォームは比較的サイズがコンパクトで、4人乗りのセダンというコンセプトの4ドアクーペにはちょっと小さすぎたのです。ただ、MRAには妥協することなく可能な限り手を加えていますので、満足いくパフォーマンスが得られていると自負しています」とのことだった。そんな4ドアクーペが今回、マイナーチェンジを果たした。

最新の意匠とサスペンションを導入

AMG GT 4ドアクーペはいわゆる4ドアスポーツカーで、そのライバルはポルシェ パナメーラやBMW M5、そして同じMRAプラットフォームを共有するAMG E 63だってその中に入るだろう。ただ、メルセデスによればE 63とのカニバリズムはほとんどないという。

2020年夏に主に電子デバイス系のアップデートは済んでおり、運転支援システムやMBUXなどはすでに最新バージョンを装備済み。今回は内外装のリフレッシュと新しいサスペンションシステムの投入がトピックとなる。

「ちょいワル」なダーク仕様も登場

エクステリアの新色は全モデルに共通で、スペクトル・ブルー・メタリック、スペクトル・ブルー・マグノ(マット仕上げ)、カシミア・ホワイト・マグノ(マット仕上げ)の3色。これによりマット仕上げ5色、メタリック仕上げ5色、ソリッドカラー2色の計12色から選択可能となった。

AMGナイトパッケージ IIは新たに設定された仕様で、AMG専用ラジエーターグリルのバーティカルスラットにダーククロームを使用、リヤのAMGロゴ、スリーポインテッドスター、モデル名はブラックで表現し、「ちょいワル」なアクセントとしている。

パドルシフトの形状と位置も改善

今回のマイナーチェンジでは、インテリアの選択肢が拡がっている。例えば、チタニウムグレーパール/ブラックのエクスクルーシブナッパレザーにイエローのコントラストが効いたトップステッチを組み合わせた新色や、トリュフブラウン/ブラックの上質なエクスクルーシブナッパレザーにダイヤモンドステッチを施した新色など、GT 4ドアクーペのスポーティな部分とラグジュアリーな部分のいずれもがバランスよくアピールできるトリムが用意されている。

ステアリングは、すでにEクラスのAMGパッケージなどにも採用されている3本のダブルスポークタイプとなった。各種スイッチの機能もそれに準じているが、丸いダイヤル式スイッチはこれまで通り、ドライブモードの切替などを担っている。ステアリング裏に配置されているパドルシフトはサイズが若干大きくなり、位置も少し下に動いている。

最大の注目ポイントは“アシ”

今回のマイナーチェンジでの最大のトピックはサスペンションではないかと個人的には思っている。刷新されたAMG RIDE CONTROL+サスペンションは引き続きマルチチャンバーのエアサスペンションシステムをベースにしているが、電子制御ダンパーがまったく新しいタイプに置き換えられている。ダンパーの外側にふたつの油圧コントロールバルブを配置して、ひとつは伸び側の、もうひとつは縮み側の減衰力を状況に応じて連続的に可変するという。

スポーツカーとはいってもほとんどオーナーは普通に一般道を走ることがほとんで、サーキット走行も可能なサスペンションセッティングにしてしまうとどうしても一般道での乗り心地に悪い影響が出てしまう。どのメーカーもこのジレンマに悩みつつそれぞれの落としどころを見つけているが、やっぱり乗員がある程度の我慢を強いられるのが実状だ。

AMGによれば、この新しいサスペンションにより長年の悩みから完全に解放され、サーキットでは最大のパフォーマンスを引き出せる一方で、一般道ではフラットライドの快適な乗り心地が提供できるようになったそうだ。

実は勝手に、今回のマイナーチェンジで以前紹介したE PERFORMANCEハイブリッドが導入されるとばかり思っていたが残念ながらその発表はなく、現時点ではこれまでと同じ3.0リッターの直列6気筒ISG仕様を積む「43」と「53」のみ。資料に「63」の文字が見当たらなかったので、これがE PERFORMANCEハイブリッドに取って代わるのだろう。

ということは、もしまだ日本に「63」の在庫があるとしたら、それは電動化されていないV8を買う最後のチャンスということである。

REPORT/渡辺慎太郎(Shintaro WATANABE)

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みんなのコメント

2件
  • 脚回りの話で詳細に書いてあるのかと思ったら、メーカーのカタログを丸写しだけで、筆者本人も何がどう変わったかを知らないんだろう。
  • 渡辺さんって方はモータージャーナリストなのか?この車格の車を評価するには知識も文章力も足りないんじゃないか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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