8月11日、NTTインディカー・シリーズに参戦しているメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)は、同チームからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しているトム・ブロンクビストと2024年以降のフルタイムドライバーとして複数年契約を結んだと発表した。
さらに、現在チームの06号車をドライブしている4度の『インディ500』王者のエリオ・カストロネベスは、来季は『インディ500』にのみ出走し、そのほかのレースではドライバーのサポートやチームアンバサダーとしての活動を行っていくほか、MSRの経営陣に加わることも同時に発表されている。
ブロンクビストが次戦トロントでインディカーデビュー。ミド・オハイオで大クラッシュ喫したパジェノーの代役に
第9戦ミド・オハイオのプラクティス2で大クラッシュを喫したシモン・パジェノーに代わり、第10戦トロントでインディカーデビューを果たしているブロンクビスト。しかし、彼のレースは1ラップ目のアクシデントに巻き込まれたことで速すぎる幕切れを迎えていた。
ブロンクビストは、2022年のIMSAのチャンピオンであり、同年と今年のデイトナ24時間レースで2連勝を果たしたドライバーである。キャリアの前半には、ヨーロッパのフォーミュラルノーシリーズやF3で活躍し、その後はDTMに参戦して経験を積んだ後、2017にフォーミュラEにデビューしている。
最近では、2021年のル・マン24時間レースでLMP2クラスの2位表彰台を獲得するなど、幅広いカテゴリーで活躍を続けてきた。
また、チームが2023年にアキュラの新型LMDhマシンで戦いを始めるにあたって、チームにとっても必要不可欠な存在となっている。
デイトナ24時間レースの予選で驚異的なラップを記録してポールポジションを獲得しており、さらにはチームメイトのコリン・ブラウンとともに“モスポート”ことカナディアンタイヤ・モータースポーツ・パーク(CTMP)で行われたIMSA第6戦でシーズン2勝目を飾っている。
「まず、僕を信じてこの機会を与えてくれたマイクとジム、そしてオートネーション、シリウスXM、アークティック・ウルフ、クロペイ、クリーブランド・クリフスのすべてのパートナーに多大な感謝を申し上げたい」とブロンクビストは語った。
「IMSAでの2年間はとても良い走りができたと思っているが、僕はインディカーへのステップアップを切望していたし、それが僕のモチベーションでもあったんだ」
「インディカーというシリーズはとても競争が激しく、そのことについてはどうやっても疑いようがない。しかし、僕はこの新たな挑戦に対して最大限の努力をしていきたいと思っているよ」
4度のインディ500ウイナーであるカストロネベスは、チームの経営グループに所属するパートナーとしてかたちでチームに残る。そして、来季はインディ500にのみ出走し、自身5度目の勝利を目指す。
メイヤー・シャンク・レーシングの共同オーナーであるマイク・シャンクは、「私たちは、トム(ブロンクビスト)をチームに迎え、エリオ(カストロネベス)が重要なパートナーとしてチームに残り、5度目のインディ500勝利を目指していくということに、とてもワクワクしているよ」と語る。
「私は、こうしてチームが次のステップに進むことができるということにとても感謝しているし、それは運命として前々から決まっていたことのようにも感じているんだ」
「ヘリオはこれからも我々のチームに、競争の面はもちろんのこと、彼の持つ豊富な経験などのあらゆることをもたらしてくれるはずだ。彼が新たな役割としてチームに関わってくれることは、チームのみんなも本当に楽しみにしているよ」
カストロネベスは来期以降、ドライバーのサポートやチームのアンバサダー、チーム経営陣のひとりとしてチームに帯同することになる。現在チームの経営は、共同オーナーであるマイク・シャンクとジム・メイヤー、スポンサーであるリバティーメディアが行っているが、そこにカストロネベスが加わることとなる。
「最初に、マイクとリバティーメディアが僕をチームの経営サイドに迎えてくれたことに感謝したい」とカストロネベスは語った。
「キャリア全体を通して、僕はたくさんの幸運と素晴らしい人々に恵まれてきた。そして、この旅はここで次のステップに進むことになったんだ。いまから来年が待ち切れないよ」
「しかし、間違えてはならないのは、僕のなかのドライビングに対する情熱は消えちゃいないということだ。僕は引き続きインディ500に挑戦していくし、5回目の勝利を目指し続けるよ」
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